
起業を考えている場合、事業がうまくいくためには様々な努力が必要になります。その中でも、業種に関わらずに重要なのが営業です。
しかし、営業が苦手な人はこの先うまくいくのかどうか、不安に感じている場合もあります。そこで、営業が苦手でも起業できる方法について詳しく解説していきます。営業の仕方やコツを覚えるだけで、苦手だった営業が強みになることもあります。
営業の基本とは何か?
営業の基本として大事なのは、顧客とのつながりを作ることです。顧客がいないと、扱っている製品やサービスを知ってもらえるチャンスがなくなります。そのため、まずは顧客とのつながりを意識しないといけません。最初は顧客を作るのに苦労をしますが、一度顧客と太いつながりが持てれば、長期にわたって定期的に商品を購入してくれる可能性があります。
また、自社製品をよく理解しないと営業活動で、顧客にそのメリットを伝えるのが難しくなります。なによりも自社製品の特徴や優れている点を探して、それを伝えないといけません。中途半端な知識だと、せっかく顧客が興味を持っていても、うまく説明できずに終わってしまうかもしれないからです。そのため、自社製品を知った上で相手に伝えるのが重要になります。
また、製品をただ売るだけではなく、顧客が何を求めているのか、その価値を作り出すことも必要です。ただ自社の製品の良いところを伝えても、顧客が求めているものでなければ営業の意味はありません。必ず相手の立場に立って物事を考え、顧客の不満を察知してそれを解決できるような製品を売るのがコツです。
他にも、扱っている製品やサービスは、すべての人に受け入れられるとは限りません。そのため、すべての顧客を追うのではなく、一部の顧客と密な関係を作るのも大事です。自社製品やサービスと相性が良い顧客を相手にすれば、長期にわたって良い関係を作れるので、新しい製品やサービスが出た場合、顧客が興味を示してくれる可能性があります。
また、営業は顧客を中心に行いますが社内の活動も重要です。例えば、社内で自社の製品やサービスについての「顧客の声」を共有して、不満や問題点をまとめ、新たに改良を重ねることでさらに競争力のある製品を生み出せます。そうすれば、さらに製品やサービスが売れるようになります。
このように、営業の基本はいくつかありますが、常に顧客のことを考えて営業活動を行うことが重要です。自社製品と顧客の求めているものを結びつけて、顧客の問題を解決できる製品を提案できれば、顧客も興味を持ってくれます。
起業に営業は必要か?
もし、起業をするなら営業は必要です。何故かというと、最初から従業員を雇うのであれば問題ありませんが、事業を行うには製品やサービスの開発だけでなく、経理から営業、マーケティングなどをひとりで行わなければいけません。特に、顧客がいないのであれば、顧客を獲得しないと売り上げがないからです。
そのため、何よりも新規開拓をして、顧客を増やすために営業が必要になります。会社に勤めていた頃は自分の仕事だけをしていれば問題ありませんが、起業する場合はそうはいきません。そのため、負担が大きくなります。もし、転職で起業する場合は、前職で得た人脈を活かせる場合もありますが、そうでないのなら顧客を増やすために、営業活動に力を入れないといけません。
安定した顧客獲得のために、営業がとても重要になります。そうしないと、事業がうまくいかずに利益を上げることができなくなります。
営業が苦手なら起業は難しい?
業種によって違いはありますが、基本的に顧客を確保するにはPRが必要です。例えば、事務所や店舗を構えていて、屋外看板や外装を工夫すれば集客が見込める可能性はあります。しかし、それだけでは安定した顧客を確保できるかどうかは分かりません。そのため、営業活動をして着実に顧客を増やしていくのが理想的です。
また、直接営業をしないで、ホームページやSNSで宣伝をする方法もあります。しかし、ネットを使った集客はそれほど簡単ではありません。ただホームページを作って、SNSをするだけでは集客力は不十分です。
ホームページを運営する費用がかかるだけでなく、Webマーケティングの知識が無いと、思うようなアクセスが集められない可能性があります。ホームページのアクセスを増やすには、検索エンジンで検索キーワードことに上位表示しないといけません。
その検索エンジンで上位表示させることをSEOと言います。SEO対策は奥が深く、専門の業者がいるくらいなので素人が頑張っても中々うまくいきません。また、SNSも様々な業界の企業が集客をしているので、ライバルが多く集客がうまくいかない可能性もあります。
このように、営業が苦手でも他の集客方法はありますが、簡単に集客できるわけではありません。製品やサービスの開発と同じように、集客も試行錯誤して失敗を繰り返しながら続けることが必要です。
営業に最も有利なのは人脈
営業に有利なのは人脈です。人脈が多いということは、それだけ顧客を確保できる可能性が高いということです。まったく面識のないところへ営業にいく場合、話を聞いてくれる可能性が低くなり営業が大変です。
しかし、人脈を活かせば、その最初のハードルが低くなります。そのため、自社の製品やサービスを多くの人に知ってもらえるので、製品が売りやすくなります。
仮に、その知り合いが購入しなかったとしても、商品やサービスを必要としている顧客を紹介してくれる可能性が高くなります。この流れを続けていくと、新しい顧客がさらに新しい顧客を連れてくるプラスの要素が生まれやすくなります。そのため、人脈が多ければ多いほど、営業の負担が軽減できて短期間で利益を上げやすくなります。
このように、人脈が多ければ起業したときに営業が有利になるので、もし起業する前に人脈が少ないと感じるなら、今のうちに新しい顧客を作って人脈を増やすか、新規の顧客を獲得するために営業の計画を作る必要があります。起業してから考えるのではなく、自前に準備を入念に行うことは大切です。
営業で起業する簡単な方法
自社の製品やサービスを売るのではなく、営業そのものを仕事にして起業する方法もあります。それは営業代行というサービスです。クライアントの営業を代行するというサービスで、営業に自信があるなら、クライアントの製品やサービスなどを売り込んで利益を上げられます。
また、自分だけで営業そのものを仕事にして起業する場合のメリットは、、事務所や店舗などが必要なくコストがかからないことです。必要最低限の出費で済むので資金も少なくて済みます。他にも、自社の製品やサービスの開発など、常に改善をしたり新しいものを考えたりする必要がありません。そのため、営業だけに集中できます。
もし、営業が苦手でも、人脈が多ければ商材を紹介する紹介営業なら始めやすくなります。さらに、様々なクライアントの商品を、必要とする顧客を探して営業することで利益を上げる方法もあります。このように、人脈が多ければ、営業に自信がある場合だけでなく、営業に自信が無なかったとしても営業そのものを仕事にすることで起業が可能です。
そして、リスクが少なくて、うまくいけばそれなりの利益を上げることができます。
起業しやすい手段を選ぶ
副業で起業するなら、できるだけ時間に拘束されずにリスクも少ない手段を選んだ方が、失敗したときのダメージが少なくて済みます。最初からたくさんの資金を使って起業するよりは、必要最低限の費用だけに留めて、うまくいくようなら少しずつ事業を拡大する方が賢明です。
起業して成功するかどうかは今後の努力次第ですが、最初はリスクの少ない手段が好ましいと言えます。