営業職なのに”人見知り”の人は結構多いと言われています。
営業パーソンは毎日のように顧客と商談するので、人見知りでは困りますよね。
そこで今回は、営業マンの人見知りをテーマに解説していきます。
人見知りになる理由や、人見知りを克服する方法についても解説するので、ぜひご覧ください。
人見知りでも営業職はできる?
人見知りなのに営業職として配属された場合、絶望感を覚えると思います。
毎日が辛くて「もう転職したい…」と思ってしまうかもしれません。
しかし「本当に自分は人見知りなのか?」ということを今一度考えてみましょう。
そもそも人見知りとは「知らない人を見て、恥ずかしがったり嫌ったりすること」をいいます。
これはまだ無知な子供特有の行動なので、本来は大人で人見知りということはあり得ないのです。
大人にはある程度の社会性があるので、見ず知らずの人から尋ねられた道順を教えたり、店員さんに商品の値段を聞いたりすることができますよね。
結論から言ってしまいますが、もしこれができるのであれば、あなたは決して”人見知り”ではありません。
ということは、なぜ「自分は人見知りだ…」と勘違いしてしまうのでしょうか?
営業職という仕事は、初対面の人に商品・サービスを売り込む仕事です。
しかし、お客様が聞く姿勢になっていないと、軽くあしらわれたり、酷い時は「邪魔だ、もう帰れ!」と罵倒されたりすることもあるのです。
もし相手が話を聞いてくれたとしても、ビジネスマナーを意識しながら提案するのは大変苦労することでしょう。
それだけでなく、初対面による緊張、成果を出さなければいけないというプレッシャーもあります。
つまり、営業は二重三重にもストレスが積み重なってくるので、大変な重圧と戦わなければいけないのです。
このような重圧が原因となって、人と話すことを恐れたり、無口になってしまうのです。
人間は何度も失敗する生き物です。
なので、失敗することを恐れるのではなく、まずは自分自身を肯定的に捉える努力をしましょう。
トップセールスマンにも人見知りや、口下手がいることは決して珍しくないのです。
営業マンの人見知り克服方法
もし人見知りの場合には、まず相手に認めてもらい、スムーズな会話を実現するところから目指さなければいけません。
- 人見知りなのに営業職が務まるのか?
- 何か克服方法はないのか?
と思っている人には「傍観者効果」をご紹介したいと思います。
これはまわりに沢山人がいる状況でも、誰も困っている人を助けなくなる現象のことを言います。
例えば駅や電車内で体調が悪い人がいても、なかなか助ける人が現れないのは、「きっと誰かが助けてくれるだろう」という心理が働いてしまうのです。
仕事で「ダブルチェック」という仕組みを採用している会社もあると思いますが、「トリプルチェック」という仕組みにすると余計ミスが発生しやすくなるというデータがあります。
なんとなく3重チェックという仕組みの方が安全に思われますが、各人がチェック者に頼ってしまうので、結果的に「全員がきちんとチェックしない」という状態になるのです。
このような状態が「傍観者効果」と言われます。
これを改善するためには、誰かを指名した方が相手も動きやすくなります。
営業現場でもそれは同じなのです。
例えばあなたはお客様と商談している時、何回お客様の名前を呼ぶでしょうか?
人見知りと思っている営業パーソンのほとんどは、商談の中で1回もお客様の名前を呼ばないケースが多いようです。
自分が相手を認知してない状態では、相手もあなたのことを認知してくれません。
なのでまずは、あなたがお客様のことを認知していることを積極的に伝えましょう。
このやり方をすれば、相手が振り向いてくれる確率はとても高くなります。
営業に対して苦手意識がある人は、「商談を成功させなければいけない」という思考を一旦隅っこに置いてください。
いきなり全てをこなそうとするから、緊張するし、失敗を恐れてしまうのです。
少しずつ小さな階段を登っていくイメージで、一歩ずつ前進すれば良いのです。
蒔いた種が実るには時間がかかります。
今は種まきしている時期だと割り切るようにしましょう。