⑥周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

鬼十則その6

周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

この名言は、周りを巻き込む大切さを説いています。

この言葉の前提にあることは「大きな仕事は一人では成し遂げることができない」ということにあります。

例えば、売上100億円の事業を1人で運営できる人はいないでしょう。

ではこの100億円の事業を創る為には、どうすればいいでしょうか?

それは売上が少ない頃から人を引き付けておくことです。

事業規模が大きくなると、どうしても人手がいります。

それであれば先手必勝で予め優秀なメンバーを集めておきましょう。

そのように優秀なメンバーを集めることができれば、事業が上手くいく確率も高まります。

それによってあなたは事業を成功させた名誉や実績を手に入れることでしょう。

しかし、そこに賛同した優秀なメンバーは「あなたの事業メンバー」という認識に留まります。

ここに雲泥の差が生まれるのです。

経営者として「人を動かす」とはそういうことになります。

人を動かす
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➆計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

鬼十則その7

計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

短期的には、新規事業が上手くいかないことは普通だと思います。

しかもその割合は99%といわれています。

つまりほぼ全ての新規事業はピボット(方向転換)するということです。

その間は夜も寝れない日々が続き、精神的にも安定しないことでしょう。

このようになる原因は「出口」が見えていない為です。

そんな日々が続くと身体を壊す危険性もあるので、決して健全とは言えません。

しかし長期的な視野に立って目標を設定することで、短期的な失敗は誤差とみなすことができるようになります。

これによって自分が目指すべき先や、努力すべきポイントも明確になってくるので、決して信念がブレることもありません。

そのような長期的な道筋を立てておくことで、正しい道順で適切な行動ができるようになるはずです。

⑧自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

鬼十則その8

自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

自信は表に出ます。

これは本人が意識していない事ですが”オーラ”とも言えるようなものでしょう。

人間はとても繊細な生き物なので、ちょっとしたことですぐに凹んでしまいます。

そのような雰囲気や表情が相手に伝わり、自信がないことを悟られるようになります。

このようになってしまうと、もはや悪循環ですよね。

何をしても上手くいかず、「上手くいかないから自分に自身が持てない…」という負のスパイラルにハマっていきます。

これを改善する為には、気持ちを前向きにするしかありません。

何が起こってもポジティブに考えて、後ろ向きには考えないようにします。

すると不思議なことに、相手にもその自信が伝わるものです。

このように「自分なら絶対にできる!」とマインドセットすることで偉業は成し遂げられていくのです。

人は臆病な生き物なので、ここまで気持ちを振り切らなければ、前進することができないと思っています。

➈頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

鬼十則その9

頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。

サービスを提供する時には、全てのシチュエーションを想定します。

針の1本も通さないほど詳細にシミュレーションし、全ての事態を予測するのです。

これは製品開発もそうですし、営業現場での顧客対応に関しても同じです。

隙を見せるという事は、「顧客に対してのサービス提供で手抜きをする」と同義になり、プロフェッショナルとしては失格です。

このようなサービスで顧客は満足せず、取り引きも長続きしないでしょう。

➉摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

鬼十則その10

摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

仕事をやり切る為には、時にはチーム内で喧嘩することも必要でしょう。

その喧嘩とは単なるいがみ合いではなく、お互いにとっての「共通のゴール」にたどり着く為のディスカッションという認識が正しいでしょう。

仕事をするメンバーは決して仲良しである必要はありません。

チーム一丸でさえあればベストパフォーマンスを出すことができるのです。

つまり、目指すべき場所(ゴール)は同じですが、過程である方向性や進路(ルート)が違う事で生じる摩擦は「善」であるということです。

議論を避けていると不満やストレスばかりが溜まっていき、結果的には卑屈になってしまいます。

そして、プロジェクトが失敗した時「あの時にちゃんと言えば良かった…」という未練が残るのです。

これは「自分の人生はやりたいことを何一つ実現できなかった…」という高齢者のぼやきに似ています。

このような後悔をしない為に、積極的な議論を行うべきなのです。

そうすることで、結果的に最速&最適なルートでゴールできるのです。

まとめ

鬼十則には厳しくもあり、思いやりのある格言が詰まっています。

日常業務に忙殺されていると、ついつい忘れてしまうような、大切なことを気付かせてくれる言葉が凝縮されています。

特に営業マンにとっては貴重な格言の数々なので、トップセールスを目指す上で鬼十則の理解は外せないと言えるでしょう。

  • これまでよりも一段と自己成長する為
  • 部下に指導する教材にする為
  • マネジメントに取り入れる為

など様々な活用方法が期待できます。

今回は営業シークの独自解釈をお伝えしましたが、人によって鬼十則の受け取り方は変わるはずです。

なので、まずは自分自身で本を読んで、詳細を理解してみてください。

電通「鬼十則」
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