根回しはめんどくさい
ビジネスマンとして働いている方の中には、何をするのにもいちいち根回しするのが「めんどくさい」「不要だ」「くだらない」と感じるかもしれません。
業務の進行をいたずらに邪魔しているだけの悪習慣にも思えるので、「根回しするのは嫌いだ!」という人も意外と多いのです。
確かに、根回しするためには、様々な関係者にコンタクトして同じような説明をしたり、似たような質問に答えて回る必要があるので、人によっては手間暇がかかる厄介なものであるように見えるかもしれません。
しかしながら、だからといって根回しするのが本当に無駄だと言えるのでしょうか?
もし根回しをせずに、いきなり重要な案件を経営会議に持ち込んだりすると、場合によっては承認を得られない恐れがあります。
そうなると、せっかく時間をかけて準備をしてきたものが、すべて無駄になりかねません。
根回しは手間がかかる面倒なものですが、それによって否認されるリスクを減らせるものだと考えると、根回しすること自体は決して無駄ではないのです。
むしろ、根回しすることによって役員決裁される可能性が高まるため、根回しは業務をより効率的に行えるようにするための重要なプロセスであると言っても過言ではありません。
根回しが上手な人は出世する
日本企業の場合には、根回しが上手な人であればあるほど出世すると言われています。
もっとも、これは根回しばかりしている人が評価されるというわけではありません。
先ほどから解説している通り、根回しできるということは、仕事を円滑に進めることができる人という意味合いも含まれています。
仕事を円滑に進めることができる人は、ほとんどのケースで優秀なビジネスパーソンであることが多く、その結果として根回しが上手な人は出世していくのです。
ある程度仕事ができるうえで、根回しもしっかりできるサラリーマンが、日本企業においては重宝されるのは事実だと思います。
いくら役員や上司に忖度して根回しばかりしていても、それだけで出世できるほどビジネスは甘いものではありません。
そのため、もしキャリアアップを望むのであれば、ビジネススキルを徹底的に磨いたうえで、それに加えて根回しができる調整力を養うことをお勧めします。
もし、根回しするのが苦手な場合には、いくつかのテクニックを身につけるだけでも、仕事のしやすさが変わってくるはずです。
中には、根回しは自分の性に合わないと感じる人もいるかもしれませんが、「根回しができないと出世できない」と割り切って、自分自身のスキルを磨くようにした方が良いでしょう。