情報商材は儲かるの?
「情報商材を購入すれば絶対に儲かる」という発想は基本的にありません。
なぜかと言うと、先ほど解説した通り、情報商材はあくまでも情報の提供を行うだけなので、その結果にはコミットしていないからです。
つまり、その情報を活用して稼げるかどうかは自分次第ということです。
ということは、情報商材の中身が本物なら、高い確率で儲かるかもしれません。
しかしそれもよく考えて見た方が良いかもしれません。
もし本当に儲かる話であれば、自分だけでその状態を独占したいと思うはずです。
これはあくまでも一般論ですが、参加者が少ない状態は一番儲かって、参加者が多くなればなるほど利益幅も少なくなっていくのがビジネスです。
これは需要と供給の話なので、絶対的な真理でもあります。
例えば、YouTuberでイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
誰も参入していなかった初期の頃にYouTuberとして活動していた人は、現在億万長者になっていると思いますが、今からYouTuberとして参入する人は決して大金を手にすることはできないでしょう。
このようにマスに対して裾野が広がっていくほど、ビジネスは旨みが無くなっていくのです。
そう考えた場合、儲かる情報や稼げる情報を「情報商材」として提供することは、何か矛盾しているようにも思えます。
情報の価値が無くなってきている
現代は検索エンジンが発達しているので、様々な情報がすぐに手に入ります。
職人と言われている人たちが YouTubeでその技術を公表したり、営業ノウハウを提供している「営業シーク(今見ているサイト)」のようなサイトもあります。
一昔前までは高い金額を支払って通信講座で簿記を学ぶことが普通でしたが、もしかしたら今はYouTubeの動画だけでも十分かもしれません。
そう考えた場合、情報の価値自体が低下しているように思われます。
ちょっと話は変わりますが、私の知り合いの会社にSEOのコンサルティング会社があります。
その会社はSEO対策のコンサルティングフィーをもらって稼いでいましたが、2018年頃からビジネスモデルを大きく方向転換しました。
これまでクライアントに対して秘密にしていたSEOノウハウを、全て惜しげもなく公開したのです。
なぜこのような愚行に走ったのかと言うと、情報の価値が薄れていることに気がついたからです。
SEOノウハウは、様々な人がwebサイトで公表していますし、たくさんの専門書籍も発売されています。
なので、もはやSEOノウハウ自体に価値がなく、それを実行支援する方がビジネスになると判断したのです。
つまり、自分たちのSEOノウハウを公表すれば、やり方が明確になるので、それを実行したいと思う人が増えるはずです。
しかし、SEO対策することは泥臭い作業で、大変な時間と労力も掛かります。
つまり、それらを簡単にオペレーティングできるwebシステム(SaaS)を提供するビジネスモデルに転換したのです。
まとめ
これからの時代、ますます情報は無価値化していくはずです。
よって、いづれ情報商材ビジネスは崩壊することでしょう。
結局一番重要なことは「実行すること」だと気づくはずです。
現代人は情報過多になっているので、やるべきことがたくさんありすぎる状態です。
しかし、自分の身体は一つしかないので、できることは限られてしまいます。
そのような不満を補完するようなビジネスモデルが今後は伸びていくことでしょう。
情報商材を利用するということは、その胴元の代理店(代理販売者)になることを意味しています。
先ほど解説したように、情報商材が裾野が広がれば広がるほど利幅は薄くなっていきます。
つまり、絶対に胴元である販売者よりも稼ぐことはできないのです。
そう考えた場合、一番儲かるやり方というのは自分で事業を興すことだと思います。
結局自分自身がメーカーの立場にならなければ、いつまでたっても代理店のままです。
もし情報商材を買おうか迷っている場合には、この記事の内容を参考にしていただければ幸いです。