
仕事をする上で、「今の職業をいつまで続けるか?」は重要なポイントだと思います。
例えば、「機械やAIに仕事を奪われるような職業には就きたくない…」というのが本音だと思います。
そこで今回は、営業職の将来性について解説していきたいと思います。
目次
営業職の需要が増加中
時代の変化はとても早く、その流れについていくだけでも一苦労です。
そんな中で、「営業職はいつまで必要とされる仕事なのか?」と疑問に思っている人は多いと思います。
営業マンは、売上に直結する重要な業務を担当しているので、とても重要な仕事だと言われています。
よって、大勢の直販営業を抱えている企業が多く、人海戦術的に顧客開拓を進めているケースも少なくありません。
しかし、機械化やAIの発達によって時代は大きく変化しており、「泥臭い営業活動をする人材はいらない」というニーズが増えているように思われます。
営業職の採用が困難な時代へ
AIの登場によって営業スタイルにも変化が起こっていますが、営業職の需要は伸び続けている状況です。
その理由はとてもシンプルです。
どの業界でも、今までと同じ営業手法をするだけでは顧客を獲得するのが難しくなっており、新しい施策を試しつつ、常に新規顧客を探し回っているからです。
その中で営業職は企業の行く末を決める重要な職種とされており、少子高齢化の影響で働き手が減る中でも、積極的な求人が行われています。
現場では男性だけでなく女性営業の活躍も増え、業界によっては営業ウーマンの方が活躍していることすらあります。
販売する商材によっては、女性営業の方が顧客の心をつかめる場合があるからです。
また、体力勝負に近い飛び込み営業だけでなく、カウンターセールスやインサイドセールス、紹介営業(リファラル営業)なども駆使されており、男性も女性もそれぞれの個性に応じた力を最大限発揮できる環境が整ってきました。
営業手法が多様化してきた影響で、ますます営業職の確保が難しくなっているのです。
営業職のキャリアはどうなる?
新卒社員として就職すると、まずは営業職を経験するケースが多いと思います。
もともと営業職として採用された訳ではありませんが、大手企業の総合職は営業職として働き始めるシステムになっている企業が多いのです。
そのまま営業パーソンとしてキャリアを続ける人も多く、やりがいを見つけて「生涯に渡って営業職として働きたい!」と考える人もいます。
営業職は経験とスキルが重要なので、新卒で入社した時から続けていけば,プロフェッショナル営業として様々な現場で活躍できるでしょう。
もし「転職したい」と思ったときに、営業ノウハウは他の現場でも転用しやすいため、これまでのキャリアを高く評価してくれることがあります。

営業マンの仕事は無くなる?
ただ、営業職のニーズが将来的に続いていくのかは、はっきりしていないことも事実です。
ITによって業務効率化をした結果、実質的に不要になってしまった職業が無いわけではありません。
しかしプロ営業マンとして活躍する道を選ぶと、人材価値はかなり高くなるはずです。
その一方で、営業活動がいらない世界がやってきた時、何もできなくなってしまうリスクが残ります。
なので、万が一ニーズがなくなった時のリスクヘッジも考えながらキャリア形成していった方が、将来的にも安心して働くことができるでしょう。
営業職に将来性はある?
営業職は「プロフェッショナル営業になる以外に道はないのか?」と悩む人も大勢います。
実際に営業フリーランスとして活躍している営業パーソンはあまり多くなく、キャリアチェンジをして働いているケースが少なくありません。
実は多様なキャリアプランを描くことができるのが営業職と言われており、将来性が高いことでも知られているのです。

営業職は社員教育に最適
新卒が営業職を経験することが多いのは、教育効果がとても高いからです。
売上に直結する「顧客獲得」を仕事にしているのが営業職なので、お金のやり取りと、商品サービスの取引が行われる営業現場は、とても貴重な経験ができるのです。
営業業務に就けば、
- 自社が扱っている商材がどんなものなのか?
- 顧客にはどのような人がいるのか?
- 顧客から支持されている理由は何なのか?
- 自社商材の課題点は何なのか?
- 競合他社はどのような製品サービスなのか?
といった部分を具体的に知ることができるのです。
このようなリアルな現場を経験していなければ、企業経営に携わることはできません。
経営者になりたいと思った場合、「営業職として現場を経験している必要がある」ということです。
そのような観点では、営業職を「昇進していく上での登竜門」として捉えている企業もいます。
よって、営業職はキャリア形成をしていくための重要なポストと言い換えることもできます。
また、ただ昇進していくだけでなく、転職したり独立起業する道も選べます。
営業職は人脈を広げることができるので、転職や独立開業する時にもかなり有利だと思います。
将来的にこのようなキャリアパス(独立開業)も検討している人には、特におすすめの職種と言えます。
法人営業マンは市場価値が高い
営業職には様々な種類があり、セールスの仕方や顧客の種類によって細かく分類することができます。
BtoBの事業を展開している企業では、法人営業として働くことになります。
営業の相手が個人か法人かは、実は営業マンの市場価値を左右する重要なポイントで、法人営業のほうが「市場価値が高い」と判断されているのが一般的です。
法人営業の魅力は顧客企業との密接な関係を築き上げられることで、将来的に転職したいと思ったときにも役立つネットワークを作れます。
法人営業の魅力
法人営業では、個人営業に比べて大きな予算を持っていることから、大規模な取引を経験できるケースが多く、目を見張るような実績を上げられることが魅力と言えます。
さらに、既存顧客と長期的な取引ができるため、売上を独占しやすいだけでなく、顧客側も営業マンに対して帰属意識を持ってくれる可能性が高くなります。
このような市場価値の高さを手に入れたいと考えたら、30代までに経験を積むのが大切です。
営業マンの年齢は全体的に若く、20代から30代が主戦力になっているからです。
営業職に転職したいと思っても、40代になってしまうと現実的にかなり難しくなります。
営業は体力や気力も要求される仕事なので、年齢を重ねるごとに辛くなるのも確かです。
まだ十分に若い30代までに営業職で実績を作り上げつつ、人脈を広げておくことが大切なのです。
営業はAI化されるの?
人が担ってきた様々な仕事がITによって効率化されて、徐々に人の手を必要としなくなってきました。
さらにAI化が進められている分野も多く、放っておいても最適なことを機械が自動的に行ってくれるようになりつつあります。
考え方によってはホームページやSNSなどは「24時間常に働き続けている営業マン」と捉えることもできるので、そのような観点ではインバウンドマーケティングに関わりが深い営業職については、AI化が進められていく可能性が高いと言えます。
しかし、セールスマンのニーズがなくなるという不安を抱く必要は全くありません。
営業についてもAI化が進められていくと言われていますが、その可能性は限定的だと思います。
AI化でも営業職がなくなることは無い?
ビジネスでは、最終的な決済をするのが機械ではなく代表取締役などの人間です。
そこに情報が到達するまでに活躍するのが、営業マンやセールスマンなのです。
特にBtoBの法人営業では、人と人、あるいは企業と企業の信頼関係によって取引成立していくので、AIがどのように台頭したとしても営業職の需要は絶えることがないでしょう。
つまり泥臭い話ですが、ビジネスでは人と人との信頼関係が必要不可欠ということです。
むしろ自動化されればされるほど、営業人材の価値は相対的に高くなっていき、その役割が重要視されるようになるはずです。
その結果、求人数がさらに増加する可能性もあります。
10年後には、ほとんどの仕事がAI化されたとしても、営業職だけは価値が変わらない、むしろ上昇する可能性すら秘めているのです。