おそらくこの記事を見ている人は「フルコミッションという働き方に興味がある方」だと思います。
フルコミッションとは営業やセールスの現場で活用されることが多いビジネススキームになりますが、この仕組みにアルバイトが無いのをご存知でしょうか?
もしあなたが「既にアルバイトのフルコミを活用している」という経営者なのであれば注意が必要です。
なぜかといえば、それは違法行為になる可能性が高いからです。
この記事ではフルコミッションとアルバイトの関係性について解説するので、フルコミッションで働きたい方、フルコミ営業を採用したい経営者はぜひ参考にしてください!
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目次
フルコミッションのアルバイトとは?
アルバイトは本業や学業のかたわら、社会人や学生が収入を得るために働いたり、主婦が家事の合間に仕事をすることですよね。
正確には『パートタイム労働法』に定められている、短時間労働者に分類される労働形態となります。
種類としては単純労働~正社員と同じレベルの仕事まで多種多様のアルバイトが存在していますが、最近ではタイミーをはじめとしたスポットアルバイトも浸透してきており、大学生のインターンも活発です。
このように一口に「アルバイト」と言っても色々な働き方があるのです。
最初は作業的な役割をこなしていたアルバイトでも、長年勤めたり、会社から信用されるとメイン業務を任されることもあるそうなので、アルバイトと言っても馬鹿にできませんよね。
しかし肝心の”給与”に関しては、正社員と同じレベルにはなかなか至りません。
なぜかといえば、アルバイトの給料は時間によって決まる時給制だからです。
もちろん高時給のアルバイトもありますが、それでも正社員の給料を超えることはほとんど無いでしょう。
アルバイトは働いた時間だけお金をもらうことができますが、その分有給休暇がなく、賞与も支給されることがほぼありません。
その代わり、好きな時間には働けたり、休めたりするメリットがあるので、その部分が天秤(リスク&リターン)になっていると考えるのが一般的です。
また、仕事に対する責任は正社員ほど重くないので、トラブルになると正社員が手助けしてくれるでしょう。
しかも簡単に辞められるので、責任が少ないこともアルバイトの特徴になっています。
フルコミッションのアルバイトは違法なの!?
アルバイトとして働くときには雇用契約を交わしますが、それによって労働時間に対する給与を支払う仕組みが出来上がります。
つまりこれは契約であり、働いた時間分はお金を支払わなければいけない約束となるのです。
その一方でフルコミッションとは、成果を出した分だけしか報酬を支払わない仕組みなので、どれだけ働いても「報酬ゼロ」ということが十分あり得ます。
このように考えた場合、雇用契約でフルコミコミッションというのは矛盾するので、両立しないことが理解できるでしょう。
つまり労働形態として『アルバイトの雇用契約』を取り交わすのであれば、フルコミッションは実現できませんし、そもそもそのような契約は違法となるのです。
もしフルコミッションで働くなら『業務委託契約が基本』となるのでココで押さえておきましょう。
業務委託契約であれば、成果に対して報酬を支払う完全歩合制でも全然問題ありません。
また、インセンティブの内容も雇用契約のような縛りがありませんので、雇用者側と個人事業主がお互い納得する報酬を自由に決めることができます。
ただし、業務委託契約をするときには、雇用契約以上に契約書をチェックすることが大事です。
契約書によって報酬が決まるだけでなく、もしかしたらペナルティ条項が設けられているかもしれません。
自分にとって不利な条件がないか、細部まで確認することは重要です。
この部分からも理解できますが、フルコミッションで働くということは個人事業主(=フリーランス)となるので、その契約条項まで詳しく目を通さなければいけません。
2024年11月に施行されたフリーランス新法も、正社員ほど守られてはいないので、自分の責任でリスク管理する必要があります。
この確認を怠ると、後々トラブルになることも考えられるので、十分注意しましょう。
フルコミッション案件の探し方
前述した通り、フルコミッションという働き方は営業現場で多く見かける為、フルコミッションの仕事を探す人はおそらくセールスパーソン(=営業フリーランス)だと思います。
なので今回は『営業フリーランス』という部分にフォーカスしますが、フルコミッションセールスに関する募集情報は求人サイトなどで探すことができます。
採用媒体には正社員(=雇用契約)募集の求人がたくさん載っていますが、実はそれだけでなく、フルコミッション型の仕事も掲載されているのです。
それらの契約形態は「業務委託契約」となっているので、その部分で見分けがつくでしょう。
その他にも、アルバイト雑誌を確認してみましょう。
アルバイト雑誌にも完全歩合制の仕事は一定数掲載されており、意外と様々な媒体でフルコミッションセールスは募集がかけられています。
また、フルコミッション募集に特化した求人サイトもあるので、もしフルコミで働きたい場合には、まずそのようなサイトを確認するのが良いでしょう。
やっぱり専門サイトはフルコミッションの仕事に関する情報が充実しているので、掲載されている案件数が違います。
そしてこれは業界の裏情報なのですが、実はサイト上に掲載されていないフルコミ案件もたくさんあるので、それらの情報を手に入れなければいけません。
そのような裏情報はサイト運営者が握っているので、サイトの運営会社と仲良くなって、情報がもらえるようにしておきましょう。
フルコミッションセールスの仕事はどんな感じ?
フルコミッションの仕事は媒体で探すとして、実際にどんな仕事があるのかも知っておくべきだと思います。
フルコミセールスの代表的な仕事としては、不動産ブローカーの仕事があります。
それは仲介した不動産契約が決まれば、そのうちの何割かが報酬として入る仕組みなのですが、不動産は取引金額が大きいので、フルコミッションセールスでもかなり稼げると言われている業界です。
その報酬金額は80%前後が普通なので、例えば以下のような計算式になります。
1億円の物件を取引した場合⇒物件の仲介手数料は300万円(3%)
300万円×80%=240万円
この240万円がフルコミッションセールスの報酬となります。
これを年間6件成約すれば、「240万円×6件=1440万円」ですし、毎月1件成約すれば「240万円×6件=2880万円」の報酬となります。
年収3000万円弱というのは相当大きいので、フルコミッションセールスとして働く醍醐味が味わえるはずです。
他にフルコミセールスの代表例と言えるのが、ソフトバンクやwi-fiなどの光回線営業です。
これはインターネット回線を契約してもらう営業活動ですが、電話でセールスするする方法、店頭で接客する方法、催事販売(イベント)するやり方などがあります。
光回線の場合、フルコミッションで働くトップセールスは月300万円ほど稼ぐと言われており、普通のフルコミ営業マンは月50万円~100万円ほどの報酬になっているそうです。
営業代行ビジネスのきっかけになる
ここまでフルコミッションセールスについて解説してきましたが、フルコミ営業とは「誰かの商材・サービスを販売代行する」ことですよね。
そう考えた場合、それは営業代行ビジネスであることに気がつくはずです。
つまりフルコミッションでセールスするというのは、営業代行ビジネスを起業するきっかけになり得るということです。
フルコミで実績を出し続けていけば、もちろん販売してほしいクライアントが殺到するはずです。
するとキャパオーバーになって「もう受付できません」という状態になるのですが、そこには市場原理が働いて、「固定報酬を出すので売ってください!」というクライアントが出始めるのです。
このように営業代行ビジネスというのは立ち上がっていきます。
なのでもし「自分の営業力を商品にして売りたい!」と考えているのであれば、とにかくフルコミッションセールスとして成果を出し続けることが近道だと思います。
大学生の副業でもフルコミはOK
大学生の収入源といえば、やっぱりアルバイトですよね。
その収入額は月5万円~10万円ぐらい、多い人でも月15万円ぐらいだと思いますが、フルコミッションで働けば、大学生でも100万円を稼ぐことが可能となります。
もちろん大学生がフルコミッションとして働くのはOKですし、時給制のアルバイトで働きながら、フルコミッションセールスを兼業にするやり方でも大丈夫です。
とにかくフルコミッションの仕事は報酬が良くて、要領さえつかめれば、誰でも稼げる可能性があるということです。
例えばインターンシップをしていたり、サークルの代表を務めていたりすれば、人脈が広かったり、知人が多いなどの特長があるはずです。
そのような長所を活かせば、フルコミッションで稼げる確率はぐんと上がります。
そして、大学生であれば就活対策としてフルコミッションセールスを活用することもできます。
企業は”即戦力”を求めているので、営業経験を積んでいてマイナスになることはないでしょう。
そう考えた場合、大学生がフルコミッションセールスとして働くことにはある程度の合理性があると言えます。
もし興味がある人は「フルコミッションセールスの案件情報」が掲載されているサイトを確認してみてください。