井川意高(いかわ もとたか)は東京大学法学部を卒業後、家業である大王製紙へ入社します。
その後は大王製紙社長、会長を歴任した、大王製紙の創業家3代目経営者です。
大王製紙の会長を務めていた頃、子会社を通じて106億円もの大金を借り入れ、それをカジノ(賭博)で使った特別背任容疑で東京地検特捜部に逮捕され、懲役4年の実刑判決で拘置所へ入り、2016年に仮出所しました。
とんでもないビジネスエリートが、とんでもない金額をカジノで使って大転落したので、世間的にも注目されましたよね。
出所してからは自伝本を出版したり、メディアでは歯に衣着せない物言いが人気を博しており、経営者向けの井川塾を主催したり、オンラインサロンにも数多くのファンがいると聞きます。
そのような波乱万丈の人生を送ってきた人物なので、貴重な経験をたくさんしているはずです。
そこで今回は、井川意高の名言集をご紹介したいと思います。
仕事やビジネスにも活かせる格言が多いので、ぜひご覧ください!
井川意高の名言集まとめ
上場企業の経営者の息子だったとはいえ、皆さんが想像するほど華やかな学生時代ではなかったと思う。
井川家は大王製紙の創業家(井川意高の祖父が創業者)なので、一般的には大金持ちに分類されると思います。
しかしお小遣いが無制限にもらえることはなく、甘やかされることも一切なかったそうです。
どちらかといえば、むしろかなり厳しいしつけを受けていたようですね。
東大への進学は、私が大王製紙の経営者を継ぐための第一ステップだった。
井川意高は東京大学法学部を卒業していますが、それは将来的に大王製紙を継ぐ可能性があったからです。
大王製紙は大企業なので、もちろん学歴優秀な人がゴロゴロいます。
そのような状況の中「創業家出身だから…」という理由だけで会社を継ぐのは無理があるので、きちんと実力があることを示す必要があったのです。
1mの落下が「一命取る(いちめいとる)」
井川意高は製紙工場での勤務経験があるのですが、「1mの高さの作業を馬鹿にしてはいけない」と語っています。
それぐらいの高さでも頭から落ちれば、人は命を落とす危険性があるのです。
これは井川意高が最初に配属された三島工場で学んだ教訓みたいです。
決して華やかではない現場の仕事を皮膚感覚で学び取る経験は、後に経営者になってからとても役立った。
井川意高は、東京大学を卒業したと同時に大王製紙へ入社しています。
そのまま出世して社長に就任するのですが、一番最初の頃は現場仕事をしていたので、その経験が後々とても役立ったそうです。
やはり現場経験のない『外部招集されたプロ経営者』よりも、『叩き上げの経営者』の方が現場に精通しているので、結果的に企業のポテンシャルを最大化できるのだと思います。
井川意高は「組織が人で動いている以上、そこで働いている社員が有する価値観を知っておかなければ、トップの人間が会社を正しい方向に導くことはできない」とも語っています。
大企業であろうが中小企業であろうが、経営者であれば誰でも資金繰りの苦しさは経験があると思う。
会社経営では、本当に資金繰りに悩まされます。
だからこそ資金調達の手段は最大化しておくべきだと思いますし、それを実現させるのも経営者の仕事の一端だと思っています。
営業の仕事は、請求額を1円残らず回収して初めて完結するのだ。
営業職として働いていると、相手の悪意があるかどうかは別として、一度ぐらいは取引先が倒産したり、飛んでしまって未入金になった経験があるはずです。
しかしそれでは営業としての職務を全うしていることにならないので、そのような事態を万が一にも想定しながらリスクヘッジすることが重要だと思います。
商売は戦争なのだ。
本当にこの名言の通り、熾烈な戦いだと思います。
しかも勉強のように「ただ頭脳を使う」だけでなく、人脈やコネクション、様々なセールステクニック、大胆なマーケティング、他社を出し抜く奇抜なアイデア、圧倒的な行動力など…
これら全てをフル活用しなければ勝つことができません。
そしてこれらを実践できる人は『背水の陣を取った、肝の据わったビジネスパーソンだけ』だと思います。
ラクして利益を出せるほど、ビジネスは甘くない。
誰でも「ラクに利益を出したい」と考えますが、現実はそんなに甘くありません。
井川意高も現場で働いていた頃は、かなり泥臭く営業していたようですが、ことごとく実績を出し続けました。
とにかく勝つためには、競合他社よりも考え抜いて、圧倒的な行動力で勝ち上がるしかないのです。
ビジネスは根性論で語っていても仕方がない。
もっと冷静に数字を分析して、ロジカルな戦略を組み立て、それを実行することで問題は解決されていきます。
日本経済は衰退傾向なので、もはや「頑張ればなんとかなる!」という昭和堅気な気合い&根性論では通用しないのです。
私はいつも「5 W 1 H」ならぬ「5 W 2 H」を心がけていた。
5 W 1 Hとは「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」ですが、ここに井川意高は「How much」か「How many」を加えていたそうです。
なぜかといえば。ビジネスにおいては「いくら?」「いくつ?」という具体的な数値が重要になってくるからです。