
福本伸行さんが書いた「カイジ」と「アカギ」は名作と言われているギャンブルコミックですよね。
実写映画化もされているので、マンガ好きであればほとんどの人が読んでいる漫画だと思います。
セリフや効果音も面白く、
- 感謝っ‥‥!
- 圧倒的感謝!
- ざわ…、ざわ…
などは有名ですよね。
主にギャンブルを主題にしたストーリー設計ですが、登場人物が語る名台詞は、意外とビジネスにも通じるのです。
ギャンブルもビジネスも不確実性があるので、その辺りの考え方は同じなのだと思います。
そこで今回は、大人気の福本作品である「カイジ」と「アカギ」の名言をご紹介していきたいと思います。
ギャンブラーはもちろんですが、ビジネスパーソンも是非ご覧ください。
目次
メインキャラクターの紹介
福本作品には魅力的なキャラクターが何人も登場しますが、その登場人物をご紹介したいと思います。
博打ジャンキー「伊藤開司」
伊藤開司は、
- 賭博黙示録カイジ
- 賭博破戒録カイジ
- 賭博堕天録カイジ
などに登場する男性キャラクターです。
作品中では「カイジ」と呼ばれていて、藤原竜也さん主演で映画化されるほど人気のあるキャラクターですが、ちょっと間抜けなのが哀愁たっぷりなんです。
とにかくギャンブルの快感が忘れられない「賭博ジャンキー」なので、命をかけた死闘(ギャンブル)を何度も繰り広げます。
孤高の天才「赤木しげる」
赤木しげるは、
- アカギ 闇に降り立った天才
- 天 天和通りの快男児
などに登場するメインキャラクターです。
アカギはカイジと対照的で寡黙なキャラクターですが、とにかく麻雀が強く「天才」と呼ばれている男です。
カリスマ性はもちろんですが、勝負強さや地頭もあるので、それに魅了される読者がたくさんいるのです。
アカギは福本作品の中でも「間違いなく最強の男」と言われています。
帝愛グループ会長「兵藤和尊」
兵藤会長はカイジに登場する「悪の権化」のようなキャラクターです。
とにかく金に対して異常なまでの執着を持っており、無類のギャンブル好きとして描かれています。
ドSな一面があるので、狂気を感じることもしばしばあります。
帝愛グループの最高幹部「利根川幸雄」
利根川はカイジがギャンブル船エスポワールに乗った時から登場しているキャラクターです。
「俺が出会った大人達の中じゃ…、文句無くナンバーワン。キレる男」とカイジに言わしめた実力の持ち主です。
残虐ながらも世の中の本質を突いた数々の鋭い名言を残しています。
カイジ&アカギの名言を紹介
勝たなきゃ誰かの養分…
<カイジ 伊藤開司>
この名言は一見すると残酷に聞こえますが、真実を語っています。
毎日普通に暮らしているつもりでも、それは誰かに搾取されているのです。
仕事場では経営者に搾取され、日常生活ではゲームアプリにお金を奪われ、知人・友人に時間を奪われているはずです。
世の中には勝者と敗者しかいないのです。
嫌でも気づくだろう…
今まで生きてきたすべてが本物だったことを…!
<カイジ 利根川幸雄>
貴重な時間は日々過ぎ去っていきます。
30歳になっても40歳になっても50歳になっても、「まだ俺の人生はこれからだ!」と人間は思うますが、現実はそんなに甘くありません。
今まで経験した出来事が全て点となり、それが線となって繋がるのです。
大人は質問に答えたりしない。
それが基本だ。
<カイジ 利根川幸雄>
何かあれば人に答えを求めようとしますが、それでは駄目なのです。
求めれば周りが助けてくれると思うのは、まだ子供の証拠です。
そもそも他人が言うことが正しいなんて根拠ありません。
本当の答えは自分の力で手に入れるしかないのです。
リスクを恐れて動かないなんていうのは、年金と預金が頼りの老人のすることだぜ。
<カイジ 遠藤>
カイジを「希望という名の船 エスポワール」へ乗るように勧めた遠藤の言葉です。
若い人にはこれまで築き上げてきたキャリアや信用なんてありません。
しかし、時間とチャンスだけはあるのです。
それを活かさなければ、何も始まらないのです。
信じるべきはオレの力…
<カイジ 伊藤開司>
自分に自信がない人は、人の意見に振り回されてしまいます。
しかし、最終的に意思決定するのは自分自身なのです。
勝つことは偶然じゃない!
勝つものは勝つべくして勝っているのだっ…!
<カイジ ゼッケン11番の男>
「成功者」と呼ばれている人達は、すべからく努力しています。
つまり、結果とは過程の先にあるのです。
奴は死ぬまで保留する…
<アカギ 赤木しげる>
人生は選択の連続です。
- 転職するかしないか
- 起業するかサラリーマンでいるか
- 離婚するか現状維持か
それはすべて決断なのです。
その決断を保留していると、気がついた頃には手遅れになってしまうのです。
一生迷ってろ。
そして失い続けるんだ!
貴重な機会(チャンス)を…!
<カイジ 利根川幸雄>
人生にはいくつか機会(チャンス)といえるタイミングがあると思います。
もしそれがやってきたら、迷わず手を伸ばすべきなのです。
それを掴む人が成功者となり、見送る人が敗者になるのです。
金を欲している以上、王は倒せぬ。
縛られ続ける。
<カイジ 兵藤和尊>
兵藤は帝愛グループの会長で、資本主義の権化とも言えるキャラクターです。
しかしその言葉は資本主義の本質を突いており、ビジネスパーソンの参考になる言葉ばかりです。
大詰めで弱い人間は信用できぬっ…!
<カイジ 兵藤和尊>
勝負事は最後の詰めが肝心です。
営業であればクロージング、麻雀であればロンかツモでしょう。
最後の場面でその人の真価が問われるのです。
ゴール前の密集…!
敵味方入り乱れての混乱…!
そんな修羅場で大事な事はどうあれ…!
押し込むことだ…!
<カイジ 村岡隆>
「勝てば官軍」という言葉があります。
この言葉は「戦いに勝ったほうが正義になり、負けたほうが不義となる。」という意味ですが、道理はどうあれ、とにかく強い者が正義となるたとえです。
特にビジネスにおいてはこの傾向が顕著だと思います。
ちなみに対義語は「負ければ賊軍」です。
とにかく勝てば官軍なのです。
ビジネスパーソンは肝に銘じておきましょう。
常軌を逸するからこそ…
辿り着けるっ…!
<カイジ 兵藤和尊>
この言葉は兵藤会長の狂気を表現している名言ですよね。
しかしこれだけ本気になれば、どんな偉業でも達成できるはずです。
自分の命をかけるほど仕事に没頭すれば、きっと素晴らしい成果が出せるはずです。
涙が出る…!
犯罪的だ…!
うますぎるっ…!
<カイジ 伊藤開司>
この言葉は地下の強制労働施設に送られたカイジに対して、班長の大槻から渡されたビールのミニ缶を飲んだ時の名言です。
カイジにとっては誘惑に負けた情けない瞬間ですが、人間は我慢することで喜びも大きくなることを表しています。
毎日ダラダラと過ごしたり、娯楽や趣味ばかりに時間を費やすのではなく、多少きつくても自分が本来やるべきことをやった方が良いと思います。
なぜなら、その先には最高の快感が待っているからです。
魔…、魔が差したんだ…
ちょっと…、ほんのちょっとだけ…
<カイジ 安藤>
この言葉は、カイジのことを嵌めた安藤が発した名言です。
一見するとカイジに対して謝罪してるように聞こえますが、まるで自分以外の誰かのせいで行動を誤ったかのような弁明になっています。
このような責任逃れの言葉は、周りからの信頼を失うので注意しましょう。
出尽くした…!
出尽くしたはずだ…!
今日の俺の不運…!
<カイジ 伊藤開司>
不幸が続くとカイジの言葉のように思ってしまいますよね。
しかしそれは希望的観測でしかありません。
データに基づいた合理的な思考で物事を進めるべきだと思います。
もう自分以外…
頼るものなどないと…
骨身に染みて…
知っていたはずなのにっ…!
<カイジ 伊藤開司>
人生は自分の手で切り開くしかありません。
他人を頼るのは構いませんが、決して過度な期待をしてはいけないのです。
勝たにゃあならんっ…!
取り返さにゃならんのだ…!
なんとしても…!
<カイジ 坂崎孝太郎>
坂崎はカイジと組んで裏パチンコ台「沼」に挑みますが、すぐに2千万円を溶かしてしまいます。
その時に坂崎の言った名言がこれですが、この言葉はそもそも敗者の言葉です。
なぜかと言えば「取り返す」と言っているからです。
このような精神状態である限り、勝つことはできないでしょう。
次は勝てる…
絶対にね…!
<カイジ 伊藤開司>
この言葉は、ギャンブルに負け続けているカイジが放った名言です。
「次は勝てる」なんていうのは、所詮ギャンブラーの妄想にすぎません。
そうではなくて、しっかり周到な準備をして、絶対に勝てるシナリオを作らなければいけないのです。
そいうのはちょっとオレに向かない…
っていうか無理…
たぶん無理…
っていうか不可能…
<カイジ 伊藤開司>
これはダメダメな堕落生活を送っていたカイジが発した言葉です。
自分の可能性を自ら閉ざすことほど愚かなことはありません。
気持ちで負けてしまっては、何をやっても成功しないのです。
不合理こそ博打…
不合理に身を委ねてこそギャンブル…
<アカギ 赤木しげる>
そもそもギャンブルとは不合理なものです。
人間はそこに合理性を求めたがりますが、そんなものは存在しないのです。
ギャンブルが好きな人は注意しましょう。
耐えることなくして勝利はないんだっ…
<カイジ 伊藤開司>
何事も準備が必要です。
準備無くして勝利できることなどあり得ません。
もしあるとすれば、それは単なるラッキーです。
そんなラッキーパンチを成功体験にするから、また失敗するのです。
背中に勝とうという強さがない
ただ助かろうとしている
<アカギ 赤木しげる>
勝つ気がなければ勝てません。
必ず負けるのです。
そのような人生には当然変化も訪れません。
目の前の一歩が全て…!
この小さな一歩を…!
ただただ…、積み重ねていけばいい…!
<カイジ 伊藤開司>
何か特別なことをやり遂げるためには、目の前の一歩に全力を出すことが大切です。
そして次の一歩をまた踏み出すしかないのです。
自分を救うのは…
自分だけ…!
<カイジ 伊藤開司>
勝負する局面で、他人が助けてくれると思うのは愚かな行為です。
そんなことを期待してはいけないのです。
自分の実力だけで突破できるスキルを身に付けましょう!
そうたやすく…
恐怖心は消えない…
<アカギ 赤木しげる>
人は初めてのことや、未知なる体験に恐怖心を覚える生き物です。
なぜかというと「もし失敗したら…」と考えてしまうからです。
しかし恐怖に打ち勝たなければ、前進できないのです。
オレは舐める…!
辛酸を…!
何度でもっ…!
<カイジ 伊藤開司>
失敗を経験すればするほど成功に近づいていきます。
だから何度でも失敗すればいいのです。
負けたからクズってことじゃなくて、可能性を追わないからクズ…
<カイジ 伊藤開司>
失敗して心が折れてしまうと、それ以上成長できません。
失敗するのは全然いいのです。
大切なことはその失敗から学んで、次のチャレンジに活かすことなのです。
一度割れたグラスは、いくらその破片を集めても、もう元のグラスには戻らない。
破片は破片でありグラスではない。
<カイジ 伊藤開司>
人間は現状維持が大好きなので、たとえ変化が起こったとしてもそれを受け入れることができません。
一つの戦略にしがみつく事は死を意味します。
疑い続けること…
不安であり続けることが…
ギャンブルで生き残るために最も必要な心構えなのに…
<カイジ 利根川幸雄>
ギャンブルは不確実性の塊です。
しかし人間は大したことない閃きに根拠を見出して、それにすがりつこうとします。
つまり勝手に活路を見出してしまうのです。
考えることを放棄してしまうと、その後は負けに一直線です。
胸を張れ…!
手痛く負けた時こそ…、胸をっ…!
<カイジ 伊藤開司>
失敗して落ち込むのは簡単ですが、それでは何も前進しません。
全力を尽くして失敗したのであれば、何も落ち込む必要などないのです。
迷ったら望みだろ…!
望みに進むのが気持ちのいい人生ってもんだろっ…!
<カイジ 伊藤開司>
人生は平坦な道ばかりでなく、時には分岐点もあるはずです。
そんな時には迷いが生じますが、希望の大きい道を選ぶのが良いでしょう。
今の人生に不満を感じるようであれば、それは変化のタイミングなのかもしれません。
明日から頑張るんじゃない…
今日、今日だけ頑張るんだっ…!
<カイジ 大槻班長>
めんどくさいことがあると、人間は後回しにしたがりますよね。
明日、明日と考えているうちに、時間は過ぎてしまうのです。
今日頑張らなければ明日はないと思いましょう。
倍プッシュだ…!
<アカギ 赤木しげる>
赤木しげるは稀にブラフを使います。
それが相手には戦術なのか、ブラフなのかわからないので、とてつもない恐怖を覚えるのです。
戦いに勝つためには、このような発想も必要でしょう。
もう気づかなきゃいけない
もう心に刻まなきゃいけない…!
勝つことが全てだと…
勝たなきゃゴミ…
勝たなければ…!
<カイジ 利根川幸雄>
ギャンブルにおいてもビジネスにおいても、とにかく勝たなければ意味がありません。
勝てば官軍、負ければ賊軍なのです。
バスケットボールのゴールは適当な高さにあるからみんなシュートの練習をするんだぜ。
あれが100メートル先にあってみろ、誰もボールを投げようともしねぇ。
<カイジ 遠藤勇次>
これは目標設定について語った名言です。
やることが身の丈に合っていないと、どんなに頑張っても成功できないのです。
苦しく難しい決断になると投げちまって、それを他人に預ける。
自分で決めない。
そうやって流され流され生きてきた。
<カイジ 伊藤開司>
難しい決断や大きな決断はストレスを伴います。
しかし「自分で決めた」という事実が大切なのです。
それがやり続ける根拠につながり、熱意に変化していくのです。
祈るようになったら人間も終わりって話だ…!
<カイジ 兵藤和尊>
「人事尽くして天命を待つ」という格言があります。
これは出来る限りのことをやったのであれば、後は運命に任せるという言葉です。
やることをやらずに祈っているだけでは、何も解決しません。
「未来は僕らの手の中」
積み重ねていない者にとって、この言葉はつらい…
<カイジ 伊藤開司>
人生とはその時々の出来事(点)が線となって繋がるのです。
その点すらなければ、線として繋がることがありません。
有利が誤らせる…!
有利が人を殺すっ…!
<アカギ 赤木しげる>
たとえ有利な局面だったとしても、それに慢心すればどこかに隙ができます。
それが破滅へと導くのです。
わしに最初、神などついてなかった…!
<アカギ 鷲巣巌>
この言葉は、鷲巣がアカギに追い込まれた時、心の中で思った言葉です。
「神頼み」という言葉もありますが、いざという時に人間は神にすがりつきたくなりますよね。
しかし現実はそんなに甘くないので、結局は自分の力で打破するしかないのです。
奇跡なんて望むな…!
だってそうだろう…!
「勝つ」ってことは、そんな神頼みなんかじゃなく、具体的な勝算の彼方にある…!
現実だ…!
勝つべくして勝つ…!
<カイジ 伊藤開司>
カイジがただのギャンブラーでなく、策士であることが読み解ける名言ですよね。
勝負をしても良いのですが、勝算のない賭けをしてはいけないのです。
限界まで勝つ…!
上り詰めるんだっ…!
<カイジ 伊藤開司>
ここぞという時には、とにかく強気で前進しましょう。
手を緩めたり、秘策を後にとっておく事は愚策でしかありません。
ビビって逃げ回る者に、女神が微笑むはずもないっ…!
<アカギ 鷲巣巌>
困難や逆境が目の前にくると、逃げ出したい気持ちが出てくるはずです。
逃げることは簡単ですが、その先に勝利などないのです。
問題はミスそのものではなく、その不測の事態に対してどう対応するかだ!
<カイジ 伊藤開司>
挑戦して失敗することは悪いことではありません。
失敗する可能性を考えて、予防策を考えておいたり、リカバリー案を準備しておくことが大切なのです。
まとめ
ここまでカイジとアカギの名言をご紹介してきました。
どれも名場面が思い出されるような言葉ばかりでしたよね。
同じく人気漫画「ワンピース」の名言集もあるので、もし良ければそちらもご覧ください。