営業部は明確な縦社会なので、どの会社にも上司と部下の関係性があるはずです。
そしてその関係性が売上にも影響していることでしょう。
もしあなたが上司(管理者)の立場であれば、部下がついてくるようなコミュニケーション術を学びたいところですよね。
今現場で活躍している営業マンだったとしても、いずれは上司の立場になるはずなので、そのようなマネジメントノウハウを知っておいて損することはないはずです。
そこで今回は、上司と部下が信頼関係を築けるコツ&ノウハウについて解説したいと思います。
上司と部下の関係とは?
上司と部下はお互いに信頼できる関係性を作り上げなければいけません。
しかし両者の共通点はあくまでも”仕事仲間”という部分なので、一緒に仕事をしながら仲良くなるしかありませんよね。
確かに仕事でピンチが起きた時、一緒に汗を流しながら全力で取り組めば、きっと信頼できる部下と上司になれるでしょう。
そのような観点で言えば、上司と部下は恋愛関係に似ているかもしれません。
お互いの魅力(長所)を認め合って、逆に相手の弱点(短所)を補うような行動をすれば、良いパートナー関係になることでしょう。
そんな良い関係性を築くためには、やはり言葉だけでは不十分です。
何よりも行動で示すことが大事となります。
例えばクレームや仕事での失敗から自分のことを守ってくれた、上司のことを部下は一生忘れることがないでしょう。
その結果、部下は恩返ししようと上司の期待に応える動きをするため、ギブ&テイクの関係性が出来上がります。
これはとても良い状態だと思いますが、それを再現するためには、とにかく上司は部下を信頼して仕事を任せて、部下は失敗してもいいので、一生懸命仕事へ向き合うことです。
そうしている間に、上司と部下の関係は深まっていきます。
最初は衝突していたとしても、お互い認められれば良い信頼関係が築けるはずです。
上司と部下のコミュニケーション方法
これは恋愛でも同じですが、上司と部下の関係が悪化する理由には「コミュニケーション不足」が挙げられます。
部下は上司から認められないことを不満に思い、上司は部下から相談されないことを悩みます。
そうなると、お互い積極的なコミュニケーションができなくなるのです。
人間というのは不思議なもので、コミュニケーションを取らなくなると、次第に関係性が悪化していきます。
そうなる前に、コミュニケーション方法を身につけましょう。
信頼できる部下と上司になる具体的なコミュニケーション方法は、ズバリ「腹を割って話すこと」です。
話題はなんでもいいですが、お互いにプライベートや仕事についての考えなどをできる限り話すことで、お互いのことを知る良い機会になります。
これはつまり「相手のことを知る」という作業になります。
そのような世間話でも続けていれば、気心を知れたように思えるものです。
これができれば第一段階成功なので、次のステップへと移ります。
次は本心で話せる関係を築くことです。
多少お酒が入っていてもいいので、本音をぶつけあうコミュニケーションを試してみましょう。
しかしここで注意してほしいのは、絶対に上司である人が誠実でなければいけません。
つまり善悪の判断がきちんとついている状態ということです。
上司の意見といえども、部下は間違った考え方に賛同することはできないはずなので、どちらかといえば多数派(マジョリティ)の意見で、絶対的正義である発言に自分の意見は留めておきましょう。
これが実行できれば、きっと部下からの共感が集まり、組織力も強くなることでしょう。
上司に歯向かう部下の扱い方
上司に歯向かう部下を対処する為、部下を叱りつける必要はありません。
それをしてしまうと、むしろ逆効果になるので注意が必要です。
上司に意見することや批判する為には、周りが認めるくらいの実績を示す必要がありますが、意見や批判は会社の利益になる可能性もあるので、そこは紳士に耳を傾けることが大切だと思います。
従業員といえども、一方では”お客様”という側面があるので、顧客目線の良い意見を言ってくれる部下もたくさんいるのです。
しかし、ただ文句を言いたいだけの部下は無視してもいいでしょう。
文句を言うことで自分を正当化したり、ストレス発散にしている可能性がある為です。
稀に「上司に逆らう人は出世する」という間違った考え方を持っている部下もいるので、そのような場合には諭してあげるのが良いでしょう。
上司に逆らってもいい評価をされるとは限りませんし、むしろ上司と衝突するトラブルメーカーとして認識されるリスクがあります。
会社は組織で動いているので、和を乱す人に良い評価することは少ないです。
また、「上司に逆らってはいけないのか?」という屁理屈を言う人には会社から指導してもらうことも必要でしょう。
上司は会社を引っ張ってきた功労者です。
その上司に逆らうのであれば、それに見合うだけの成果と実績を提示することが必要です。
そこまで考えて逆らっている人は少ないと思うので、きっと会社側から言われれば大人しくなります。
元気がいい部下をコントロールするのも上司の力量です。
部下が感情的になっていたり、単純に歯向かってくるときには取り合わずに、部下が落ち着いてからゆっくり話しましょう。
「パワハラ&セクハラ」と言われない対策
現代はコンプライアンス意識が高い時代なので、パワハラにあたる表現や指導は控えなければいけません。
部下によっては、普通の指導でも「パワハラだ!」と考える人もいます。
そう思うと、上司の発言には細心の注意が必要でしょう。
これはセクハラについても同様です。
- 今日は綺麗だね
- 素敵な服装だね
など、普通に褒めているだけだと思っても、相手からしたら「セクハラだ!」と思われる可能性もあるのです。
このように言ってしまうと上司は萎縮しますが、それを悪用した「逆パワハラ」というのも横行しているそうです。
それは部下が上司に対してパワハラをする行為のことです。
上司が厳しく叱れないことを良いことに、上司の意見を無視したり、その存在をないがしろにするような行為を部下が行うのです。
実際に、さの編集長は商談時に逆パワハラを見かけたことがあります。
それではさのさん、私が確認してみますね。
当たり前の結果ですが、この会社から発注がくることはありませんでした。
おそらく社内がギスギスしていて、とてもチーム一丸になっている状態ではなかったのでしょう。
気の弱い上司だと、部下が高圧的な態度で接してケースもありますが、そのような組織が健全だとは言えないので、きちんと指示命令系統が成り立つ組織にしなければいけません。
なので、このようなケースが発生した場合、会社内に相談窓口を用意しておいたり、社長に直談判できるような仕組みも用意するべきだと思います。
社長は部長から報告を受けると「マネジメントができないヤツだ」と評価を下げてしまう傾向にありますが、現在は逆パワハラが起こる時代なので、マネジメントスキル云々でまとめられるような単純さではありません。
会社にとっても、パワハラやセクハラは経営リスクなので絶対になくすべきですし、それが起こりづらい仕組みにしたり、起こった時に即対処できるような体制を構築しましょう。
部下に対する上司の責任
上司は「管理責任者」でもあるので、部下に対して全面的な責任を持つことが求められます。
これこそが「マネージメント」だと言えますが、部下のミスを上司の責任で処理しないと、部下は決してついてきません。
手柄(=リターン)だけ自分のものにして、責任(=リスク)を部下へなすりつけるような上司は尊敬されないということです。
事業というのはリスク&リターンが常にある状態なので、そこで成功した人は賞賛されますが、リスクゼロの事業を成功させても、「凄いですね!」と言われることがないのと同じです。
もし部下が独断で行ったミスだったとしても、上司は管理者なので「知らなかった」では済まないのです。
もちろんそれは仕事上の話だけでなく、部下の健康面も同様です。
あまりに働かせすぎると部下は健康を害してしまうので、適切な仕事量を配分し、健康に働ける職場を作ることも上司の務めです。
この辺りの判断に正解はありませんが、部下各々のキャパシティを見定めて、それぞれに適切な仕事を任せることも上司の力量だと思います。
まとめ
チームマネジメントはとても難しいと言われているので、ほぼ全ての上司が悩んでいるポイントだと思います。
チームリーダーとなる上司は、何が正しくて、何が正しくないのか、という絶対的な軸を持ったり、ブレない考え方を持たなければビジョンを示せません。
これを語るのは難しいですが、漫画ワンピースの主人公ルフィから学ぶという方法もあります。
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