あくまで個人的な趣向ですが、デカルトは大好きな哲学者の一人です。
なので、今回はルネ・デカルトの名言集をまとめてみたいと思います。
この名言集を読めば「我思う故に我あり(コギト・エルゴ・スム)」の意味や、デカルトの思想である方法的懐疑が理解できるはずなので、ぜひ最後までご覧ください。
デカルトとは?
ルネ・デカルトは16世紀ごろに活躍したフランス生まれの哲学者です。
数学者としても有名ですが「合理主義哲学の祖」と言われているので、近代哲学の父として認識している人もいるかも知れません。
例えば、デカルトが書いた「方法序説」はあまりに有名ですよね。
「方法序説」は難解な本ですが、意外と薄い本なので、ぜひ一度読んでみてください。
デカルトの名言集まとめ
良い精神を持っているだけでは十分でなく、大切なのはそれをよく用いることだ。
これは方法序説の序文にある「良識はこの世で最も公平に配分されているものである」に通じる名言だと思います。
良識をどう使うかは、その人に委ねられているのです。
極めてゆっくり歩む人でも、常に真っすぐな道を辿るなら、走りながら道を逸れてしまう人よりも、はるかに前進することができる。
これは童話「ウサギとカメ」のような話ですよね。
少しずつでもゆっくり確実に前進すれば良いのです。
理性すなわち良識が私たちを人間たらしめ、動物から区別する唯一のものであるだけに、各人のうちに完全に備わってると思いたい。
他の動物と比べて、人間の特徴とは理性が高いことです。
その理性をフル活用するからこそ、ある意味で「人間らしい」と言えるのだと思います。
世間の評判から人々の意見を知ることは自己教育の新しい手段である。
自分一人の考えではなく、周りの意見を積極的に取り入れていきましょう。
それによって新しい気付きを得られるはずです。
勉学に努めた結果、私は多くの疑いと謝りに悩まされている自分に気がつき、益々自分の無知を知らされたという意外、何も得ることがなかった。
これは自己矛盾を孕んだ哲学者らしい名言だと思います。
勉強をすればするほど、その奥行きが分かってしまうので、自分の無知がますます強くなっていくのです。
これは完璧主義者のような感覚かもしれませんが、物事の真理を追求する哲学者らしい考え方だと思います。
良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人々と親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、彼らの思想の最上のものだけを見せてくれる。
これは確かに、私も同じような感覚を持っています。
本当に読書は有益な行為だと思います。
旅にあまり多くの時間を費やすと、しまいには自分の国で異邦人になってしまう。
これはジョークを含んだ、面白い名言ですね。
海外の文化や習慣に慣れてしまうと、母国に戻った時、自分自身が外国人みたいになってしまうことを揶揄しているのです。
過去の世紀になされたことに興味を持ちすぎると、現世紀に行われていることについて往々にしてひどく無知なままとなる。
過去の歴史ばかり学ぶのではなく、現代史も学ばなければいけません。
なぜかと言うと、全ての点が線になって繋がっているからです。
時事問題にも興味を持ちましょう。
私は何よりも数学が好きだった。
論拠の確実性と明証性の故である。
数学は絶対的な真理がある学問です。
世の中の「天才」と呼ばれる人達が数学を愛する理由はここにあります。
同一の事柄について真理は一つしかありえないのに、学者たちによって主張される違った意見がいくつかあるのを見て、私は真らしく見えるにすぎないものは一応虚偽とみなした。
デカルトほどの哲学者でも、哲学者として成功する自信がなかったそうです。
それほど世の中は複雑で、真理を探すのが難しいのです。