「コスト削減しろ!」という言葉は、サラリーマンであれば日常的に聞いていると思います。
なので一般的な会社員であれば、高いコスト意識を持っていることでしょう。
しかし、そう簡単にコスト削減できる訳ないので、全てのビジネスパーソンが頭を悩ませていることだと思います。
そこで今回は、コスト削減のやり方や意義、コストダウンするためのアイデアなどをご紹介していきたいと思います。
ビジネスに役立つ情報なので、経営者だけでなくビジネスパーソンは是非ご覧ください。
目次
コスト削減はなぜ必要?
経営者は常にコスト意識を持っていますが、それはサラリーマンであっても同じだと思います。
なぜ、それほどまでにコスト削減が叫ばれているのかと言えば、それが企業の利益(メリット)に直結していくからです。
企業の利益をざっくりお伝えすると、下のような方程式によって導き出されます。
売上-コスト=利益
売り上げは営業部がもたらしてくれるので、それはよく理解してますよね。
しかし「コスト」という言葉は、かなり幅広いニュアンスなので、その中身が不透明かもしれません。
コストの内訳を説明すると「原価」と「販売管理費」の二つに大別されます。
【原価】製品・サービスの仕入れ価格、または原材料費
【販売管理費】人件費、広告宣伝費、外注費、接待交際費など
原価はわかりやすいと思いますが、製品サービスを作るために必要なコストのことを指します。
そして販売管理費は「それ以外のコスト全般」というイメージになります。
なので、一般的には販売管理費の方がコストとしては大きくなりがちです。
ここまで理解した上で、先ほどの方程式に戻りましょう。
売上-コスト=利益
例えば売上100万円、コスト70万円だった場合、利益は30万円ですよね。
この利益額をもっと大きくしたければ、その選択肢は二つになります。
- 売上を増やす
- コストを下げる
もちろん両方できるのが理想的ですが、どちらの方が簡単だと思いますか?
売上を増やすのはお客様が絡むので、今すぐに増やすのは難しいですよね。
しかし、コストを下げるのは自分たちの努力次第なので、お客様は関係ありません。
そう考えた場合、売上を増やすのは難しいですが、コストを下げるのは簡単なのです。
そこで先ほどの例の通り、売上は同じ100万円だったとしても、コストを40万円に下げた場合、利益は60万円に増えます。
このように、極端な話をすると、利益を増やすためのアプローチ方法は二つしかないですが、そのうち即効性があるのは”コスト削減”という話になるのです。
経営者のコスト意識が高いのは、ここに理由があります。
即効性が高く、かつ利益を増やせる方法ということで、コスト削減が声高に叫ばれているのです。
コスト削減と経費削減は違うの?
ここまで読み進めた人は「コスト削減」と「経費削減」を混同しているかもしれません。
先ほどコストの内訳は「原価」と「販売管理費」の二つに大別されるとお伝えしました。
このうち、ビジネス界隈で「原価」と呼ばれるものがコスト削減の対象になっています。
なので、原価率を下げて利益率を上げることを、ビジネス界隈では「コスト削減」と表現しているのです。
そして「販売管理費」には人件費や広告宣伝費など、いわゆる一般的な必要経費が含まれるので、それらを減らすことを「経費削減」と表現しているのです。
これはあくまでも内訳を表現するために使っているので、両方ともコストであることには間違いありません。
なので、この2つをまとめて「コスト削減」と表現しても何も問題ありません。
これは一般的なビジネス知識として押さえておきましょう。
コスト削減のアイデア&ネタ
いざコスト削減をしようとしても、どんなやり方があるのかわかりませんよね。
ここではWEBX Inc.が運営しているside bizz(サイドビズ)に掲載しているコスト削減ビジネスの一部をご紹介したいと思います。
色々なコスト削減ビジネスがあるので、もしアイデアやネタを探している人はside bizzをご確認ください。
※予告なく掲載終了している可能性もあります。
燃料コストの削減商材
運送業における燃料費は売上の約20%を占めているので、年商1億円の会社では約2,000万円もの燃料費がかかっています。
その燃料コストを15%以上削減できる画期的な省エネ商材があるのです。
物流企業にとって、このようなコスト削減商材は燃料費の削減につながるので、利益率の改善が見込めます。
電気料金削減サービス
電気料金削減は新電力各社によって実施されています。
それを提供している電気料金削減コンサルティングの会社はたくさんあるので、業者選びには困らないでしょう。
一言に「電気」といっても、高圧と低圧があるので、どちらのコスト削減を提案できるかを聞く必要があります。
電力は毎月のランニングコストなので、できるだけ早く削減したほうが良いでしょう。
損害保険の保険料削減
損害保険は一度加入すれば終わりではなく、1年~5年程度で満期を迎えるので、その都度更新する必要があります。
その更新のタイミングできちんと見直しできていれば問題ありませんが、何も考えずそのまま更新しているケースが大半だと思います。
その更新タイミングに無料のコンサルティングサービス実施して、お客様の保険料を最適化するコスト削減ビジネスです。
高速料金のコスト削減
運輸・物流企業であれば、日常的に高速道路を使っていると思います。
なので、その料金が安くなれば、コスト削減に繋がりますよね。
このビジネスは、物流ビジネスで頻繁に利用する高速道路料金を削減しています。
普段と変わらず高速道路を利用しているのに、ETCコーポレートカードを導入しただけで、最大40%ものコスト削減が実現できるのです。
LED照明のコスト削減
LEDを導入すれば電気代が大幅に削減できますが、ネックになるのは導入費用ですよね。
一般的なプランでは、電気代が安くなってもLED導入費用を含めると、かえって月々のコストが上がってしまうこともあります。
しかしコンサルティングの内容によっては、LED導入費用を含めても、導入初月からメリットが出るソリューションもあるのです。
一般企業や工場、店舗、施設等などにメリットがあるコスト削減だと思います。
賃料減額コンサルティング
企業はオフィスビルを借りていますよね。
その賃料はランニングコストなので、できるだけ安くしたいと思っているはずです。
そのためには事務所を移転するしかありませんが、実は賃料減額交渉というやり方があるのです。
その賃料減額を代行してくれるコンサルティング業者が存在するので、そのような企業に依頼すれば、毎月の家賃が大幅に下がるかもしれません。
事業者(法人、店舗、製造業、工場、倉庫)向けのコスト削減サービス
事業者(法人、店舗、製造業、工場、倉庫)向けのコスト削減サービスを一気通貫で提供している会社があります。
- エネルギー系:電気、ガス、水道料金のコスト削減
- 施設系:賃料、エレベーター保守、ビル管理、セキュリティ費用のコスト削減
- オフィス系:OA機器、事務用品、通信回線、モバイル、固定電話のコスト削減
これ以外にもリース料金を下げたり、クレジットカードの決済料率を下げる提案もできます。
その上、成功報酬型なので気軽に相談できるはずです。
コスト削減は提案(営業)しやすい!
営業職であれば、できるだけお客様に提案しやすい商材を取り扱いたいですよね。
その代表格といえるのがコスト削減商材です。
なぜコスト削減商材が人気なのかというと、顧客に迷惑をかけにくいからです。
例えば代表的なコスト削減商材と言えば複合機(コピー機)ですよね。
これまでよりも月額リース費用を安くして、販管費を削減すれば、それによって利益が増加するので、お客様に全く迷惑をかけないどころか、むしろ喜ばれるはずです。
そして、リース販売した販売代理店にはマージンが支払われるので、売りやすい上に儲かる構造が出来上がっているのです。
このようなビジネスモデルは、単なる購買と違うので、きちんと効果が可視化された上で契約に至ります。
ある意味では成功報酬型なので、お客様にとっても導入しやすく、誰も損しない仕組みになっているのです。
このようなコスト削減コンサルティングを提供している会社はたくさんあるので、競合は多いと思いますが、その分ニーズも膨大なので、これから参入しても儲かるビジネスだと思います。
まとめ
本文中でもお伝えしましたが、利益を増やすためには「売上を上げる」か「コストを下げる」しか方法がありません。
売上-コスト=利益
そのうち、すぐに効果が実感できるのは”コスト削減”の方です。
なので、常にコスト削減は意識すべきですし、全てのビジネスパーソンがコスト意識を持つべきだと思います。
もし社内にそのような風潮がなければ、社員に対してコスト削減額に応じたインセンティブを設定したり、コスト削減に対するノルマを設定するやり方でも良いでしょう、
考え方としては、売上を追うのと一緒(=利益を増やすという意味)なので、厳しく数値管理することをおすすめします。
しかしコスト削減に集中することは本末転倒なので、もしそれが面倒に感じるのであれば、成功報酬型の業者にアウトソーシングするのも良いでしょう。
この辺りは会社内で色々相談してみてください。