4:市場価格に合わせた適正な値決め

商品価格を決めるのはとても難しいですよね。

もちろん市場価格という指標があるので、ある程度の適正価格は導き出せるのですが、ビジネスは「適正価格にすれば正解」という単純な話ではありません。

例えばミネラルウォーターを販売する場合、コンビニや自動販売機では100円~150円ぐらいで売られていますよね。

しかし、富士山の頂上付近では、同じミネラルウォーターが500円で売られています。

また、中身は同じミネラルウォーターだったとしても、パッケージを工夫したり、ブランディングすれば300円で販売することもできると思います。

つまり適正価格とはあくまでも目安であって、環境や製品コンセプトによって価格は変動するという前提があるのです。

そう考えると適正な値決めというのはとても難しく思えてきますよね。

お客様が喜んで買ってくれる”価格設定”にする

値決めする時のポイントは「お客様が喜んで買ってくれる価格にする」ということです。

このように伝えると「安くすればOK」と勘違いする人もいますが、決してそういう話ではありません。

安くしすぎると利益が出せなくなり、結局はビジネスが続かなくなってしまいます。

また富裕層向けのミネラルウォーターであれば、逆に値段を高くした方がお客様は喜んで買ってくれるという逆転現象も起こります。

これらを加味しながら値段設定していくのですが、大切なのは「値決めと仕入れ、あるいはコストダウンが連動していなければならない」ということです。

値決めをするということは、仕入れ原価やコストダウンにも責任を持つことになるので、この辺りは理解しておかなければいけません。

つまり一度決めた値段は上げづらいので、利益率を高めるためには「仕入れ原価を下げる」「コストダウンを図る」などの努力が必要になるということです。

それらを同時にコミットメントする羽目になるので、経営者にとって”値段設定”がいかに重要な作業か容易に理解できるはずです。

5:経費を最小限に抑える

企業経営においてコスト意識はとても重要だと思います。

もちろん売上を増やすことも重要なのですが、何よりもコストを削るという感覚を先行させなければいけません。

例えば売上100万円、コスト50万円、利益50万円だった場合、来月は売上200万円になれば嬉しいですよね。

その時、普通の経営者は売上200万円、コスト100万円、利益100万円にしようとします。

中小ベンチャー企業の経営者は、このような”足し算経営”を絶対にやってはいけません。

この時の正解は「売上200万円、コスト75万円、利益125万円」という具合に、売上の増加率とコストの増加率を比例させないということです。

これを何度も繰り返していけば、売上1000万になった時、とんでもない利益率の高収益企業が出来上がるのです。

これはつまり「売上の最大化」と「経費の最小化」を同時に実現していくことなのですが、よくよく考えると普通のことですよね。

しかし多くの経営者は「売上の最大化」と「経費の最大化」を同時に行ってしまうので、真逆の行動をしているのです。

実は企業経営はとてもシンプルで、「売上最大&経費最小」を実現すれば良いだけの話なのですが、これだけシンプルなことを実践できないのが現実の企業経営です。

よって、口で言うほど簡単な話ではないというのが容易に想像できるでしょう。

前述した通り「売上を増やせば経費も増える」という間違った考えだけは持たずに、「売上最大&経費最小」を実現するために日々努力しましょう。

6:顧客や取引先へ誠実に対応する

まず初めに伝えたいのは、「企業経営者は正しい倫理観を持つべき」ということです。

これはつまり「人間として何が正しいのか?」という答えを導き出すことなので、社長は善悪の判断がつかなければいけません。

もし善悪の判断、倫理観について不安があれば、中国古典の論語を読んでみましょう。

日本経済の父と呼ばれている渋沢栄一も論語を推奨していました。

ビジネスパーソン必見の名著なので、まだ読んだことがない人は必ず見ておきましょう。

論語と算盤
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ビジネスをしているとブラックに限りなく近いグレーな儲け話が舞い込んだり、反社会的組織が接触してきたり、会社内での不祥事を公表するか否かなど、様々な意思決定の場面が訪れます。

このような時に経営者は正しい判断を下さなければいけないので、その判断基準となるような知識を身につけておかなければいけません。

逆に知識があったとしても、勇気がなくて正しい判断ができないというケースも考えられます。

このような振る舞いは絶対にしてはいけないので、経営者は”見識”を身につける必要があると思います。

見識とは、物事について鋭い判断をもち、それに基づいて立てた、すぐれた考え・意見。

見識とは、「知識+信念」が組み合わさったものなので、絶対にブレることがありません。

企業経営者には”見識”が必要だと言われていて、逆にナンバー2や幹部社員などには見識など必要なくて、知識さえあれば務まると言われています。

これはトップを務める人が正しい判断をするために心得ておくべきことなので、必ず覚えておきましょう。

7:常に前向きな気持ちで取り組む

仕事には常に前向きな姿勢で取り組まなければいけません。

京セラ創業者として有名な稲盛和夫は、それを方程式に表しました。

仕事の成果=考え方×熱意×能力

この方程式に従えば、60点程度の能力しかなくても、80点の熱意で努力すれば4800点(60点×80点)という結果になります。

さらに高い90点の熱意で努力すれば5400点(60点×90点)という大きな成果が得られます。

しかし90点の能力を持っている人だったとしても、怠けて30点の努力しかしなかったら2700点(90点×30点)の成果しか得られません。

そしてここに”考え方”が加わります。

考え方はマイナス100点からプラス100点まであるので、それが掛け算になるというのがポイントです。

例えば、下のように考え方が+50点、-50点という2つのケースを想定したいと思います。

考え方がプラス50点の場合

60点×80点×考え方+50点=240000点

60点×90点×考え方+50点=270000点

90点×30点×考え方+50点=135000点

考え方がマイナス50点の場合

60点×80点×考え方-50点=-240000点

60点×90点×考え方-50点=-270000点

90点×30点×考え方-50点=-135000点

上記のように、モチベーションが低くて、何事にも後ろ向きな姿勢の人は、考え方が常にネガティブになるので、成果は全てマイナス(-)になってしまいます。

逆にモチベーションが高くて、考え方も前向きな人は、成果がマイナスになることはありません。

能力が多少劣っていても、熱意ある努力を怠ることなくポジティブな姿勢で続けていけば、素晴らしい成果が得られるということです。

経営の神様と言われた稲森和夫の考え方には学びが多いので、もう少し知りたい人は下の記事をご覧ください。

まとめ

ここまで会社経営に必要な基本要素についてご紹介してきました。

どれも必ず身につけておくべき知識なので、独立起業を目指す人は覚えておきましょう!




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