
お茶の間の人気者だった島田紳助ですが、実はビジネスパーソンとしての一面があったのをご存知でしょうか?
例えば『日本焼肉はせ川』などは、島田紳助がプロデュースしていることで有名ですよね。
日本焼肉はせ川は利用させてもらったことがありますが、なかなかいいお値段のするお店でしたよ。
そこで今回は、ビジネスパーソンとしての島田紳助にフォーカスしつつ、その名言集をご紹介したいと思います。
島田紳助の略歴
島田紳助(本名: 長谷川公彦)は1956年、京都府生まれの元お笑いタレントです。
吉本興業に所属して漫才コンビ「島田紳助・松本竜介」を結成、1980年からの漫才ブームにのって大人気の漫才師となりますが、その一方で25歳の時にサイドビジネス(最初は洋服屋)を始めます。
その後コンビは解散し、司会者業へと転向します。
なぜ漫才師から司会業に転向したのかといえば、その背景には同期芸人である『明石家さんま』の存在があったみたいです。
ドラマ俳優としても活躍していた明石家さんまと差別化するために別路線を選んだようですが、結果的にそれが大当たりし、瞬く間にお茶の間の人気者になっていきます。
『松本紳助』『行列のできる法律相談所』『人生が変わる1分間の深イイ話』『クイズ!ヘキサゴン』『オールスター感謝祭』など、数々の人気番組をプロデュースしながら総合司会としても活躍し、若手芸人の登竜門となっている『M-1グランプリ』を企画&立案したことでも有名ですよね。
しかし2011年に反社会勢力との交友が発覚し、自身もその相手を「友人」と認めた為、潔く芸能界引退となりました。
引退後に何をしているかは定かではありませんが、芸能界のサブビジネスとしてやっていた店舗経営などの事業を継続したり、どうやら自由気ままに過ごしているようです。
島田紳助のビジネス名言まとめ
名前を貸すのが嫌なのではなく、自分でビジネスをやってみたかったのだ。
知名度のあるタレントには、様々なオファーが舞い込むようです。
それを世の中では「タレントショップ」と呼んでいて、名義を貸したタレントには、何もしなくても権利収入(売上の●%など)が振り込まれる仕組みになっています。
それでも島田紳助はタレントショップに手を出さず、「面白そうだから」という理由で自ら経営していたそうです。
人にモノを売るというのは、なかなか一筋縄ではいかない仕事だ。
島田紳助は「人を動かす」ということに面白味を感じていたみたいです。
- これは売れるんちゃうか!
- これは流行るやろ!
色々な情報を集めて、分析しながら、損益分岐点のことも考えて、ビジネスアイデアを練り上げていく作業が大好きみたいですね。
「どんなビジネスが儲かるのか?」
日常的にアンテナを張って常にビジネスアイデアを探していたそうです。
このような考え方は、とても起業家っぽいですよね。
もちろん、ビジネスであるからには失敗することもあり得る。
成功と失敗は表裏一体ですが、「失敗する可能性があるからビジネスは面白い」と島田紳助は語っています。
お金は自分の本業できちんと稼ぐのが前提。
島田紳助は様々なビジネスを経験しましたが、それらは全て「あくまでもサイドビジネスだった」そうです。
単純にビジネスの面白さに惚れ込んだだけなので、サイドビジネスで儲けるつもりは全くなかったそうです。
つまり言葉は悪いですが、「遊び」の一環がサイドビジネスであり、人生経験の一つとして楽しんでいたそうです。
単純にヒット商品を作れば、成長し続けるというわけでもない難しさがそこにはあることを僕は勉強した。
これは物販ビジネスについて語った名言です。
島田紳助がプロデュースした小売店は大成功したので、全国各地から出店依頼が来たそうです。
しかしそこで島田紳助はお店をたたむ決断をします。
なぜかといえば、お店を任せられるビジネスパートナーがいなかったのと、物販ビジネスの大変さを知ったからです。
大成功を目の前にして事業撤退するなんて勿体なく感じますが、事業拡大を躊躇するような難しさが物販ビジネスにはあるのだと思います。
成功を目指すことと、失敗できないというプレッシャーは、よく似ているようで、実際には180度の方向性の違いがある。
失敗できないプレッシャーがあると、人間は委縮して大胆な行動が取れなくなります。
しかし島田紳助はサイドビジネスとして取り組んでいたので、そのようなプレッシャーがなかったそうです。
なので結果的に大胆な決断ができて、取り組んだビジネスが成功し続けたと語っています。
多分100軒オープンしたとして、ボロ儲けをしているのは1軒、トントンが30軒、あとは失敗というところが現実だ。
これはビジネスの難しさについて語った名言です。
例えば飲食店をやろうとした場合、街中に飲食店がたくさんあるので、なんとなく自分でも成功できそうな錯覚に陥りますよね。
そんな時には、目についた飲食店へ飛び込み訪問して、そこの店長に「店長、このお店は儲かってまっか!?」と聞くのがおすすめだと島田紳助を語っています。
その時、間髪入れずに「おかげ様で儲かってますよ!」と胸を張って言うお店があればそれは本当だと思いますが、何か理由を聞いてきたり、ゴチャゴチャとご託を並べるお店なのであれば、そのお店はきっと儲かっていません。
この考え方は新規参入する時のマーケティングにも使えると思います。
成功しているのは特殊な店、常識はずれの店ということになる。
飲食店をやろうとした場合、飲食店の常識や慣習を知りたくなりますよね。
しかし「そのような常識にとらわれているから失敗する」と島田紳助は語っています。
その一方で「常識外れのことをすれば必ず成功するわけでもない。むしろ失敗する可能性の方が高いだろう」と語っています。
これはリスク&リターンの考え方に通じるところがあります。
つまり高いリスクを取れば、その分のリターンも高くなるということです。
圧倒的な勝者となるためには、その分のリスクを取らなければいけないということです。
プラモデルを作るにしても、真剣にやらなければ面白くない。
島田紳助にとって、タレント業以外はサイドビジネスでしたが、それでも真面目に取り組んでいたそうです。
なぜかといえば、真剣にやらなければ面白くないからです。
真剣にやらなければ成功しない、成功しなければ遊びにならない、遊びにならなければ面白くない…、このようなロジックみたいです。
この考え方は、とてもカッコイイですよね。
従業員に十分の給料を払うことは極めて重要なことなのだ。
島田紳助は自分の経営するサイドビジネスから利益を取りませんでしたが、従業員には手厚く還元していたそうです。
なぜかといえば、「自分のビジネスに携わる人が幸せにならなければやる意味がない」と考えていたからです。
それと同時に”差別化”という意味合いもあったそうです。
顧客満足度はどの企業も意識していますが、従業員満足度を意識している企業は意外と少なかったみたいです。
従業員満足度を上げれば、サービスクオリティがアップして、結果的に顧客満足度も高まるので、島田紳助は従業員満足度にフォーカスしていたそうです。
夢中でビジネスをやっているのも、ビジネスというものが人と人とをつなぐもので、そこにチームが生まれるからだ。
島田紳助はみんなで一緒に何かをするのが大好きみたいですね。
本業であった総合司会もそうですが、周りを巻き込ませたら『超一流の成果』を発揮する人なのだと思います。
宣伝は諸刃の剣
もし美味しい料理を提供していたり、最高品質のサービスが提供できていれば、広告宣伝による効果は絶大だと思います。
しかしマズい料理を提供していたり、三流のサービスを提供しているお店が広告宣伝してしまうと、それはお金を失いながら『悪い宣伝』をバラまくことになります。
それでは本末転倒ですよね。
これではお客様がどんどん離れていくので、ビジネスが潰れるタイミングが早まるだけです。
大々的に広告宣伝するタイミングは間違えないようにしましょう!
お客さんの想像を超える満足度を与えられなければ、その勝負は負け。
お客様は必ず『ある種の期待感』を持って商品・サービスを購入します。
なので、提供する側の事業者は、お客様の期待値を超えなければいけないのです。
お客さんが自分の財布からお金を出すのだということを忘れないようにしている。
これは商売をする上での金言となり得ます。
ビジネスパーソンは覚えておきましょう!
バーというものは、お客さんが作るもの。
島田紳助はフォークソングバーの経営もしていますが、そのバーは一見さんお断りの会員制にしたそうです。
どんなにお店の内装に凝って、優秀なバーテンダーをたくさん採用して、良質なお酒を揃えたとしても、大騒ぎする一人のお客さんがいれば、お店の雰囲気は台無しになってしまいます。
バーは狭いお店ですし、お酒を提供する場所なので、このような悩みが常に付きまとうそうです。
しかし『完全招待制』にすれば、紹介者がお客さんの身元を保証してくれるので、顧客のクオリティが担保できたそうです。
島田紳助は「知っているお客さんしか来ないというのが、いいバーの基本だ」と語っています。
店を経営するということは、想定外の問題を解決することと言ってもいいくらいだ。
お店も企業も、とにかく不足の事態の連続だと思います。
つまり経営とは「不確実性の塊」ということです。
だからこそ”リスクヘッジ”という考え方が重要になるのだと思います。
新しい商売のアイデアを思いついた時のワクワクする気持ちと、そのワクワクを現実の形にしてアイデアが間違っていなかったことを証明する喜び。
これが『ビジネスの面白さ』だと島田紳助は語っています。
どんなに小さなことでもいいから、他とは違うことをしないといけない。
既存のビジネスを真似するだけの”愚行”をやってはいけません。
ちょっとでも、ほんの少しでも独自性を加えて、ビジネスモデルを変えるべきだと思います。
なぜかといえば、レッドオーシャンがブルーオーシャンに変化して、成功しやすくなるからです。
このような考え方を「ブルーオーシャン戦略」と呼んでいますが、詳しく知りたい人は下の本を読んでみてください。

誰かみたいになりたいなんて、つまらない夢だなと思う。
島田紳助の元には「紳助さんみたいになりたいです!」と言って、弟子入りを志願する若者がよく来ていたそうです。
しかしその人に対して島田紳助は「俺はもうおるで」と追い返していたそうです。
単純なコピーはオリジナルを超えることができないので、どんなビジネスをするにしても、独自性が重要だと語っています。
ビジネスの相棒として、素人と経験者とどっちか選べと言われたら、僕は間違いなく素人を取る。
素人は常識にとらわれていないので、ポテンシャルが高いそうです。
逆に経験者は、同業者と同じようなことをやりたがるので、ビジネスがグロースしづらくなってしまうそうです。
1万円には1万円の重さがあるということを忘れてはいけないのだ。
今はキャッシュレス決済になっているので、1万円という金額が電子的に見えていると思います。
しかしその1万円を稼ぐために、お客様は額に汗して働いたのであって、その大切なお金を支払うということは、それだけの期待感が含まれていることになります。
この言葉には「大切なことを忘れてはいけない」という戒めが含まれているように感じます。
商売は交換なのだ。
この考え方はビジネスにおいての基本になると思います。
これはドライな表現かもしれませんが、ビジネスというのは一方が製品・サービスを提供して、もう一方がその対価を支払うという交換行為に過ぎません。
つまりビジネスにおいては、「どちらが偉い」という考え方は本来無いのです。
もちろんお客様を敬ったり、敬意を払う必要はあるのですが、あくまでも”交換行為”ということです。
ということは、お客様が支払う対価に対して、交換した商品・サービスの期待値も含まれていることに気がつきますよね。
ビジネスパーソンは、このことを肝に銘じておきましょう。
まとめ
ここまで読み進めた人は、島田紳助のイメージが少し変わったと思います。
お笑い芸人や司会者としての島田紳助はエンタメを提供してくれましたが、実は経営者としても社会に貢献していたのです。
個人的には島田紳助のようなサイドビジネスを、全てのビジネスパーソンが持つべきだと考えていますが、いきなりリスクを取るのは大変ですよね。
なので、まずは副業から始めてみるのが無難だと思います。
週末起業というやり方もあるので、気になる人はチェックしてみてください。