
林修(はやしおさむ)といえば「今でしょ!」というフレーズと独特なポーズが有名ですよね。
東京大学法学部を卒業して、東進ハイスクール、東進衛星予備校のカリスマ現代文講師となりました。
そこで東大・京大コースなどの難関コースを担当し、生徒たちから絶大な支持を受けるようになり、その結果テレビCMに出演し、テレビタレントとしても活躍するようになりました。
そんな林先生ですが、教育者としての一面があるので、たくさんの名言も残しているのです。
そこで今回は、林修の名言集をご紹介していきたいと思います。
受験生だけでなく、ビジネスパーソンにも有益な言葉ばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。

林修の名言集まとめ
プロである我々が「分かりやすい授業」をするのはあまりにも当然のことであり、それは前提に過ぎません。
にもかかわらず、それが目的になっていた自分を恥じました。
林先生は東進予備校のカリスマ講師ですが、自分の授業には足りないものがあると日頃から感じていたそうです。
上手に分かりやすく教えることではなく、「勉強しよう!」という思いを掻き立てることこそが、自分の仕事なのだと後々気づいたそうです。
いつやるか?
今でしょ!
この言葉は2013年ユーキャン新語・流行語大賞で年間大賞を受賞したセリフです。
予備校講師は教えることが目的ではなく、生徒が行動するように促さなければいけません。
そのための言葉を色々考えた結果、出来上がったフレーズが「今でしょ!」なのです。
この言葉には「今やるべきことがわかったんでしょ?それならいつ走り出すの?今しかないでしょ!」という想いが凝縮されているそうです。
人が変われるとしたら、変わらなければと気付いた瞬間以外にはないのです。
変化を求める人間は変われます。
しかしそれには行動することが必要なのです。
行動しなければ、いつまで経っても変わることなどできません。
挨拶を誰かにするといえば、もちろん声を掛けるその相手です。
しかし、挨拶はその人だけにではなく、世間が挨拶する僕を見る機会でもあるのです。
林先生は元気に礼儀正しく挨拶することを推奨しています。
そして、挨拶の本当の意味を知るべきだと語っています。
誰に対しても同じように深く頭を下げて、元気に挨拶すれば、世間があなたを見る目も変わるのです。
とはいえ、決して打算的になる必要はありません。
あくまでも自然体で挨拶をすれば良いと語っています。
私たちは一生「なぜか?」の問題を解かなければならないのです。
国語のテストで「筆者がこう述べるのはなぜか?」という問題がありましたよね。
これは試験問題ですが、日常生活でも相手の気持ちを読み取ったり、トラブルの原因を考えたり、ヒット商品になった理由を考える機会はありますよね。
つまり学校や授業で教わったことは、日常生活でも応用できることばかりなのです。
相手が頭を使って答えを出さざるを得ないようにする力、これこそが厳しい時代を生き抜くのに求められている「質問力」です。
これはプライベートだけでなく、ビジネスにも応用できる考え方です。
質問には「自分のわからない範囲を他人に考えさせ、その知恵を自分のものとする」という本質があります。
これを実現させるためには、質問者が的確な問いかけをしなければいけないのです。
相手から本質的な回答を得る「質問力」が必要だということです。
単独に存在するモノの価値や意味を考えることは実に困難なことです。
例えば普通のラーメンよりチャーシュー麺の方が嬉しいですよね。
これは普通のラーメンというアンカリングがある為、チャーシュー麺の方がハイグレードだと理解できているからです。
つまりこれは相対的に物事を考えているということです。
このような考え方は日常生活全般に使えるので、林先生が推奨しています。
本来の顔立ちを超越して自分の魅力を増幅するカギを握るのが、表現力なんです。
林先生の言う表現力とは「表情力」のことです。
確かに林先生は表情豊かな人ですよね。
相手に対してものを伝えたり、自分の話に引き込むためには「表情力」が必要だと語っています。
これはビジネスパーソンがプレゼンするときにも役立つ知識だと思います。
本は自分でアンテナを広げて、そのアンテナに引っかかったものを選んでいけば良いのです。
これは読書について語った名言です。
林先生は生徒から「どんな本がおすすめですか?」とよく質問されるのですが、それに対して「まずは自分で探してごらん」と回答しているそうです。
生徒の知識や経験、感性に応じた本を読むべきなので、林先生のオススメする本が、必ず生徒にマッチしているとは限らないのです。
現代文という科目の本質は、意外と理解されていないようです。
そこで求められているのは、筆者という一人の人間が好き勝手に書いたことを「本当に分かっているかどうかテストしてやろう」という単純な事なのです。
これが現代文という科目の本質だそうです。
林先生は現代文のカリスマ講師ですが、その人が言うのだから間違いないですよね。
人間の目指すべきは、与えられた時間の中でベストを尽くすこと以外にはあり得ないのです。
林先生曰く、時間は有限なので足りなくて当然だと言っています。
なので、どうすれば目標達成できるかを考えなければいけません。
そのやり方は逆算で考える事だと言っています。
まずゴールを設定し、そこから逆算式に物事を考えていくのです。
このようなやり方であれば、目標達成することが一番重要なので、多少の誤差は許せるということになります。
それが結果的に最大効率を実現できるのです。
全科目の達人になるということは、合格という本来の目標達成とは、少しズレているのです。
これは予備校講師らしい言葉ですよね。
林先生は現代文の講師ですが、「そんなに現代文ばっかりやっていると、落ちちゃうよ」という発言もしているそうです。
受験というものは、全科目100点を目指すのではなく、志望校の最低合格点に達すればいいのです。
ほとんどの受験生はその辺りをはき違えていると語っています。
自己満足を優先すれば、大抵は失敗に終わります。
これは受験でも日常生活でも、仕事でも同じだと林先生は言っています。
まずゴールを見据えて、それを達成させるための方法論を考えるべきなのです。
「伝える言葉」が「伝わる言葉」になっているかを考えるべきなのです。
これはIT業界のあるある話ですが、とても分かりづらい表現をする人がいます。
「弊社のプロダクトはバーティカルSaaSなので、ペルソナが限られています…」
これはつまり「ウチの商品はターゲットが絞られていますよ」という意味なのですが、わざわざカッコつけて横文字を使い、自分で伝わりにくくしているのです。
言葉は相手に伝えることが目的なので、自分本位に伝えることは言語道断だと思います。
仕事に対しての絶対的な自信があるからこそ、たとえそれが若い大学生であっても、素直に耳を傾けることができるんです。
個人的に、これはとても良い言葉だと思います。
自信がない人には余裕もありません。
だから、自分で自分の可能性を潰してしまうのです。
ある程度経験を積んで、成功していくと、どうしても凝り固まった思考になりがちですが、それは自分の可能性を潰すことにもつながるので、注意した方が良いでしょう。
講義の後のアンケートでも「不満や不服をぜひ書いてくれるように」と生徒にお願いしているのは、まだまだ成長したいからです。
他人からの意見はとても参考になります。
自分自身を客観的に見ることは難しいので、他人からの意見を積極的に取り入れていきましょう!
普通では、今の時代絶対にダメなのです。
普通という評価は「いつでも他の人と取り替え可能」ということです。
これは仕事上のリスクになるので、他人よりも秀でたスキルを持つべきでしょう。
実はこれと同じことを「経営学の父」と呼ばれているピーター・F・ドラッカーも言っています。
ドラッカーの名言が知りたい人は下の記事をご覧ください。
大した努力をしなくても、勝てる場所で努力をしなさい。
努力は裏切らないといいますよね。
しかし、勝てない場所で努力しても意味がないのです。
勝てる場所とは、あなたの強みが活かせる場所です。
例えば、これまでの経験が活かせたり、知識が活かせたり、スキルが活かせる場所のことをいいます。
人生を登山に例えた場合、これまで登ってきたルートをAとします。
頑張ってAのルートを登ってきたのに、「他にやりたいことがある!」と言ってBのルートへ移動しても、またゼロからやり直しです。
しかも、そのBのルートがあなたに合っているかはまだわからないのです。
そこで一生懸命に努力をしたとしても、普通の人になってしまう可能性は高いでしょう。
そのようなリスクを負うぐらいなら、Aルートのプロフェッショナルになった方が良いと思います。
「やりたい仕事」と「勝ちやすい仕事」が一致する人は幸せな人です。
しかし、多くの人はそれがズレるのです。
林先生は「現代文の講師がやりたい仕事だったのか?」と聞かれた場合、即座に「No」と答えるそうです。
誰だってイチローみたいなプロ野球選手に憧れたり、キムタクみたいなテレビスターになりたいと思ったことがあるはずです。
でもそれを、ある時点から諦めるのが大半の人生なのです。
林先生は、ただ自分が勝ちやすい場所を選んで、その場所で人一倍努力しただけだと語っています。
幸福になる秘訣は、自分のやりたいことをするのではなく、自分のやるべきことを好きになることだそうです。
若いうちに散々負けておくように、自分の負けパターンを頭に叩き込んでおくように、と言いたいのです。
あまり年を取ってから負けてしまうと、リカバリーが大変です。
しかし若いうちであればほぼリスクはありません。
むしろそれが経験となり、人生の糧となっていくはずです。

林修の生き方を参考にしよう!
林先生の名言集を見た人は「どうすれば成功できるのか?」という人生のポイントが理解できたはずです。
東大法学部卒業、東進ハイスクールのカリスマ講師、テレビタレントなど…、「どうすれば効率的な学習ができるか?」「どうすれば自分を売り込めるか?」という術を知っている優秀なビジネスパーソンでもあるので、やはりテレビで活躍する人は、みんな優れたビジネスパーソンなのでしょう。
同じくテレビで活躍した昭和の大スター「志村けん」の生き方や考え方からも学ぶべき点は多いので、もし気になる人は下の記事をご覧ください。