営業職の人は「転職したい」と考えることが多いと思います。
そこで今回は、「営業職が転職する職種って何がオススメなのか?」ということについて解説していきたいと思います。
営業の仕事内容
営業職に転職したい人は、「営業という仕事はどんな仕事なのか?」と気になっているはずです。
なので、まずは営業パーソンの仕事を時系列に見ていきましょう。
まず朝一に会社へ出社しますが、場合によっては直行する場合もあります。
ちなみに直行とは、お客様の元に直接訪問することをいいます。
会社に出社したら、まずは自分のパソコンを開いて得意先からのメールをチェックします。
その後、朝礼をして実際に営業の業務に入りますが、得意先を回る順番は緊急度や重要度の高いところから対応するというのが一般的です。
特にクレームが出ている場合は、真っ先にクレーム先を訪れることになります。
休憩をはさみながら、その日に訪問する場所を回って、最後は会社に戻って日報作成や翌日の準備をして退社するというのが営業マンの基本的な1日です。
ちなみに直行と同じく直帰というやり方もあります。
直帰とは、お客様の元から直接退社することをいいます。
このように外回りが大部分であるため、訪問先に行く時間さえ厳守していれば、基本的に何をしても問題にならないことが多いのです。
中には最低限の仕事だけをして、残りの時間はゆっくり休憩するという営業マンも実在します。
たまにパチンコ屋で打っているサラリーマンを見かけますよね?
あれが時間潰ししている営業マンです。
営業マンに必要とされる適正には色々ありますが、最も重要なのは常にポジティブ思考であることです。
営業マンには毎月ノルマが課せられますが、ノルマは契約を獲らなければ達成できません。
しかし、思うように契約締結できなかったり、ときにはクレーム処理で顧客から怒られたりすることもあるでしょう。
このように辛い日々を送るのはとてもストレスが溜まるはずです。
そのような場面でも物事を前向きに考えることができるような人が、営業職には向いているんだと思います。
営業職から転職する理由
「営業を辞めたい…」と考えたことがある人はかなり多いと思います。
というよりも、全ての営業パーソンが一度はそのように考えたことがあるはずです。
なぜ「営業職を辞めたい…」と思うのかというと、営業ノルマがきついからです。
営業という仕事は商品サービスを製造する仕事ではなくて、お客様に対して自社製品やサービスを提案する仕事です。
もちろん提案するだけにとどまらず、最終的に受注&入金してもらわなければいけません。
営業マンが契約を獲らなければ、会社の業績は下がる一方なので、会社経営する上で営業部は必要不可欠なのです。
それ故に、営業職にはノルマというものが課せられています。
ノルマがあることによって、営業マンの仕事ぶりが明確になるのでモチベーションアップの原動力になることは事実ですが、逆になかなか契約がとれないダメ営業マンにはノルマがとても重荷になります。
やがて営業という仕事を辛いと感じるようになり、営業職からの転職を考えるようになるのです。
性格が合わない場合もある
人と話すことが苦手だったり内気な性格の人は、営業という仕事自体が苦痛に感じる場合があります。
営業という職業は、仲良くないお客様ともたくさん会話しなければいけません。
人と会ったときに極度に緊張してしまったり、自分が思っていることを伝えるのが苦手な人には地獄のような職業ですよね?
できない自分を嫌いになったり自己嫌悪すると、それがやがてはストレスになってうつ病を発症する可能性すらあります。
すると「営業職から他の職種に転職したい!」という気持ちが強くなっていくのです。
営業からバックオフィスへの転職はラク?
営業はノルマが課せられる職種なので、営業職から見ると事務関係や経理職などバックオフィスで働いている人はとても楽な仕事のように見えます。
そのため、営業職から事務や経理などの内勤職に転職を目指すことがあるのですが、バックオフィスも営業とは別の意味で大変な仕事なんです。
それを十分理解した上で転職を検討しなければ、転職後に後悔することになります。
まず、事務職の仕事というのは営業職と違って事務作業が多くなりがちです。
中には単純作業もあるので、人によっては退屈に感じる可能性があります。
特に営業職だった人の場合は外回り営業をしているので、椅子に座った作業を得意とする人は少ないはずです。
また、外勤営業で気分転換もできなくなるので、毎日終わりのないタスクを黙々とこなさなければいけません。
単純作業が苦手な人にとっては時間が経つのがとても遅く感じるので、日々の業務がとても苦痛になることでしょう。
社内に引きこもる職場では、人間関係に悩まされることも多いです。
そして一番理解しておかなければいけないのが、収入に関することです。
収入面だけで言えば、営業職ほど稼げる職種は他に見当たりません。
営業職は自分の努力次第でインセンティブがプラスされていきますが、バックオフィスの場合はどれだけ頑張っても毎月の給料が変わりません。
なので収入面でいえば、バックオフィスは営業職と比べるとかなり給与が低くなるはずです。
そして、事務や経理という職業は意外と人気があるので、転職難易度もかなり高いのです。
営業から抜け出したいとき…
「営業職を辞めたい…」と考えてしまう一番の理由は、ノルマがきついときです。
営業職というのは、どの企業であっても一定のノルマがありますが、そのノルマの量は企業によってまちまちです。
営業ノルマがいつも簡単に達成できているのなら、退職を考えることはまずあり得ません。
なぜかというと、ノルマ達成できていればストレスはありませんし、収入も多いはずです。
そんなパラダイスみたいな職場を辞める理由はありませんよね?
簡単に受注できるような裏技のようなマニュアルはありません。
人を引き付ける営業トーク術は確かにありますが、結局はその人の魅力であったり、長年培ってきた信頼関係で契約がとれたりします。
なので、一朝一夕でトップセールスになれることはあり得ないのです。
新卒から営業職として働いている人の中には、「自分は性格が営業向きではない…」と感じる人がいるはずですが、ちょっと冷静になって考えてみてください。
周りで実績を出している人は、みんな営業向きの性格なのでしょうか?
もちろん全員がそのような性格ということは決して無いはずです。
ノルマに追われるストレスから逃げたいから、「性格が合わない」という口実(原因)を作っていませんか?
もしそうなのであれば、本質的にはノルマ達成できるように頑張ることが先決です。
「どうすればノルマ達成できるか?」ということはとても長い話になるので、お時間がある時に別記事をご覧ください。
>>営業目標の立て方とノルマ達成するためのコツ&法則を大公開!
とはいえ、そのままストレスを受け続けると、最悪の場合は鬱病になってしまうことがあるので注意が必要です。
重度のうつ病になってしまうと、仕事ができないだけではなく、完治すること自体が難しくなってしまいます。
本当に営業職が辛いのであれば、無理せず抜け出すことも視野に入れましょう。
営業職なら実績を出す!
営業パーソンがのびのびと仕事をしていくためには、絶対に実績を出さなければいけません。
会社で働いている営業マンの中には、ほかの営業マンよりも飛び抜けて優秀なトップ営業マンというのが存在します。
もし自分の身近に売れる営業マンや一流の営業マンがいるのであれば、自分なりに特徴を見出し、それに近づけるようにしていけばきっと成果が出せるはずです。
そのような人達にはいくつか共通点があるので、ここで押さえておきましょう。
優秀な営業マンに共通する心得の1つに、常に顧客目線ということがあります。
営業という仕事は、お客様に自社商品やサービスを使ってもらうのがゴールになりますが、それをしてもらうためにはお客様の課題を理解しなければいけません。
売れている営業マンは顧客の立場で物事を考えるので、顧客ニーズが十分に把握できているのです。
そして、コミュニケーション能力が高いというのも一流営業マンに共通する特徴の1つです。
自社のサービスや商品を売り込むためには、顧客ニーズを把握しますが、そのニーズを引き出す話術をもっているのです。
ここでいうコミュニケーション能力とは単なる雑談能力などではありません。
営業職に必要なコミュニケーション能力とは、お客様のニーズをヒアリングする能力なのです。
これがきちんと実践できれば、必ず実績アップに繋がるはずです。
もし「営業から抜け出したい!」と思った場合は、自分はお客様とコミュニケーションできているのかを見つめ直してみてください。
やれることを全て試してみても、ダメな場合はあります。
退職や転職を検討するのはその後からでも十分間に合うはずです。