私たちが行動でもって示さなければ、真相の究明や分析も全て空念仏に等しい。
やはり何よりも”行動”が重要ということです。
皆さんの仕事の悩みを半減させるのは無理かもしれない。
誰にも不可能なのだ。
結局は、できるのは皆さん自身だけである。
これは一番最初に伝えるべき名言ですよね。
デール・カーネギーは「悩みを半減させるのは無理だ」と言い切っています。
なぜかといえば、それができるのは自分自身だけだからです。
つまり何事も「自分次第」ということです。
私は忙しすぎる。
悩んだりする暇がない。
これは単純明快であり、基本的な法則の一つなのですが、とにかく忙しいと悩みがなくなります。
シンプルな話で、忙しい人には”悩む”ような贅沢な時間など無いのです。
例えば戦争で精神病を患った軍人には、軍医が「多忙にしておくこと」という処方を出して、魚釣りや、ハンティング、ゴルフ、ダンスなど、様々なことに集中させるそうです。
シンプルですがこのやり方は効果的みたいですよ。
悩みは人間が活動している時ではなく、一日の仕事が終わった時に人間に取り付き、害をなすことが最も多い。
暇な時間ができた時、悪い妄想はぐるぐると頭の中を駆け巡り、心を蝕んでいきます。
この時の対処方法は、「何か建設的な仕事に没頭することだ」とデール・カーネギーは語っています。
一年もすれば皆から忘れられてしまう不平不満を悩みながら、かけがえのない多くの時間を無駄にする。
ほとんどの悩みは小事だと言われているので、それを無くすだけで、有意義な時間が増えるのです。
私は徐々に自分が悩んでいたことの99%は決して起こらないことを知った。
幼い頃のデール・カーネギーには、様々な心配事があったそうです。
- 雷に打たれて死ぬのではないか?
- 飢え死にするのではないか?
- 地獄に落ちるのではないか?
- 生き埋めになるのではないか?
- 結婚できないのではないか?
しかしこれらは馬鹿げた悩みで、全て杞憂だったそうです。
大人たちの悩みにも、このような”馬鹿げた悩み”が多いので、実は9割方の悩みが「不必要な悩み」だそうです。
悩みや不幸の大部分は想像の産物であり、現実のものではないと言われている。
人間はネガティブに考えがちなので、この名言の通りだと思います。
私にも経験がありますが、運営している事業が大きなシステムトラブルに見舞われたことがあります。
その時には「もうダメか…」とネガティブになって、夜寝ることもできませんでしたが、「果たしてこの状態が一ヶ月後も続いているのか?」と自問自答してみたところ、その答えは「No」だったので、翌日からこの悩みは払拭されました。
実際に、1週間ほどでシステムの不具合は解消され、「ビジネスは順調です」と言える状態にまで戻ったので、「悩みは杞憂だった」という実体験があります。
平均値の法則によると、不安の種になっている事柄が実際に起こる確率はどのくらいだろうか?
不安感を払拭するためには”平均値の法則”が有効的だとデール・カーネギーは語っています。
平均値の法則とは、自分が不安に思っていることが「どの程度の確率で起きるか?」を数値化したものです。
例えば「自分が乗る飛行機は墜落しないだろうか?」という不安を抱えている人がいたとします。
アメリカ国家安全保障会議のデータによれば、飛行機で死亡する確率は約20万5552分の1と言われており、確率いえば0.00048%しかありません。
つまり事故に遭う確率は、飛行機に20万回乗って1回程度ということです。
一生で20万回も飛行機に乗る人はいないので、「ほぼ全ての人が飛行機事故には遭遇しない」というのがわかるでしょう。
つまり「自分が乗る飛行機は墜落しないだろうか?」という悩みは、とりこし苦労なのです。
事実に基づいて慎重に決断したならば、行動に移れということだ。
考え直したりするな。
ためらったり、危ぶんだり、後戻りしてはならない。
物事を前進させるためには、とにもかくにも行動することが重要です。
ビジネスパーソンはこの考え方を心得ておきましょう!
私は多くのアメリカ実業界の指導者にインタビューした。
強く印象に残ったのは、彼らが避けようのないものは受け入れ、意外にも悩みとは無縁の人生を歩んでいることだった。
大手デパートチェーンの創業者であるJ・C・ペニーや、フォードモーターの創業者であるヘンリー・フォードなど、大企業の創業者は色々な悩みを抱えていそうですよね。
しかし意外なことに、そのような人物たちは「やるだけやったら、あとは成り行きに任せるだけ」という心意気だったそうです。
「できることがあればそれをやって、できることがなければ後は忘れるだけ」というのが、悩まない秘訣だそうです。