安藤百福の名言21

カップは即席麺の包装材料である。

ところが、お湯を注いで蒸らす時は調理器具となる。

フォークで食べる時、それは食器になる。

一つで三役をこなすような容器が、かつて市場に出たことがあっただろうか。

この事実に気づいている人は少ないですが、カップラーメンの容器は一つで三役をこなしているのです。

これが大きなイノベーションだったと、安藤百福は語っています。


安藤百福の名言22

食は時代とともに変わる。

目の前の若者たちを見ながらそう確信した。

社運をかけて開発したカップヌードルは、とても不評だったそうです。

全く売れずスーパーの棚に並ぶこともありませんでした。

しかし、ファストフードの感覚で若者に提供したところ、とても好評だったのです。

銀座を歩きながらカップヌードルを食べる若者の様子を見ながら、安藤百福はカップヌードルの成功を確信したそうです。


安藤百福の名言23

工業化できない特許には価値がないと考えている。

また、異議申し立ての多いほど、その特許には実力があると思っている。

チキンラーメンもカップヌードルも、沢山の類似製品に悩まされました。

結局最終的には勝てましたが、泥沼化した訴訟では非常に苦労したそうです。

しかしその技術を一社で独占せず、明確に「日清食品のものである」と確定した後、競合他社に使用権を渡して、業界の発展に寄与したのです。

このような懐の広いやり方をしたのは、後にも先にも安藤百福だけだったという話です。


安藤百福の名言24

経営は進むより退く方が難しい。

撤退の時を逃したら、泥沼でもがくことになる。

これはカップヌードルに続けて発売した”カップライス”の失敗を反省した名言です。

日本政府の要人から「米の加工食品で、お湯をかけたらすぐに食べられるようなものを開発できないか?」という相談から開発に至ったカップライスは、関係者の評判はとても良かったのですが、大失敗する羽目になります。

確かに美味しい商品だったそうですが、カップライス1個の値段で、袋入りラーメンが10個買えるほど高価だったのです。

そのような背景から消費者のニーズがついてこず、結局30億円の損失を出して撤退することになりました。


安藤百福の名言25

世襲制については賛否両論あるが、私は特にこだわらない。

器にあらざるものをその器に据えると、本人も周囲も不幸になる。

もし優秀な人材がいるなら、いつでも登用するのにやぶさかではない。

1985年、日清食品の創業者である安藤百福は、社長の座を息子の安藤宏基に譲ります。

安藤宏基はまだ子供の頃、チキンラーメンを製造開始した安藤百福を手伝っていたので、ある意味では創業メンバーとも言えます。

結果的に世襲制度になってしまいましたが、ただ最適な人材が身内にいただけなのだと思います。


安藤百福の名言26

どんなに時代が変わろうと、IT全盛の時代になっても、開発者にとって一番大切なのは創造力である。

それをやり遂げる執念である。

自宅の裏庭の研究小屋でチキンラーメンを完成させ、カップヌードルという世界的イノベーションを起こし、日清食品という大企業を残した安藤百福の名言です。

これから独立起業を目指す人は心得ておきましょう。


安藤百福の名言27

研究や発明は立派な設備がなくてもできる。

ベンチャーは創造力だ!

これからベンチャー企業を創業する人たちに、安藤百福は「この言葉を伝えたい」と語っています。


安藤百福の名言28

企業は野中の一本杉であるより、森として発展する方が良いと思っている。

これはビジネスを大きくする秘訣を語った名言です。

競合他社は邪魔な存在に思われがちですが、ライバルがいるからこそ市場が拡大し、自分のビジネスも大きくなっていくのです。

安藤百福は凄い起業家

安藤百福の人生を「サクセスストーリー」として語るのは容易いですが、実際には苦労の連続だったはずです。

決して順風満帆に日清食品を創業できたわけではありません。

事業に失敗して全財産を失い、ご近所に失笑されながら48歳にして自宅の裏庭に作った研究小屋に籠ったのです。

麺作りの素人が、再起するために腹をくくり、1年間苦労しながら開発したのがチキンラーメンです。

そして大ヒット商品になったカップヌードルは「器に麺を入れる」のではなく、「麺に器を被せる」という逆転の発想で勝利しました。

そのような苦労人だからこそ、

  • 決して人生を捨ててはいけない
  • 人生に遅すぎることはない

という安藤百福のメッセージが心に響きますよね。

ここまで読み進めた人は、きっとチキンラーメンやカップラーメンが食べたくなったはずです。

ぜひ購入して安藤百福の努力に敬意を表しましょう!

チキンラーメン
created by Rinker
カップヌードル
created by Rinker

安藤百福ほどの負けん気とバイタリティーがあれば、ビジネスで成功できる確率は飛躍的に高まるはずです。

七転八倒しながら何度も立ち上がれる経営者は数少ないですが、記憶に新しいのはアップルコンピューターを創業したスティーブ・ジョブズですよね。

ジョブスの名言からも学ぶべき点は多いので、もし気になる人は下の記事をご覧ください。




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