目次
おすすめのマーケティング本 第20位
書籍名:ウソはバレるー「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング
著者名:イタマール・サイモンソン、エマニュエル・ローゼン
この本が主張しているのは「SNSが登場した為、マーケティングのあり方が根本的に変わった」ということです。
消費者に様々な情報が行き渡るようになり、これまで以上に合理的な思考で考える消費者を、もはや騙すことは難しいのです。
つまり、スマホを駆使する現代の消費者を、『マーケターが操ることはできない』ということです。
とは言っても”バカ正直”にマーケティングしてもモノは売れませんよね。
それではどのようにマーケティングすれば良いのでしょうか?
この本では”影響力ミックス”という考え方を使って、「どのようなユーザーに訴求するのが最も効果的なのか?」という答えを明示してくれます。
具体的なシチュエーションごとに、訴求するべきペルソナを教えてくれるため、マーケターにとっては教科書と言えるような内容になっており、スタンフォード大学のマーケティング教授が書いた本なので、その理論を体感しましょう!
おすすめのマーケティング本 第19位
書籍名:価格戦略論
著者名:ヘルマン・サイモン、ロバート・J・ドーラン
この本は1996年に出版されているので、もはや古典かもしれませんが、それでも価格戦略の基本が体系的にまとめられている”数少ない名著”だと思います。
価格戦略の第一人者と言われるサイモンと、ハーバード・ビジネス・スクールのドーラン教授が書き上げた本なので、紹介するケースはちょっと古臭いですが、その内容が色褪せることはありません。
製品・サービスをローンチする場合、「料金をいくらにするのか?」という価格設定は、非常に難しいと思いますが、そのような価格の導き方が書かれている”教科書”だと思えばきっと分かりやすいはずです。
売上と利益を最大化する価格戦略について、理論的かつ詳細に解説してくれるので、マーケターは必見ですが、販売価格が高いので、そのあたりは悩ましい部分だと思います。
おすすめのマーケティング本 第18位
書籍名:アイデアのちから
著者名:チップ・ハース、ダン・ハース
これは個人的におすすめしたい名著です。
著者であるチップはスタンフォード大学の教授で、同じく兄弟のダンはハーバード大学でMBAを取得した優秀なコンサルタントです。
2人の兄弟は「顧客の記憶に焼きつくメッセージの作り方」を研究してきました。
これはマーケティング担当者であれば、誰もが悩む課題だと思いますが、「成功パターンには”ある共通点”がある」と言われています。
- 単純明快である
- 意外性がある
- 具体的である
- 信頼性がある
- 感情に訴求する
- 物語性がある
この6つの様子を満たしていると、人間の記憶には定着しやすいのです。
例えば下のストーリーをご紹介しましょう。
バーで飲んでいると魅力的な女性が近づいてきた。
「もう一杯いかが?私がご馳走するわ」
そこで記憶は途切れて、気がつくとホテルの水風呂の中にいた。
「救急車を呼べ」というメモと携帯電話が置いてある…
かじかむ手で電話をすると、すぐに交換手が出て、なぜか状況を熟知しているようだ。
「腰からチューブが出ていませんか?」
確かに腰からチューブが出ている…
「腎臓を1つ取られたのです。この町で暗躍する臓器狩りの犯行だと思います。救急車が向かっているので、そこから動かないでください。」
この話は創作ですが、とても面白くて続きが気になりますし、一度聞いたら忘れられませんよね。
実はこのストーリーには、前述した6要素がきちんと詰め込まれているのです。
ということは、このノウハウをマーケティングに応用すれば、消費者の記憶へと効率的に刷り込むことができるはずです。
そのノウハウが知りたい人は本書をご覧ください。
おすすめのマーケティング本 第17位
書籍名:おもてなし幻想
著者名:マシュー・ディクソンなど
この本に書かれているのは、「期待以上のサービスを顧客に提供するのは無駄」という衝撃的な内容です。
多くの企業は「顧客満足度を上げよう!」と声高に叫んでおり、顧客満足度が最大化されるように日々努力していますよね。
しかしディクソンは「そんなものは幻想にすぎない」と一刀両断します。
この話は適当な持論ではなく、あくまでもデータに基づいた話となります。
ディクソンが収集した膨大な数のデータに基づけば、顧客の期待を上回るサービスを提供しても、その見返りは少ないそうです。
確かに、この話を日常生活に落とし込めばなんとなく理解できる気がします…
例えば、お腹を空かせてレストランへ行った時、最初の方は満足感が高いですが、腹八分目を超えた辺りから満足感は薄れていき、お腹パンパンになる頃にはむしろ”後悔の念”が出てくることも少なくありません。
ということは、「顧客の期待通りにサービス提供すれば、それでOKか?」と言えば、そんなシンプルな話にもなりません。
「どうすれば顧客が満足して、自社の利益も最大化するのか?」という難しい問いに対して”答え”を明示してくれる名著なので、マーケティング担当者は一度読むべき本だと思います。
おすすめのマーケティング本 第16位
書籍名:「闘争」としてのサービス
著者名:山内裕
京都大学の教授である山内裕が出版した本です。
これはあくまでも一般論ですが、普通は「お客様に気を配って、きめ細やかなサービスを提供する」というのがセオリーなのですが、この本では「それは間違いだ」と一刀両断しています。
実は人気サービスと言われるものほど、きめ細やかなサービスを提供するのとは”逆”をやっているそうです。
例えば独自ルールを設定していたり、顧客に対してドレスコードを求めたりするのが、それらの典型例だと言えます。
このような独自ルールがあると、顧客は常に緊張感を強いられてしまい、店の言う通りに振る舞わなければいけないのでストレスを感じますよね。
従来型のサービス・マーケティングではこの現象を説明できないため、本書ではその謎解きに挑戦している名著だと言えるでしょう。
そのような内容の本なので、サービス業の人は必見です!
おすすめのマーケティング本 第15位
書籍名:ブルー・オーシャン戦略
著者名:W・チャン・キム、レネ・モボルニュ
ブルー・オーシャン戦略とは、競争の激しい市場から抜け出し、自らの優位性が発揮できる市場で戦うやり方のことをいいます。
その逆を「レッド・オーシャン」と呼んでおり、ビジネスにおいては基本的にレッドオーシャンで戦わないことがセオリーとなっています。
なぜかと言えば、レッド・オーシャンで戦うことは消耗戦になってしまうので、どうしても大企業有利になってしまうからです。
なので中小ベンチャー企業ほど『ブルー・オーシャン』を探すべきなのですが、そんな簡単にブルー・オーシャンは見つかりませんよね。
実はブルー・オーシャンは探すモノではなく、自らが”創造する市場”なのですが、ほとんどの人が間違った認識をしているそうです。
本書にはその辺りが書かれており、世界350万部、43カ国語で出版されたベストセラー本なので、もしまだ読んでいない場合には”一読する価値”があると思います。
おすすめのマーケティング本 第14位
書籍名:フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略
著者名:クリス・アンダーソン
インターネットの登場によって、フリー(無料)ビジネスが台頭してきました。
そのようなビジネスモデルを「フリーミアム」と呼んでおり、多くの企業が積極的に取り入れています。
- なぜ一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?
- なぜ95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?
フリービジネスを理解すれば、マーケティングの効果は加速的に伸びていきます。
使い方によっては”劇薬”となり得るフリーなので、この本を理解して、正しいフリービジネスを実行しましょう!
おすすめのマーケティング本 第13位
書籍名:成約のコード
著者名:クリス・スミス
本書はデジタルとアナログを織り交ぜて、営業活動を最大化させる方法について論じた本です。
マーケティングの最終目的は「売上の拡大」だと思いますが、それはセールスとセットで考えなければいけません。
つまり絶対的な法則として「セールス×マーケティング」で考えなければ、売上の最大化は見込めないということです。
本書では現代的なデジタルマーケティングに警鐘を鳴らしています。
もちろんマーケティングはデジタル化しても良いのですが、その後にはアナログなセールスチームが関わるので、それらを分業制にしながら”仕組み化”しなければいけないということです。
野球で例えれば、まず「先発投手」がいて、次に「中継ぎ投手」につないで、最後は「抑え投手」がクロージングする…、という具合です。
このようにセールスとマーケティングをセットで語れる本は少ないので、そういった意味では貴重な1冊だと思います。
おすすめのマーケティング本 第12位
書籍名:統計学が最強の学問である
著者名:西内啓
マーケティング担当者であれば、統計学について知ることはもはや当たり前ですよね。
しかし統計学について書かれた本はとても難解なので、なかなか手をつけられないかも知れません…
しかしこの本はとても分かりやすく、内容も網羅的で、統計学の本としては異例のベストセラーとなりました!
統計リテラシーがない人は「ビジネスで損をする」と言われているので、統計学について学びたい人、ビジネスパーソンは必ず読んでおきましょう。
おすすめのマーケティング本 第11位
書籍名:21世紀のチェーンストア
著者名:渥美俊一
渥美俊一は、チェーンストア経営研究団体ペガサスクラブを主催した人物であり、日本を代表する経営コンサルタントです。
数多くのチェーンストアを巨大企業にまで成長させた理論は、もはやお墨付きだと言えます。
例えばイオンの岡田卓也、イトーヨーカドーの伊藤雅俊、ダイエーの中内功などは、全員ペガサスクラブの出身者です。
そして近年では、ニトリを創業した似鳥昭雄も渥美俊一の愛弟子なのですが、これだけでも本書に書かれている内容の価値が伝わりますよね。
似鳥社長から「渥美俊一のコンサルティングを受けなければ、今のニトリはなかった」と言わしめたコンサルタントなので、小売業をしている方、フランチャイズ展開したい方にはぴったりの名著だと思います。