
花は生活に身近な存在なので、古くから人間に親しまれてきました。
季節によって移り変わる花の姿や、華麗な様、移ろいゆく様子などを、古くから人間は神秘的に感じていたのでしょう。
そのような歴史があって、20世紀のイギリスで「花言葉」という概念が生まれました。
それがやがてフランスやアメリカに持ち込まれ現在のような形になったので、「花言葉」という考え方はもちろん、花に関する知識は日常生活&仕事で幅広く使えると思います。
例えば会社の入り口にエーデルワイスの花束を置けば、「会社への忠誠心」を暗示できて、表彰式で白い椿をプレゼントすれば「あなたに期待しています」というメッセージを込めることができるのです。
このように花を飾る(又は贈る)という行為は「花言葉ありき」だと思うので、今回はビジネスパーソンが知るべき花言葉を一覧にまとめてみました。
様々な花言葉を活用しながら、あなたの仕事や人生に彩りを加えてください!
花言葉の一覧まとめ
ここから色々な花言葉をご紹介していきます。
プライベートや愛情表現だけでなく、仕事にも使える知識なので、ぜひ最後までご覧ください
深い愛情、プラトニックラブ
アカシアの花言葉は愛情なので、告白時に白やピンクのアカシアが使われるそうです。
簡素、実用
アザミにはトゲがあるので、キリスト教では「イエスと聖母マリアの苦しみの象徴」として認識されています。
死、再生
朝顔は朝に咲き、夜に閉じるので「死と再生の象徴」と言われています。
愛の告白
アザレアはツツジ属なのですが、「白いツツジが血を吸って赤くなった」と言い伝えられているので、ちょっと不気味ですが、花言葉は「愛の告白」という素敵な意味だと思います。
裏切り、精神の高揚
紫陽花の花は色が変化するため、それが裏切りを連想させて、特に武家では「禁断の花」とされていたようです。
愛、情熱、誠実、諦め
アネモネは数十種類あるので、花の色によってその意味が異なるそうです。
具体的には、赤が情熱や粘り強さ、黄色は誠実さ、紫は悲しみなど、シチュエーションに応じて使い分ける必要がありそうです。
優雅さ、死
ローマ神話によると、アスターは【愛の女神ヴィーナスを表す花】とされているので「優雅さ」の意味がありますが、その一方で「晩秋まで咲き続けて枯れる」という花でもあるため、「終わり=死」を象徴する花とも言われています。
実用性
アマの繊維は用途が広いので、昔はあらゆる宗教儀式に使われていたようです。
現代では北アイルランドやベラルーシのシンボル花にもなっています。
吉報、熱意、信頼
アメヤはフランス王家の花とされています。
ちなみに白いアメヤは熱意、青いアメヤは信頼の象徴だそうです。
生命、力、幸福、健康
アメリカインディアンなどの部族では、イヌバラが「幽霊や悪霊を遠ざけてくれる」と信じられていました。
そこから派生してこのような花言葉になったのだと思います。
根気、勇気
ウォールフラワーは他の花が嫌がるような不毛な土地や石垣などに生えるので、その様子からこの花言葉になったそうです。
治癒、優しさ、情け深さ
古代ギリシャでは「鎮痛効果がある」と言われた花なので、このような花言葉になったようですが、実際にはそんな効果ないみたいですね。
純粋、愛国心
エーデルワイスはスイスの国花として有名なので、まさに「愛国心」の象徴だと言えます。
動じない末長い愛
エリカは開花しても実がならないので、その様子から「動じることのない愛情」という意味が込められています。
内気な愛、希望、再生
オシロイバナは古代アステカ人が栽培していたそうですが、日当たりのいい場所で育つわりに、花が咲くのは日陰だけという特徴があるので、「ペルーの驚異」とも呼ばれています。
愛、結婚、無垢
オレンジの花は幸福、愛、結婚と結びつき、純白の花弁は女性の無垢さ、純真さのシンボルとされてきました。
反論、弔い、愛
赤いカーネーションは「情熱的な愛」という意味があるそうです。
それをなぜ母の日に贈るのかといえば、アメリカでは「親を思う心のシンボル」とされているからです。
光、処女性、贖罪
カラーには「悪や汚れに打ち勝つ清らかさ」という意味があり、それが「処女性」として表現されています。
なので結婚式の花嫁が持つ花として定番になっています。
誠実、長寿、死
菊(キク)は日本において「天皇の権威を象徴する花」として使われています。
お葬式でも使われる花なので、日本人には馴染み深いと思います。
力、誇り、強い愛情
グラジオラスとはラテン語で「古代ローマの剣」という意味なので、なんとなく力強さが伺える花ですよね。
愛の告白、熱烈な愛
キンレンカの花言葉は色によって異なり、白色は純粋、黄色は初恋の告白、オレンジは誘惑、赤は熱烈な愛を表しています。
希望、激しさ、情熱
クロッカスは開花期間が短いので「あなたを愛するのが怖い」という意味が込められています。
閑静、睡眠
ケシといえばアヘンですよね。
その不思議な効果は、古くから様々な用途で利用されてきたので、その効果が花言葉になっています。
天真爛漫、無垢
ギリシャ神話の神であるゼウスの妻ヘラは、サンザシに触っただけで身ごもったと言われています。
よってキリスト教では、サンザシを【処女マリアの象徴】としたそうです。
熱心、仕事
ジギタリスには猛毒があるので、人間にとっては危険な花だと言われています。
その一方で毒殺者にとっては大切なツール(仕事道具)となるため、このような花言葉となりました。
真摯で安定した愛
シクラメンは世界中の王様や、芸術家たちに愛されてきた花です。
日本ではヨーロッパにおけるバラのように、シクラメンが愛の象徴とされています。
官能的な愛、美、純粋
ジャスミンの花で作った首飾りは神様への捧げ物にされたり、結婚式では花嫁のブーケにされたりしています。
真摯な愛
スイカズラは暖かくなると開花して、数ヶ月間も咲き続けるので、「真摯な愛」という花言葉になりました。
虚栄、利己主義、チャンス
水仙は美しい花ですが”毒”があることでも有名です。
たまに「ニラ」と間違えて食中毒になる人がいるので注意しましょう。
豊かさ、死
夜に閉じて朝開く睡蓮は「創造と復活」のシンボルとされています。
幸福、命、再生、喜び
スカンジナビア半島の国々では、命を象徴する夜明けと春の女神オスタラの花とされています。
希望、優しさ
スノードロップは”雪の滴”という意味ですが、「どの花よりも最初に開花する」という特徴があるので”希望”の象徴とされています。
イエス・キリスト、新年、冷淡
セイヨウヒイラギはキリスト教にゆかりの深い植物です。
生命力が強い植物でもあるので、「力」や「命」の象徴とも言われています。
知恵、知識
ゼラニウムは最も一般的な花の一つだと言われています。
昔はピンク色のゼラニウムが恋占いにも使われていたそうです。
貞節、永遠の愛
ダリアの花はいくつか種類があるので、白色は誘惑、黄色は貞節、赤は永遠の愛をそれぞれ表現しています。
長寿、忠実、幸せ
日本において”椿”の意味合いは色によって異なります。
具体的に、赤は愛情、黄色は愛の欠乏、白は期待を意味しています。
我慢、頑固
ツルニチソウは地面につかまるようにして伸びるため、その様子からこのような花言葉になりました。
致命的な危険
ドクニンジンは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの処刑(毒を飲んだ)に使われた植物として有名です。
自分を苦しめる恋人にドクニンジンの花束を贈ると「あなたのせいで私は死んでしまう」というメッセージになるそうです。
純粋、生まれ変わり
ハスの花は仏教にとって重要なので、日本人にとっては身近ですよね。
実はヒンドゥー教でも重要な花とされていて、『人間の命の象徴』とされています。
美、繁栄
古代ギリシャの人たちは、ピオニーを「魔法の薬草」として扱っていたそうです。
純愛、無垢、初々しさ
花びらをちぎりながら「好き、嫌い…」と言う”花占い”で有名な花です。
このような花占いからも想像できる通りの花言葉になっています。
眠り、慰め、豊穣
ヒナゲシにはたくさんの種子があって、生命力も強いので、『命の象徴』と考えられています。
その一方でヒナゲシには沈静効果があり、気持ちを穏やかにしてくれるそうです。
再生、生命力、豊穣
ヒルガオは生命力の強い花なので、古代エジプトでは「死者の花」と呼ばれていました。
「再生」を象徴する花でもあるので、そのように呼ばれていたのだと思います。
根気、悲しみ、気品、嫉妬
ヒヤシンスの花言葉は色によって異なっており、青いヒヤシンスは根気、薄紫色は悲しみ、赤とピンクは茶目っけ、白は気品、黄色は嫉妬を表しています
長寿、忍耐力、祈り
藤(ふじ)は100年以上も生きると言われており、日本には樹齢1000年以上という藤もあります。
まさに忍耐力や長寿を象徴する花ですよね。
慎重、愛、官能的な欲望
日本ではポジティブな意味合いで使われることの多い花ですが、国によっては別の側面があるそうなので、使い方には要注意です。
エロティシズム
ヘラドンナには毒性があるので、古くは暗殺や毒殺に使われていました。
人間にとっては危険な花となりますが、ヘラドンナの実(悪魔のさくらんぼ)を目薬にしていたというギリシャ神話があるので、そこからエロティックな連想が出たのだと思います。
情熱、永遠の愛
ヘリオトロープの葉っぱはいつも太陽の方を向いているので、「太陽を熱愛」する様子から花言葉が選ばれました。
祝祭、陽気
ポインセチアは、お祝い事にぴったりの花ですよね。
まさに花言葉の通りだと思います。
美、愛
愛のメッセージを届ける花といえば、やっぱりバラですよね。
ちなみに、赤いバラは「情熱的な愛」、ピンクや白、黄色のバラは「穏やかな愛」を表しています。
友情、恋の思い出
パンジーは可愛らしい見た目で大人気の花です。
ちなみに青いパンジーの場合は「私たちの愛を信じている」という花言葉になるそうです。
勇気、長寿、忠実
一輪のヒマワリは「勇気、長寿、忠実」という花言葉ですが、花束にすると「愛しています」という花言葉になります。
愛、不死、女性らしさ
ミモザの原産国はオーストラリアですが、1946年に国際女性デーのシンボル花になったので、このような花言葉になりました。
長寿、無垢、純潔
中国では長寿、日本では無垢や純潔の象徴とされていて、地域によっては『結婚式のお祝いに桃の木を贈る』という風習もあるそうです。
豪奢
英語では「バターカップ」と呼ばれていて、比較的知名度が高い花だと思います。
伝説によると、ラナンキュラスは黄色と緑の服を着た美男子だったのですが、自分の声の美しさに失神して、そのまま亡くなったので、その遺体をアポロンが花にした…
という逸話が残されています。
エロティシズム、誘惑
蘭は花の形状が女性器をイメージさせると言われており、語源となった古代ギリシャ語「オルキス」は睾丸を意味しています。
このような理由から、エロティシズムと結びつけられているそうです。
陽気、活気
本当かどうか分かりませんが、ルリジサを煎じて飲むと陽気になれる効果があるそうなので、このような花言葉になっています。
永遠の愛、和解、健康
白い花が成長して果実が成るレモンは、みずみずしさと健康のシンボルとして認知されています。
芽生え始めた恋、真摯
ヤグルマギクは「恥じらいながらも愛を告白する時に贈る花」と言われていて、昔は田園地方の女の子が髪に飾って「恋人募集中」であることを表していたそうです。
結婚、母性、純粋
ユリは純粋さの象徴なので、結婚式で使われることが多いですよね。
シルバーアクセサリー(クロムハーツなど)でも使われているモチーフなので、馴染み深い人は多いはずです。
まとめ
ここまで様々な花言葉をご紹介してきました。
花を贈るというのは”特別な行為”だと思うので、ぜひ花言葉も一緒に添えてみましょう!