マイナス思考の特徴を解説!

マイナス思考な人は考え方に柔軟性がなくて、自分の考えにこだわってしまう傾向があります。

例えば、SNSのやり取りで返事が短かったり、すぐに返事が来なかっただけで「この人は自分を嫌っているのではないか?」という考えに囚われてしまうのです。

実際は「忙しくて丁寧に返信する余裕がなかっただけ」とか「少し考える時間が欲しい」とか、それくらいの些細な理由だと思いますが、マイナス思考に陥ると視野が狭くなるので固定概念が先行してしまいます。

しかもネガティブシンキングが先行してしまうので、とても厄介ですよね。

自己評価の低さが原因で人に頼れなくなったり、他人と自分を比較して自虐的になることもマイナス思考の特徴だと言えます。

その結果、大きなチャンスを逃してしまったり、自分の長所にも気付かず、自分自身を認めることができなくなってしまうのです。

また、前述した通りネガティブな言動は周囲にも悪影響を及ぼします。

「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、マイナス思考が強すぎる人の周囲にもマイナス思考にとらわれている人が集まりやすい傾向があります。

他人と比較して自分を卑下してしまったり、プラス思考の人といると、より自分のマイナス面が際立って見えてしまうので、彼らにとってはマイナス思考の人同士で付き合う方が楽に思えるからです。

「マイナス思考」にもメリットがある!?

過度のマイナス思考は「自分や周囲に悪影響を与えてしまう」ことは前述した通りですが、実は適度なマイナス思考はメリットをもたらすケースがあると聞きます。

例えば、マイナス思考は裏を返せば「物事のリスクや問題に目が行きやすい」という慎重派の立場をとります。

すなわち、物事のリスクや問題に対して予め対処したり、回避したりする危機管理能力が非常に高く、自分の不用心に起因する失敗が起きにくいと言われているのです。

また、他人と自分を比較してしまう点については、裏を返せば他人の個性・長所に気が付きやすいということにもなります。

このような発想の転換を行なえば、ネガティブシンキングも決して悪いモノに聞こえてきませんよね。

つまり、マイナス思考も上手に活かせば、全然問題なく社会順応できるということです。

ネガティブ思考を仕事に活かそう!

ネガティブな言動を表に出さずに他人へ気遣いしたり、相手の長所や個性を褒めることができれば、人間関係はもっと円滑になっていきます。

成功者と呼ばれる人の中には、こうしたマイナス思考と上手く付き合い、時には己の武器として大成功した人もいます。

2009年に発生したUSエアウェイズ1549便不時着事故で、乗員・乗客の犠牲者を一切出さなかったことで一躍時の人となった機長のチェスリー・サレンバーガー氏がいます。

この機長は内気でコミュニケーションが苦手な人で、ストイックで独り善がりな思考に陥りがちという典型的マイナス思考の持ち主でした。

しかし、自分の思考パターンをしっかりと分析しつつ、事故が起きた当時に「近くの空港に引き返す判断は大惨事に繋がる」というリスクが見えていたことで、ハドソン川への着水という最適解を導き出すことができたのです。

これが後に「ハドソン川の奇跡」と讃えられることになりました。

マイナス思考のやめ方

マイナス思考が強すぎる状況から抜け出すには、少しずつ考え方や行動を変えていくことが一番です。

まず簡単なことから挙げていくと、ネガティブ発言を出来る限り控えるようにしましょう。

ネガティブな思考を口にすることで、自分の思考はその言葉に引きずられてしまいます。

なので、ネガティブな思考を自分の中に留めておくことで、周囲への悪影響を防ぐことができるはずです。

完璧を求め過ぎない

マイナス思考は慎重になるあまりに、「完璧」を求める姿勢が行き過ぎてしまうことがあります。

まずは「万事が完璧に進むことはない」という心構えが大切です。

例えば、自分のコントロールが及ばない他人の行動や天気などについては、自分が引き起こす訳ではないので、「少なくとも全てが自分のせいではない」と考えるようにしましょう。

この辺りの考え方はフロイトやユングと対極にあると言われる「アドラー心理学」が参考になるはずです。

アルフレッド・アドラーはフロイト、ユングと並んで「世界三大心理学者」と呼ばれる超有名な心理学者なのですが、原因論を提唱するフロイトらに対して、アルフレッド・アドラーは目的論を提唱しました。

アドラー心理学の代表作といわれる「人生の意味の心理学」は名著と言われているので、ビジネスパーソンはぜひチェックしてみてください。

人生の意味の心理学
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アドラー心理学では、「人生は外的要因に左右されるのではなく、自分自身で選択している」ということを提唱しています。

フロイトが提唱する原因論では、自分ではない外部要因が影響してネガティブになっていると考えますが、アドラーの目的論では、人は自分から進んでネガティブになったと考えるのです。

極論すると外部要因は”ノイズ”でしかないので、それらを一切考慮する必要などなく、自分が正しいと考えたことを実行するだけでOKということになります。

例えば、ここに良い例があります。

馬を水飲み場に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない。

この格言が表す意味とは、「馬が水を飲まないことを憂いでも仕方がない…」ということなのです。

つまり、馬が水を飲むことは馬の課題なので、あなた自身の課題ではないのです。

これと同じで、自分自身では何にも変えられない事象に悩んだり、課題感を持つこと自体が時間の無駄であり、アドラー心理学的には「意味のないこと」だと言えるでしょう。

例えば、

  • 人から嫌われる
  • ウチは貧乏だ
  • 走るのが遅い
  • 成績が悪い
  • 不器用だ

などは全て無駄な悩みだと言えます。

これらは全て対人関係に由来し、人と関係を持ったり、比較することから発生する悩みですよね。

この問題を解決する為には、

  • 人から嫌われる→周りに好きだと言ってもらう
  • ウチは貧乏だ→周りに貧乏になってもらう
  • 走るのが遅い→周りに遅く走ってもらう
  • 成績が悪い→周りに成績を下げてもらう
  • 不器用だ→周りが不器用になってもらう

ということが必要になります。

もちろん努力して人に好かれたり、頑張ってお金持ちを目指すこともできますが、それではどうしても不確実性が残ってしまいます。

しかし周りが自分に合わせてくれれば、それは絶対に確実と言えますが、人を思い通りに動かすことは不可能ですよね。

つまり、これらは「自分で解決できない課題」ということになります。

自分で解決できないことで悩むのはもう止めましょう!

そんなことは、ただ時間を浪費するだけの無駄な行為です。

アドラー心理学をわかりやすく解説したベストセラー「嫌われる勇気」はとても読みやすいので、目的論を学びたい人はぜひチェックしてみてください。

嫌われる勇気
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休暇を取って治療する

メンタルをリセットするために、身体や頭を休ませるようにすることも大切です。

思い切って有給申請をしてみたり、リフレッシュ休暇を取って自分の時間を作ってみましょう。

余暇の時間を筋トレやランニングなどの運動に使ったり、外を散歩して陽の光に当たれば気分がリフレッシュするので、物事を前向きに考えられるようになります。

これに関連して、寝る直前にスマホをいじるのをやめて睡眠の質を上げたり、早寝早起きを心がけて生活リズムを整えるようにすると、心も身体も活発になります。

心身ともに健康な状態で日々を送ることで、マイナス思考を吹き飛ばしていきましょう。




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