こちらに理不尽なところは何もない。
だから下手に出ては絶対にダメだ。
<島耕作~社長 島耕作より>
相手と交渉する場合、下手に出るとそこに付け込まれてしまいます。
こちらの要求が理不尽でなければ、相手の出方を見ることも大切だと思います。
俺はタイミングと運が良かっただけだ。
<島耕作~専務 島耕作より>
「運がいい」という言葉がありますが、それは謙遜の言葉だと思います。
実際にはきちんとした努力があるから、それに実績が伴うのです。
しかしそれを自慢するとカドが立つので、「私は運が良かった」という表現を使っているのです。
もともと現実は理屈どおりには運ばないものだ。
理不尽でもそれが現実なら受け入れるべきだろう。
<島耕作~取締役 島耕作より>
サラリーマン生活をしていると実感しますが、とにかく理不尽の連続だと思います。
それに我慢できず辞めてしまう人は多いようですが、そもそも会社員は理不尽のはざまで生きているのです。
サラリーマンなんてのは、いくら実力があっても上に行けない人もたくさんいるし、その逆もいる。
<島耕作~専務 島耕作より>
会社組織はピラミッド型なので、ポジションは限られています。
それを奪い合う席取りゲームなので、必ず勝者と敗者に分かれていくのです。
力を抜いて、あまり深刻にならず、気楽に仕事をこなしてゆけ。
<島耕作~部長 島耕作より>
真面目すぎる人ほどうつ病になりやすいと聞きます。
常に100%の力を出し続けるのは疲れるので、ある程度息抜きしながら働いた方が良いと思います。
俺は出向が冷や飯だとは思っていないさ。
<島耕作~部長 島耕作より>
島耕作が勤める初芝電器産業は大企業なので、グローバル展開していて、とにかく出向が多いです。
これはあくまで一般論ですが、大企業における出向は左遷を意味するので、マイナスに捉えられがちです。
しかしそのような境遇をポジティブに捉えて、自分のスキルアップにつなげてしまうのが島耕作なのです。
何かの幸せをつかむ人間は、同時に何かの幸せを失っていく。
それが人生だ。
<荒木~部長 島耕作より>
これは何か偉業を成し遂げたい場合の話ですが、複数の幸せを追いかけることなど絶対にできません。
必ず何かを犠牲にしなければいけないのです。
その現実から逃げることはできないので、野心がある人は心得ておきましょう。
世の中うまくいかないもんでね。
出世と家庭はまず両立しませんよ…
どちらか一方を得れば、必ずもう一方を失う…
サラリーマンの宿命みたいなもんですな。
<平井~課長 島耕作より>
これは非常に残酷ですが現実だと思います。
「ワークライフバランス」という言葉もありますが、それは理想論で、現実はそんなに甘くありません。
なぜかと言うと、世の中は資本主義であり、相対的だからです。
たとえ自分がワークライフバランスを重視していたとしても、ライバル(同期や競合他社)がそれを無視するなら負けてしまいますよね。
なので、悠長に構えていることなどできないのです。
大きな力に自分を委ねることが大人だとは思わん。
<島耕作~課長 島耕作より>
「長い物には巻かれろ」ということわざがありますよね。
まさにサラリーマン人生を表すようなことわざですが、そればかりをしていると、いざという時に梯子を外されかねません。
きちんと自分の意見を持ちつつ、柔軟に対応する必要があるのです。
俺はどこの派閥にも属さないぞ!
そんな際どい勝負に出るにはまだ人生が長すぎる。
<島耕作~課長 島耕作より>
大企業には派閥というものがあります。
そしてサラリーマンは、この派閥争いに巻き込まれていく宿命にあるのです。
しかし、その派閥争いに負けた場合、出世街道から外れていくことになります。
なので、どの派閥に属するかは、その後のサラリーマン人生を決める重要な選択になるのです。