
自動販売機は色々な場所にたくさん設置されていますが、その仕組みを理解している人はあまり多くないと思います。
そこで今回は、自販機の設置費用や電気代などをわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
自動販売機を設置する意味とは?
何気なく設置されている自動販売機ですが、単に飲み物を購入することができる機械だと思っている人は多いかも知れません。
実は自動販売機は設置場所のオーナーがビジネスとして置いているもので、人によっては副業やサイドビジネスとして取り組んでいるのが実態なのです。
自動販売機は自販機ベンダーと契約した上で、自分の敷地や事務所内などに設置し、売れた本数によって利益を上げられる仕組みになっています。
この自動販売機は良いロケーションに設置することで、様々なメリットを得ることができます。
例えば会社内に設置すれば、社員が飲み物を簡単に購入できるので、福利厚生の一環として導入することもできます。
自販機設置は副業や小銭稼ぎになる
自動販売機は、簡単な契約で気軽に設置できるため、副業や小銭稼ぎの1つとして始める人が多いです。
人通りの多い場所に置けば、利用者も多くなるので、副業とは思えないような高収入に繋がるかもしれません。
自動販売機は、
- 誰を利用者として想定するか?
- どこに置くのか?
- どんな商品を販売するのか?
などによって収入額に雲泥の差が出てきます。
自動販売機は大型の機械なので、
- 設置するのは難しそう…
- 高い費用がかかりそう…
と思うかもしれませんが、複雑な手続きや高額な初期投資はほぼありません。
省スペース・低いコスト(電気代)で楽に運用でき、そしてうまく経営すればまとまった利益を上げることもできる、非常に便利な仕組みなのです。
自動販売機を設置するメリット
自動販売機を設置することには様々なメリットがあります。
最も大きなメリットは、大きな労力を注ぐことなく稼げるということです。
自動販売機は24時間365日、勝手に働いてくれます。
設置して電源さえ入れておけば、あとは利用者が好きなときに商品を購入するので、設置者が接客などをする必要はありません。
狭いスペースでも設置できるので、スペースの有効活用と副業が同時に実現するのです。
また、店舗に設置すれば集客のきっかけにもなります。
災害時のライフラインになるため、特に学校など人が多く集まるところに設置すると非常に便利だと思います。
その他、暗い道に設置すると明かりが街灯代わりになって、防犯の意味を持たせることもできるなど、単に副業だけではないメリットがたくさんあるのです。
デメリットもある
自販機設置には多くのメリットがありますが、悪い点や問題点も把握しておく必要があります。
まず一番のデメリットといえるのは、運営コストが掛かることです。
自動販売機は電気で稼働しています。
なので、24時間稼働させるためには、常に電源を入れておく必要があります。
そこまで大きな費用はかからないところが自動販売機のメリットの1つですが、月々2千円弱の電気代は、年間にすると2万円以上になります。
つまり10年間で計算すると20万円以上の経費になるのです。
なので、地味ですがランニングコストであることには間違いありません。
また、基本的に商品の補充は自分でしなければなりません。
業者に補充まで委託することもできますが、その場合には手数料がかかることが多いので注意が必要です。
自動販売機に適した設置場所
自動販売機は設置場所によって大きく収入が変わってきます。
基本的には電源さえ確保できればどこでも設置できますが、人通りの多い場所に設置すると、大きな収入につながりやすいでしょう。
会社や工場などの空いたスペースに設置すれば、わざわざコンビニやスーパーまで行かなくとも飲み物が手に入るため、多く利用される可能性があります。
また、人通りが多い道路沿いなどに設置すると、道すがらついでに飲み物を購入する利用者も期待できます。
もちろん個人宅の前に、道路に面した空きスペースがあればそこに設置することも可能です。
周りにコンビニやスーパーなど、ほかに買い物ができる施設がない場所であれば、多くの売上が見込めるでしょう。
自分が利用者の立場だったら「どのような場所にある自動販売機が利用しやすいか?」とイメージしながら設置場所を考えることが大切です。
お店や店舗の前に設置する
人を集めるという意味合いでは、店舗の前に設置するのがオススメです。
飲み物を買おうとしている利用客が、店舗に気づいてお店で何かを購入してくれる場合があるからです。
また、反対に店舗で買い物をしたついでに、自販機で購入してくれることも期待できます。
つまり自動販売機は既存の事業と組み合わせることで、いろいろな相乗効果が狙える副業なのです。
自動販売機が設置できない場所とは?
自動販売機が設置できない場所があるので、ここで確認しておきましょう。
自動販売機が設置できない場所は、電源が確保できない場所です。
自動販売機を動かす為には電気が必要ですが、その電気はコンセントから取ることになります。
なので、電源が無い場所では自販機設置ができないのです。
また、人通りが少なすぎる場所にも自動販売機は設置できません。
自動販売機を作るにはコストが掛かるので、例え無料とはいえ、どこでも設置できる訳ではありません。
なので、設置した後に「ちゃんと儲かるのか?」という点がポイントになってきます。
他にも、
- 私有地ではない場所
- 奥まった場所
- 購買が起こりにくい場所
などは自販機設置に向かない場所とされています。
自動販売機設置の利益はどれくらい?
自動販売機設置を検討する場合には、「どれくらい儲かるのか?」というのは気になるポイントだと思います。
これは設置するメーカーや商品、販売数にもよって大きく変化してきますので、決して一概には言えません。
例えば150円のジュースがあった場合、そのうちの30円が設置者(自販機オーナー)の収益だとします。
すると、販売数×30円が自動販売機オーナーの利益になります。
例)1,000個×30円=30,000円
この販売数が多くなればなるほど、自販機オーナーの取り分は増えることになります。
自動販売機設置の電気代
収入アップや集客増など、さまざまなメリットがある自動販売機ですが、実際に設置するとしたら「どれくらいの費用がかかるのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。
自動販売機が大きいので、なんとなく費用負担が大きいというイメージがあると思います。
しかし、自動販売機設置にかかるコストは非常にリーズナブルなのです。
まず、自販機設置はほとんどの場合0円(無料)で行われます。
なので、設置手数料のような費用は基本的に発生しません。
その反面、コストとして比較的大きいのは電気代です。
毎月の電気料金はどれくらい?
常に自動販売機を稼働するために、電源も常にオンの状態を保たなければいけません。
しかし、自動販売機自体はそこまで消費電力が大きな機械ではありません。
また、最近は省電力のエコな機械などもありますが、一般的な電気代はおよそ1,000円~2,000円/月ほどです。
つまり、電気代が少々上がるくらいなので、非常にローコストであると言えるでしょう。
なお、ジュースやお茶など、商品の仕入れ費用は別途発生します。
ただし、商品の原価は定価のおおよそ6~7割ほどと安価なので、売上によって十分回収することができます。
自動販売機のメーカー一覧
自動販売機設置の仕組みや利益などが理解できた後は、実際に「どのメーカーの自販機を設置するか?」が課題になってきます。
自動販売機を提供しているメーカーはたくさんあるので、ここで代表的なメーカーを一覧にしてご紹介しておきます。
自動販売機の代理店ビジネス
自動販売機設置の代理店として営業するビジネスもあるので、ここで触れておきたいと思います。
一見して何にも使えないようなデッドスペースだったとしても、自動販売機を設置すれば大きな収入を見込めるような好条件の場所もあります。
自動販売機は電源さえあれば、どこにでも設置することができるため、営業先は無数にあるのです。
そのような設置場所を探して戸建て住宅や会社、工場などを回る仕事が代理店業務ですが、なかなか疲れるので大変な仕事になってしまいます。
「そんな大変な仕事は嫌だ!」という場合、見込み顧客を紹介するだけの副業スキームもありますので、興味があればリファラル営業サイトなどで探してみてください。
代理店の報酬(手数料)
代理店として活躍する為には、営業、接客、コミュニケーションなどのスキルが必要になってきます。
なので、営業力に自信がある人には適していると思います。
自販機を設置した場所や条件が審査され、確定した代理店マージンが支払われることになります。
その報酬額は見込み顧客を紹介するだけでも50万円を超えることがあり、決して馬鹿にできない金額です。
つまり繁華街や大型商業施設など、大きな集客が見込めるような、良い条件の場所に自動販売機を設置するほど高い手数料がもらえて高収入につながっていくのです。
代理店の業務内容
自動販売機の代理店スキームは「販売代理店」と「紹介代理店(取次店)」の2種類が一般的ですが、紹介代理店であれば業務内容が簡単です。
実際の自動販売機の設置は、ベンダーを扱っている業者が行うので代理店が設置作業する必要がありません。
商品の補充や自動販売機の管理・メンテナンスも紹介代理店はノータッチでOKです。
販売代理店業務はフランチャイズという仕組みでも実施されています。
フランチャイズなら本部のブランド力や、事業・経営のノウハウなどを利用しながら業務ができるため、事業主として短期間で独立したい方や、成功する可能性の高い方法で事業を行いたい方などにおすすめだと思います。