「パラレルワーク」と「パラレルキャリア」の違い
複業は副業解禁と共に注目されてきた働き方ですが、「パラレルワーク」や「パラレルキャリア」と呼ばれて親しまれています。
若い人にとって、横文字で表現した方がカッコ良く聞こえるので、恐らくそのような呼び方をしているのでしょう。
ちなみに「パラレルワーク」と「パラレルキャリア」では、少しニュアンスが違うのでここで解説しておきたいと思います。
まず「パラレルワーク」ですが、こちらは本来の複業と同じニュアンスで使われています。
「複数の仕事を持つ」という意味なので、収入を得ることが目的になっていたり、単に複業を英訳しただけだと思って良いでしょう。
そして「パラレルキャリア」は、どちらかと言うとキャリア形成に重きを置いた複業方法のことを指します。
現在は転職活動が一般化したので、一つの会社で一生勤め上げるという人は少ないかもしれません。
そのような人にとっては、「自分の会社だけで良いのか…」という不安を抱いたり、「もっとスキルアップしてリスクヘッジした方が良いのではないか?」という考えも湧くことでしょう。
そのようなケースでは「お金」を目的にしていないため、どちらかと言うと「スキルアップ」や「新しい経験」などを目的にした複業が実施されているのです。
つまり、それぞれの目的によって働き方が変わるので、ある意味では多様性社会そのものだと言えます。
なので知人&友人が複業している場合には、それが「パラレルワーク」なのか「パラレルキャリア」なのかを聞いてみるのが良いと思います。
それによって、その人が複業している目的が理解できるからです。
おすすめの複業方法とは?
「どんな複業をやるのか?」というのは色々悩むはずですが、取り組み方次第では続けるのが難しくなると思います。
なので、最初に「どんな働き方がしたいのか?」をよく考えた方がいいと思います。
一番おすすめなのは、本業に影響を与えないような複業を選ぶやり方です。
「副業だから大丈夫!」という気軽なイメージで始めてしまうと、手痛いしっぺ返しを食らうかもしれません。
結局、副業といっても仕事には変わりないので、ある程度の責任が求められるのです。
なので、一番こだわるべきポイントは「時間管理が必要ない仕事」を選ぶことだと思います。
働く時間が制限されてしまうと、本業に悪影響を及ぼすことが否定できません。
例えば、プログラミングの場合、スクリプトを入力する時間が絶対必要となってきます。
つまり「人月×報酬単価」という方程式になってくるので、ある意味では「労働集約型の働き方」と言えるでしょう。
このような働き方だと、もし本業が忙しくて残業続きだった場合、複業に費やせる時間が少なくなってしまうので、必然的に睡眠時間を削ったり、休みの日を減らして対応する羽目になります。
そうすると体調を崩したり、本業にも悪影響が出てくるはずです。
このような失敗例に陥らないよう、自由に働ける仕事を探すことが大切なのです。
他にも「ノルマなし」「納品なし」という条件があれば理想的だと思います。
このような仕事の代表格は”コンサルティング”でしょう。
例えば経営コンサルティングであれば、在庫リスクがなく、お客様に対する納品も必要ありません。
経営状況をコンサルティングする時間だけ空けておけば、それで事足りてしまうのです。
そして、もう一つ重要なのが「稼ぎやすい仕事」を選ぶということです。
副業するということは、個人事業主(フリーランサー)として働くことを意味しています。
そう考えた場合、労働集約型で稼ぐことは決して好ましくありません。
先ほども触れましたが、時給換算1,500円とかは論外なので、時給換算5,000円以上を目指しましょう。
サービス業など、マンパワーに依存する仕事の場合「時間×単価」という方程式で収入が決まってしまいます。
これではレバレッジが効かないので、「労働集約型」でマンパワー重視の仕事は避けるようにしましょう。
もしどうしても労働集約型で働く場合には、1日あたり「5,000円×8時間=4万円」、1ヶ月あたり「4万円×20日=80万円」を目指すようにしましょう。
能力や実績、経験や工夫によって収入が伸びていきやすい仕事を選ぶと、副業するモチベーションも上がるはずです。
楽しんで働ける複業を探して、自分なりのパラレルワークを実現してみてください。