商いの世界に現状維持ということはあり得ないのです。
資本主義社会では、お互いが切磋琢磨するので、常に向上心を持ってお互いが前進していきます。
その中で「現状維持」ということは、相対的に衰退することを意味するのです。
満足してくださったお客様は、その後も繰り返しを店に来てくださいます。
そして、社員の応対が口コミでお客様に伝わっていくのです。
ビジネスにおける口コミの効果は絶大です。
口コミを有効活用できた企業は、圧倒的な優位性を持つので、上手に活用していきましょう。
店内に積まれている商品は店にとって貴重な血液であり、その回転によって店としての生命が支えられているわけです。
お店を人間に例えた場合、「商品が血液」というのは目からウロコですよね。
確かに商品が売れなければお店は倒産するので、理にかなった例えだと思います。
店舗経営の格言として覚えておきましょう。
昔から商人というものは「損して得をとれ」と言われています。
「損して得をとれ」という金言は、「損することを惜しんでは、商売人として成功しない」という意味です。
サービス業においての「サービス向上」は先行投資かもしれませんが、それこそが肝なのかもしれません。
商人はまず積極的でなくてはなりません。
「お客様のために」という精神こそが、商売人にとっての積極性です。
「お客様に喜んでもらいたい!」という気持ちは、行動に表れるということです。
私自身、小売業は景気、不景気に左右されるものではないと確信しています。
不景気でも成長し続けているヤオコーを体現したような言葉だと思います。
顧客目線に立って、お客様第一を貫いていれば、必然的にファンがつくので、売上が落ちることもないそうです。
お客様にとって貴重な存在は、会社にとっても、最も大切な人材です。
顧客満足度が高い店舗には「あの店には”あの人”がいるから…」と言われる優秀な人材がいるそうです。
そのような人材は、会社にとって貴重な「人財」となるのです。
商売に理屈は禁物です。
理屈臭くなると、シンプルにお客様から嫌われます。
人間は理屈で動くのではなく、感情で動いているため、理屈臭い話が大嫌いなのです。
だからこそ、「商売人は常に笑顔でニコニコしていれば、それだけでOK!」だと川野トモは語っています。
とても辛いことですが、怒ったら負けなのです。
商売人は、お客様に対して「怒ったら負け」だと思いましょう。
なぜかといえば、怒ったお客様は外で悪口を言いふらすからです。
1人のお客様を怒らせると、それが結果的に「10人のお客様が逃げる」という状態になってしまいます。
川野トモは、もし腹が立つようなことがあれば、心の中で「ありがとう!」と叫ぶように推奨しています。
このように、怒りの感情をコントロールすることを「アンガーマネジメント」と呼んでいます。
アンガーマネジメントについて知りたい人は、下の記事をご覧ください。
私はこの仕事に就いてから「欲」を持つようになりました。
「お客様に喜んで買い物をしてもらいたい!」という欲望を持ったことで、他の従業員では気づかない些細な問題に気づいたり、どうすればお客様が喜んでくれるのかがわかるようになったそうです。
川野トモは「私は”欲”のない人は成長しないと思っています。」と語っています。
何事も本気で考えるからこそ、成長できるのだと思います。