自分が部下に命令するだけで、自分の仕事は終わった気になっている。
これはマネジメントについて語った名言です。
マネジメントは難しいですが、そのやり方を知りたい人は下の記事をご覧ください。
成功の復習をしても、環境が絶えず変化していく中では同じような方法では成功しないのだ。
昨今はIT化の流れがあるので、とにかくビジネスのスピード(=変化)が速くなっています。
なので、ビジネスの再現性もなくなっており、「○○すれば成功する!」という絶対的な法則もありません。
よって、現代ビジネスで成功するための秘訣とは、とにかくたくさんのトライ&エラーを回転させて、死なない程度の失敗をたくさん経験し、環境の変化に対応する(=ピボットする)勇気を持つことだと思います。
仕事というものは、自分の専門分野のことだけ考えれば良いのではなく、部門を超えてどんな影響を与え合うか考え調整しながらやるべきものである。
これは”企業経営”について語った名言だと思います。
プロパーで社長になる人は「営業出身が多い」と言われるのは、ここに理由があります。
営業職の人は顧客と折衝する立場にあるので、一番川下に位置していますよね。
そこからOJTで少しずつ川上の方に上っていくのですが、すると必然的に全ての部門の関連性が見えてくるので、企業経営する為のスキルが自然と身に付いてしまうのです。
SPAであれば原価がダウンするから儲かるという単純なことではないのだ。
ユニクロの強さはSPAにあると言われています。
SPAとは、ファッション商品の企画から生産、販売までの機能を垂直統合したビジネスモデルで、日本語では「製造小売業」と訳されます。
ちなみにSPAとは、商品企画から販売まで全ての流れを一社で回している仕組みのことです。
一般的な小売業では、「発注した商品を全て買い取るリスクはありますが、大量にロット発注するのでコストが下がり、その結果売値も下げられる」と理解されているはずです。
SPAも同じく「大量の原材料を仕入れして、それを海外の工場で糸紡ぎして、また別の海外工場で織る」というやり方なのですが、SPAにする本当の強みというのは「PDCAを自社完結で回せる」という部分のようです。
つまり「この商品よりも、こういう企画の方が売れそう」という仮説があった場合、実際に売ってみないと分かりませんよね。
一般的な小売業はそれを予測しながら「ギャンブル的に仕入れて売る」という作業を繰り返しているのですが、SPAの場合にはもし売れなかったとしても「少し改善してまた売ってみる」というテストができるので、成功するまで何度でもチャレンジできるのです。
このように圧倒的なスピード感を持ったマーケティングが実施できるのが”SPAの強み”だと語っています。
悪い意味での大企業とは、つまり意思決定が遅く環境に対応できずにもがいている、図体の大きいだけの企業である。
かなり辛辣な表現ですが、確かにこの通りかもしれません。
これを解決するためには、組織を細かく分断して、各人に裁量権を持たせなければいけません。
そのやり方にはアメーバ経営やカンパニー制度などがあるので、やる気さえあればきっと解決できると思います。
経営者は暴走している最中、自分の姿が見えていない。
ワンマン経営者であれば、時には暴走することもあるでしょう。
そんな時には誰かが社長を牽制するべきだと思いますが、実は「会社内の人間には難しい」というのが実態です。
そんな時に役に立つのが社外取締役だと言われています。
リーダーシップの強い経営者がトップの場合、牽制役として社外取締役を設置するのが良いでしょう。
不正や不祥事が発生したら、「我々はこれを大きな問題として認識し、こういうふうに解決し、今後発生しないようにこのように予防策を講じる」と宣言する。
不祥事が発覚したら、それを隠してはいけません。
もちろん感情的に反論したり、「大企業だからこれぐらいあるさ」と開き直ってもいけません。
テンプレ的な対応でも構わないので、上記のように対応しましょう!
ちょっとした考え方の違いが、商品の可能性を大きく広げる。
これは大ヒットしたヒートテックについて語った名言ですが、元々ヒートテックはスポーツ用途の肌着をファッションウェアに変えたものです。
世の中には、中身が同じなのにパッケージを変えただけで大ヒットしたり、商品とパッケージは同じなのに”商品名”だけを変更して大ヒットした事例もあります。
セールスとマーケティングはセットなので、そのような視点で自社プロダクトを見た方が良いと思います。
商売をする上で、お客様を常に観察するということは非常に大事なことだ。
お客様をじっくり観察すれば、必ず顧客ニーズが見えてきます。
それが引いては”顧客第一主義”に繋がっていくので、ビジネスにおける最も重要なポイントだと思います。
柳井正は「論理的な考えも大事だが、商売人はまず肌で感じないといけない」と語っています。
その商品を見た途端、「あっ、これは自分が欲しかった商品だ!」とその場で思ってもらわなければならない。
店舗にフラっと立ち寄るお客様のほとんどは、「何かお得な商品があるかも」とか「ひょっとしたらいい商品があるかも」というのを期待していますが、具体的なイメージを持っている人は少ないはずです。
なので、魅力的に見える売り場作りを考えなければいけません。
ワクワクする売り場作りについては下の記事をご覧ください。
チラシは「お客様へのラブレター」と考えれば分かりやすい。
ユニクロといえば、折込チラシですよね。
チラシをラブレターにたとえるなんて、シュールですがセンスがあると思います。
「全然売れない」という経験をしないと、商品は陳列しておけば勝手に売れていくものと錯覚する。
これは売れているお店ほど陥る罠だと言われています。
売れている時には「努力しなくても売れるじゃん」と錯覚するので、自ら現状維持(=死)を選んでしまうのです。
そうするとビジネスは衰退して、いずれ倒産することは先ほど述べた通りです。
まとめ
ここまでファーストリテイリング創業者である柳井正の名言をご紹介してきました。
仕事に関する格言ばかりだったので、きっとビジネスパーソンには役立つと思います。
仕事に役立つ金言を探している人は、ぜひ下の記事もご覧ください。