星の王子様はキツネに出会います。

その狐は「なつく」というのは「信頼する」ことだと教えてくれます。

そしてキツネは下のように言ったのです。

星の王子さまの名言21

人間たちはもう時間がなくなりすぎて、本当には、何も知ることができないでいる。

何もかも出来上がった品を、店で買う。

でも友達を売ってる店なんてないから、人間たちにはもう友達がいない。

きみも友達が欲しいなら、僕をなつかせて!

これは星の王子さまが出会ったキツネの言葉ですが、狐が言いたかったのは「時間をかけて関係性を構築する重要性」についてです。

キツネは「例えば、きみが夕方の4時に会いに来るなら、僕は3時から嬉しくなってくる。こうして幸福の味を知るんだよ。」と語っています。

これはつまり、星の王子さまが狐のことを考えてくれていることを嬉しく思うのです。

現代人はとても忙しいので、そのような余裕がありませんよね。

なので、信頼関係を省略した形、つまりお金で解決するやり方を好みますが、友達はお店に売っていません。

そのような矛盾を指摘しているのです。


星の王子さまは、たくさんの薔薇達と出会います。

しかし、星の王子様には、自分の星に置いてきた一輪のバラの友達がいます。

その一輪の薔薇と、出会った薔薇達を比較してこう言ったのです。

星の王子さまの名言22

君たちは美しい。

でも外見だけで、中身は空っぽだね。

星の王子さまは一輪のバラと信頼関係を構築していました。

なぜかと言えば、自分が一生懸命お世話したからです。

たくさんの時間と労力を費やしたからです。

なので星の王子さまは、その薔薇のためであれば、死ぬこともできると言ったのです。

しかし、信頼関係のない美しい薔薇たちは、ただ美しいだけで、心までは動かされなかったのです。


星の王子さまの名言23

子供達は、ぼろきれのお人形に時間を費やす。

だからそのお人形はとっても大事なものになる。

それで、取り上げられると泣くんだね…。

これは星の王子さまが出会った鉄道員に対して言った言葉です。

たとえ人形だったとしても、信頼関係は構築できるのです。

この言葉を聞いた鉄道員は「幸せ者だな、子供達は」と言ったのです。

この「子供達は」というのは、なかなか人間関係がうまく構築できない大人たちとの対比だと思います。


星の王子さまは、物売り(商人)に出会います。

その商人は、一週間に1粒飲めば、もう何も飲みたいと思わなくなる薬を売っていました。

それに対して「どうしてそんなものを売っているの?」と星の王子様は聞きます。

商売人は「素晴らしく時間が節約できるようになるからだ。一週間に53分の節約ができる。」と答えます。

星の王子さまは「それで、その53分をどうするの?」と聞くと、商売人は「好きなことに使うのさ…」と返答します。

それを聞いた星の王子さまは下のように思うのです。

星の王子さまの名言24

もし53分あったら、そっと、ゆっくり泉に向かって歩いて行くよ。

時間は有限なので、出来る限り節約しようと試みますが、その節約した時間を有効活用できることは少ないと思います。

それであれば、一つ一つの出来事をじっくり楽しむ方が良いのかもしれません。


星の王子さまの名言25

星々が美しいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね…

これは星の王子さまのセリフですが、飛行士であったサン=テグジュペリの気持ちを代弁した言葉だと思います。

星を美しいと思うのは、その先にある未知なる希望を夢見ているからだと思います。

それを一輪の花に例えたのです。


星の王子さまの名言26

砂漠って美しいね。

砂漠が美しいのは、どこかに井戸を一つ隠しているからだね…

これは星の王子さまというストーリーのテーマを表した名言です。

この本のテーマは「本当に大事なものは目に見えない」ということです。

目に見えない神秘的なものは、人を寄せ付けますが、それは砂漠でも、人間でも一緒なのだと思います。


星の王子さまの名言27

人間達って、特急列車に乗っているのに、何を探しているのかもうわからないんだね。

だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐる回ったり…

仕事をしていると出張で新幹線に乗って、また戻ってきて、また飛行機に乗って…

せかせか動いている割に「何を求めているのか?」と聞かれると、ただ仕事をしているだけなので、意外と返答に困りますよね。

そのように人生を浪費している現代人を皮肉った言葉だと思います。

星の王子さまが伝えたかったこと

作者のサン=テグジュペリは、幼い頃に金髪だったらしいので、おそらく星の王子さまは幼い頃の自分をオマージュしているのだと思います。

「星の王子さま」というタイトルを見ると、なんとなく子供向けの本かな?と思ってしまいますが、実際には大人向けの本だと推測します。

この本のテーマは「一番大切なことは目に見えない」ということです。

童話のようなストーリー形式になっていますが、人と人とが生きていくことに触れているので、その内容は普遍的ですよね。

大地と星、花と火山など、対比も美しく印象的です。

そして物語に出てくるのは一癖ある登場人物ばかりですが、それがまさに現代人とリンクしていくのです。

この辺りが、星の王子様というストーリーの面白さに拍車をかけている気がします。

もし星の王子さまに興味を持った人は、実際に読んでみてください。

自分で読めば、新しい視点にもきっと気が付くはずです。

星の王子さまが伝えたかったことを、自分なりに解釈することをオススメします。

星の王子さま
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