失敗すればやり直せばいい。
やり直してダメなら、もう一度工夫して、もう一度やり直せばいい。
一度失敗して諦めるのではなく、失敗した原因を解明することが大切です。
それがわかれば、その部分を修正してもう一度挑戦すればよいのです。
それでもダメなら、また同じように修正して、また挑戦するのです。
この作業は「成功しないやり方を見つける」ということです。
これを何度も繰り返していけば、あなたは絶対に成功するはずです。
行き詰ってしまったという場合、これは新しいものを生み出す転機に立っていると考えたい。
人生には何度も大きな壁が立ち塞がります。
このような逆境を楽しむ余裕が必要だと思います。
今までのやり方が通用しないのであれば、新しいやり方を創造しましょう。
逆境こそがイノベーションの母なのです。
どんなことでも行動がなかったら無に等しい。
行動こそがモノを作り上げる。
知識や経験、お金など世の中を変えるために必要なモノはたくさんあります。
しかし、一番大切だと言われているものは「行動力」なのです。
逆に、行動力さえあれば、その他のものが不足していたとしても、なんとかなります。
行動力こそがモノを作り上げるのです。
熱意というものは、自分の腹の底から生まれてくるものでなければなりません。
表面的な情熱では長続きしません。
自分の心の奥底から湧いてくるような熱意は、決して消えることがありません。
何かを成し遂げたい場合、自分の信念にもなる「熱意」なので、その度合いを正確に認識しましょう。
自らの力で道を切り開かねばならない。
誰も助けてはくれないのである。
現代社会は相互扶助の精神が強いので、困った時には誰かが助けてくれると思います。
しかし、人に頼っているようでは一人前の大人にはなりません。
他力本願ではなく、自力で立ち向かわなければいけないのです。
この言葉はとても厳しいように聞こえますが、実は失敗しないためのアドバイスをくれる、温かみある言葉なのです。
これはこんなもんだろうと、自ら限界を作ってしまえば、一歩も前進することはできない。
人間は満足した段階で努力することをやめてしまいます。
それでは成長できないので、常に「もっとできる!」「まだできる!」と自分を鼓舞するようにしましょう。
何事をなすにも機会をとらえるということはきわめて大切である。
誰にでも平等にチャンスは巡ってきます。
ただしそれを掴むか掴まないかは自由なのです。
例えば、インターネットが年率2600%で成長している時、そのチャンスを掴みとったのがアマゾン創業者のジェフ・ベゾスです。
その機会が巡って来た時、チャンスを掴み取るための準備だけは怠らないようにしましょう。
自分一人だけの幸福というものはありえない。
幸福は、もともとみんなにつながっている。
自分一人だけが幸せになろうとせずに、社会全体を幸福にしようと考えれば、必然的に自分も幸せになることができます。
つまり、自分の幸せを追求するのではなく、他人の幸せを追求すべきなのです。
それが結局一番の近道になります。
人間は、疑いの気持ちで接すればそのように反応し、信頼の気持ちで接すればそのように反応する。
「他人は自分の写し鏡である」という格言がありますが、まさにその通りだと思います。
人と接するときの態度には注意するようにしましょう。
競争の激しさあまり、憎しみや妬みを根に持ってはならない。
根本は社会の繁栄にある。
ライバルに対して憎しみや妬みを持つことは多いと思います。
これはビジネスにおいて最も顕著であり、誰もが競合他社のことを憎んでいることでしょう。
しかしそれは本質的な話ではありません。
本質的に追求すべきことは社会の繁栄です。
資本主義において争うことは良いことなのですが、憎む心を持つのはやめましょう。
※松下幸之助 名言集51~57は次のページへ