自分に対する評価を誤っていると、してはならないことをし、しなければならないことをしない。
自分のことを過大評価すると、はじめから失敗する確率の高いことをやってしまいます。
逆に過小評価していると、できることを諦めてしまうのです。
今の自分を適切に評価することは、とても大切なことだと思います。
その時々に抱く感情というものを十分に味わいつつ、同時にそれにとらわれないことが大切。
喜怒哀楽は人間独自の感情だとも言われています。
その感情を十分楽しむべきだと思いますが、それに振り回されないことも大切です。
一時の感情に流されるのではなく、冷静沈着に物事を判断しましょう。
何かを得たいと思えば、それなりの代償が必要だということは、自明の理である。
何の代償も支払わないのに、何かを得ることはできません。
取ったリスクに対してリターンがあるのです。
片手間で大きな成功を掴み取ることなどできないのです。
どんな境遇にあろうとも、自分自身が満足していなければ、幸福感は生まれない。
たとえどんなにお金持ちだろうが、人から愛されていようが、自分自身が満足していなければ幸福にはなれません。
結局、自分の幸福を決めるのは自分自身なのです。
衆知を集めることが大切。
だが衆知を集めて決定するのは、自分でやらないといけない。
リーダーは独裁者になってはいけません。
色々な人々から意見を聞きながら、最適解を自ら下すのです。
自分で意思決定をするということは、自らが責任を持つことに繋がっていきます。
その覚悟がなければリーダーなど務まりません。
スピーディーの働きも合理化も結構。
けれど、ただそれだけの生活では人生飽きがくるだろう。
現代社会は合理主義だと思います。
ひたすら合理化を追求して、便利を実現しようとしますが、それをすればするほど失われるものがあります。
人間とは面白いもので、便利さが実現すると、今度は「不便さ」を追求しだすのです。
なぜかと言うと、人間には感情が存在するからです。
「楽しい」とか「嬉しい」という感情が存在する限り、合理化だけでは満たせない部分があるのです。
財産は時に散逸する恐れもあるが、いったん体得した勤勉のクセは、一生を通じての宝である。
勉強だけでなく、知識や経験、健康な食生活、人脈など、お金以外の財産もたくさんあるのです。
お金は無くなってしまう可能性がありますが、それ以外の財産は積み上がっていく一方です。
「本当の財産とは何なのか?」を今一度考えてみましょう。
難しい難しいとばかり考えていたのでは、道は開けない。
難しい中にも道はある。
人は大きな壁にぶつかった時、心が折れそうになります。
そんな時はどうしてもネガティブに考えがちですが、突破するための道が必ず用意されています。
すぐに諦めるのではなく、頭をフル回転させて突破方法を考えましょう。
過去の常識を持って、今後の常識を律するべきではない。
時代は常に移り変わります。
過去の常識が今後もずっと通用するとは限りません。
逆に、過去の常識にとらわれることで、イノベーションが起こせなかったり、誤った判断をする可能性もあるのです。
大切なことは視野を狭めずに物事を見ることだと思います。
不況の時こそ身にしみて、本当の勉強ができるいい機会だ。
「ピンチこそ本当のチャンスだ」という言葉もありますが、確かにその通りだと思います。
人間は楽をしたい生き物なので、ピンチの時に初めて一生懸命になれます。
そうすると、とても多くのことが学べるので、さらに自己成長できるのです。

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