上司は部下の心をホットにするために最大限の努力を惜しんではならない。
永守重信は「部下は上司の事を冷ややかに見ている」と語っています。
つまり、「決断力があるのか?」「責任感は強いのか?」「使命感を持っているのか?」などを冷静に観察しているのです。
そのような傍観者(=部下)たちを巻き込んで、大きなビジネスにするのが上司の役目だと思います。
仕事で失敗した管理者が「辞める」と口にするのは筋違いだ。
「失敗は成功のもと」なので、成功しないやり方を見つけたことになります。
それを諦めずに何度も繰り返していれば、いづれその人は成功できます。
そう考えた場合、仕事で失敗した責任の取り方は、成功に導いて失敗を覆すことのはずです。
永守重信は、日本流の責任の取り方(辞任など)を「無責任極まりない行為」だと一刀両断しています。
二番というのは一番の次ではない。
冒頭解説した通り、永守重信は「一番以外はビリ」という考え方の人です。
ある特定分野でも良いので、とにかく一番になることを目指しましょう!
私は1年365日フル稼働。
たった1日の休みもなく働いている。
永守重信は「仕事が楽しくてしょうがない」と言っています。
そのような反面、「人を動かす人間に土日も盆も正月もない」とも言っています。
つまり「管理職はハードワーカーであれ!」と語っているのです。
人間一人の力なんてたかが知れたものだ。
リーダー一人がいくら頑張ってみたところで、大したことはできないのである。
これはチームの重要性について語った名言です。
管理職の人は優秀なので、どうしても「自分が…」となってしまいますが、それは生産性を低下させることに繋がっていきます。
「自分の分身を作る」という考え方のもと、仕事をどんどん部下へ任せていきましょう。
「権限委譲」と「責任委譲」を勘違いするな。
部下に権限を委譲することは良いですが、責任まで委譲してはいけません。
権限委譲した場合、その後の仕事を進めるのは部下ですが、責任を取るのは仕事を任せた”上司自身”なのです。
なので、適時進捗状況をチェックして、ミッション達成できるまでサポートしましょう。
一度やると決めたことは、どんなことがあっても最後までやり抜く。
これと同じことを「広告の鬼」と呼ばれた電通四代目の社長”吉田秀雄”が『電通鬼十則』としてまとめています。
鬼十則について知りたい人は下の記事をご覧ください。
陰で人の悪口、特に部下の悪口は言わない。
上司が先立って人の悪口を言うような会社に、良いチームプレーが生まれるはずありません。
このような場面を見たら、「その場で厳重注意するべきだ」と永守重信は語っています。
世の中にあるものは好き嫌いで判断せずに、あらゆるものを一度は受け入れてみることが大事なのである。
永守重信は「あらゆるものがビジネスに活かせる」と語っています。
だからこそ食わず嫌いをせず、色々なものにチャレンジしているそうです。
経営者は明確なポリシー、信念、不退転の決意を伝えることによって、多くの社員を動かしていかねばならない。
この名言のような心構えが必要なのですが、その伝え方には注意が必要です。
同じ言葉であっても、相手のキャリアやポジションに応じて、相手の捉え方は違ってくるので、全く同じ伝え方をしてはいけないと永守重信は語っています。