二人とも半端な人間で、合わせて初めて一人前の経営者だったのだから、退くときも一緒にというのが二人の一致した考えになった。
本田技研の歴史を語る上で欠かせないのが「藤沢武夫」の存在です。
藤沢武夫は、本田技研工業設立(1948年)の翌年に常務取締役として入社しています。
本田宗一郎は技術者なので、経営知識が少なく、セールスも全くできませんでした。
その部分を担ったのが藤沢武夫というビジネスパートナーなのです。
勲章みたいなものは、俺に対する行為そのものなんだから心底嬉しくなる。
変に恥ずかしがるより、思い切り喜ぶことが大切だ。
本田宗一郎は数々の勲章を受賞しています。
- 全日本自動車競争選手権大会で優勝
- 小型エンジン開発の功績で藍綬褒章を受章
- マン島TTレースで完全優勝
- 上智大学より名誉光学博士号を授与
- イタリア政府よりグランデウフィチャーレ勲章を受章
- ベルギー国王よりレオポルド2世賞を受章
- 勲一等瑞宝章を受章
- フランス政府よりレジオンドヌール勲章を受章
- 日本人初の米国自動車殿堂入り
- 鈴鹿名誉市民賞を受章
- 勲一等旭日大綬章を受章
これは本田宗一郎が世界に貢献した証だと思います。
いたずらには子供の個性の芽がいっぱい潜んでいる。
子供のいたずらをこのような視点で見たことがないので、まさに目からウロコの名言でした。
確かに創造性が豊かな人ほど、たくさんの悪戯を思いつくはずです。
それを子どもの個性として受け入れることが、大人には必要なのかもしれません。
人生における夢とか目的といったものは、最上段のない終わりなき階段である。
夢を持つということは向上心があるということです。
前向きに生きるために、夢や目的を掲げるようにしましょう。
過去というものは何かと言えば人生の排気ガスだ。
どんどん捨て去らなければならない。
排気ガスに例える辺りは、自動車製造に関わっている本田宗一郎らしい名言ですよね。
実は過去と決別すべきことを世界の偉人が語っています。
過去から反省するのは良いですが、ズルズル引きずるのはデメリットしかないのです。
自分の意志でやっていることの苦労なんて、そうでない苦労と比べればまだ軽いことだ。
自分の人生をコントロールできるかどうかは非常に重要なポイントです。
その事を伝えている名言だと思います。
俺が死んでもお願いだから銅像だけは作らないでくれ。
銅像は権威の象徴なので、本田宗一郎はとても嫌ったのです。
「創業者は本田という人だったみたい…」くらいで良いと語っています。
なぜかといえば、企業経営する上で創業者が重要なのではなく、今現在働いている従業員が一番大切だからです。
真実であり妥当であると考えたことを認め、それに賛成することこそが勇気である。
たとえ自分にとって不利だったとしても、それに賛同する勇気を持つべきだと語っています。
人間は私利私欲のある弱い存在ですが、全員がこのような心持ちであれば、世の中はもっと良くなると言ったのです。
人生は「見たり」「聞いたり」「試したり」の三つの知恵でまとまっているが、一番大切なのは「試したり」だ。
この三つはどれも経験を意味する言葉ですが、大きな違いがあります。
それは「試す」というのは失敗するリスクがあることです。
これを恐れているようでは、イノベーションなど起こせないのです。
芸者を呼んで彼女らが踊りや歌で座敷を勤めているのに、ほどよく注目してやれない人は私の友ではない。
これはつまり「相手の身になれ」という意味の名言です。
プライドを持って本職を務めている人には「敬意を持つべきだ」と語っているのです。