まず果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである。
<非営利組織の経営より>
人間は、自分の能力以上の仕事ができません。
逆に言ってしまうと、自分の持ってる能力を最大限に引き出して仕事をすべきなのです。
その上で周囲を巻き込んでいけば、自分でも驚くような結果が出せるはず。
成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。
いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。
<非営利組織の経営より>
これはつまり基本が重要だということです。
その基本とは、合理的思考と圧倒的な行動力です。
成果を上げることは一つの習慣である。
<経営者の条件より>
ドラッカーは下のようにも言っています。
「成果に結びつくのは、実践的な能力の積み重ねである。実践的な能力は習得することができる。それは単純である。呆れるほどに単純である。」
つまり日々の積み重ねが知恵になっていき、それが少しずつ成果へと繋がっていくのです。
卓越するには特別の才能が必要である。
だが成果を上げるには、人並みの能力があれば十分である。
<経営者の条件より>
「自分は優秀じゃない…」と斜に構える必要などありません。
人並みの能力さえあれば、十分結果を出すことができるのです。
仕事を生産的なものにするには、成果すなわち仕事のアウトプットを中心に考えなければならない。
<マネジメントより>
これは目的と手段について語った名言です。
多くの場合には技能や情報、知識など自分がインプットしているものを基準にスタートしてしまいますが、それはあくまでも手段に過ぎません。
まずは目的を明確にし、そこへたどり着くために手段を使うのです。
それはつまりクリエイティブな作業ということです。
自ら成果を上げるということは、一つの革命である。
前例のない全く新しい種類のことが要求される。
あたかも組織のトップであるかのように考え、行動することが要求される。
<明日を支配するものより>
これは当事者意識を持つ重要性について語った名言です。
よく「当事者意識を持って!」と言われますが、それは仕事で成果を出すために必要だからなのです。
習得することができず、もともと持っていなければならない資質がある。
他から得ることができず、どうしても身につけていなければいけない資質がある。
才能ではなく真摯さである。
<現代の経営より>
これは100%共感できる名言ですよね。
個人的には「誠実さ」と言っていますが、これだけは他から得ることができません。
常に誠実さを持つように心掛けましょう。
成果を上げるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。
手元の仕事から顔を上げ、目標に目を向ける。
<経営者の条件より>
これはビジョンを掲げる大切さについて語った名言だと思います。
明確なビジョンを掲げなければ、自分の目指すべき場所が分からず、社員は目の前の作業だけに没頭してしまいます。
それでは目的地がわからずに歩いているのと同じなので、組織全体が活性化しないのです。
自らの貢献を問うことは、可能性を追求することである。
<経営者の条件より>
組織に貢献するということは、知識や技能を身につけたり、自己啓発したり、自らの強みをさらに磨くことにつながっていきます。
それを社員全員が行えば、全体の底上げにつながっていくのです。
目標は難しいものにしなければならない。
背伸びをさせるものでなければならない。
だが、可能でなければならない。
<明日を支配するものより>
経営者や事業責任者にとって、目標設定はとても重要な意味を持っています。
「どれくらいの目標にすればいいのか?」というのは、常に抱いている疑問だと思いますが、ドラッカーは「背伸びをすれば達成できるかもしれない、難しいものにするべき」と回答しています。