善悪は時なり
善悪の基準はタイミングによって変わります。
そういった意味では、自分の考えに固執しない方が良いでしょう。
身心脱落
これは有名な言葉なので座右の銘にもぴったりです。
身心とは、自意識のことです。
自意識を捨てれば自然体になれるので、今よりも大らかな心で過ごせるはずです。
脱落の不名あり
この言葉は、自分の名前について語った名言です。
「あなたの名前は何ですか?」
こう聞かれたら誰でも答えられると思いますが、それはこの世に生まれてから付けられた名前だと思います。
母親の胎内で生きていた頃は、名前などなかったはずです。
外見に惑わされないようにしましょう。
対面すれば破顔
これはとても有名な名言ですが、破顔とは笑うことです。
人に会ったら笑顔になることが、幸せになるための近道なのです。
現身なるべし
これは仏教の教えで一番大切なことだと言われています。
世の中にあるどんなものよりも、自分の生命が一番大切なのです。
みんなが自分の命を尊いと感じれば、世の中はもっと平和になるでしょう。
知及せるもの、またくあらず
この名言は「考えただけじゃ不十分だよ」という意味の言葉です
世の中には考えてもどうにもならないことがあるのです。
考えるだけではなく、行動するようにしましょう。
放てば手に満てり
放つというのは「捨てる」ことを意味しています。
もっと欲しいと思うのでは、いつまで経っても足りないですが、分け合えば余るのです。
この考え方はキリスト教にも通じるので、気になる人は下の記事をご覧ください。
山流水不流より、学入の門を開すべし
山流水不流とは「山は流れて、水は流れず」という意味の言葉です。
なんとなく逆のような気がしますよね。
しかし人によって意見が違うので、中にはそのように主張する人も少なからずいるはずです。
そんな時「なにをバカなことを…」と考えてしまいますが、そうではなくて受け入れることが重要だと道元は語っています。
「理解できないものはそのまま素直に受け入れる」
このような学びの姿勢を持つべきだと言っているのです。
うを水をゆくに、ゆけども水のきはなし
この言葉は「魚が川や海を泳ぐ時に、決してあそこまで泳いでいこうというような目標を持ってはいない」という意味の名言です。
これはつまり、目的をなくして、自然体で生きることを推奨しているのです。
今現在を全力で生きれば、目的などなくても良いと言っているのです。
結果自然成
道元曰く、全ての結果というのは自然に出てくるそうです。
努力すれば報われるとは限らないと言っているのです。
光明というは人々なり
この言葉は「万物の生命は人間みんなの中に存在している。」という意味です。
仏様だけが思いやりを持っているのではなく、あなたの中にも光明はあるのです。
おのれいまだわたらざるさきに、一切衆生をわたさん
これはつまり、「自分のことよりも、他人のために尽くすべき」と言っています。
道元は「自他利行」を推奨していました。
他人に利益を提供する行為が、最終的には自分の利益にもなると考えていたので、自分の利益など考えなくても良いと語ったのです。