中国の偉人が残した名言21

豆を煮るに豆がらを焼く

豆は釜の中に在りて泣く

本是れ同根より生ぜしに

相煎ること何ぞ太だ急なる

訳)鍋の下では豆の茎が燃えて、鍋の中では豆が煮られて泣いている。豆も豆の茎も、元は同じ根から生まれた兄弟同士なのに、豆の茎はどうしてこんなにも激しく豆を苦しめるのだろう。

<曹植>

三国志で有名な曹操の息子には、曹丕(そうひ)と曹植(そうち)の二人がいました。

曹操の死後、王座に就いた兄の曹丕でしたが、父から愛されていた弟である曹植のことを恨んでいました。

そんな中、弟の曹植は、兄である曹丕を『豆の茎』に例え、弟である自分のことを『鍋の中の豆』に例えてこの ”詩”を読みました。

実の弟に対して酷い仕打ちをする曹丕に”詩”で抗議した結果、曹丕は大いに反省したそうです。


中国の偉人が残した名言22

天地は万物の逆旅(げきりょ)にして、光陰は百代の過客なり。

訳)天と地は万物が一夜を過ごす旅館であり、時間は天地の間を旅する永遠の旅人である。

<李白>

とても美しい表現の詩ですよね。

人間の生命は『永遠の命を持つ時間と比べれば短くて儚い』と語ったのです。


中国の偉人が残した名言23

年年歳歳 花相似たり

歳歳年年 人同じからず

訳)花は毎年同じように咲くけれど、花を愛でている人は毎年同じではない。

<劉希夷(りゅうきい)>

花は毎年美しく咲きますが、それを見る人間は入れ替わっています。

つまり生と死があるということです。

美しい対比の影に、人間の生命の儚さが隠れているのです。


中国の偉人が残した名言24

歓楽極まりて哀情多し

少壮幾時(しょうそういくとき)ぞ 老いを奈何(いかん)せん

訳)幸せが絶頂に達すると、かえって胸の中に悲しみが湧いてくる。若くて元気でいられる時は、あとどれぐらい残っているのだろう。やがて来る老いをどう受け止めたらよいのだろう。

<漢の武帝>

頂点を極めてしまうと、後は下がるしかありません。

良い事が続くこともなければ、悪いことが続くこともないのです。


中国の偉人が残した名言25

刀を抜きて水を断てば水は更に流れ

杯を挙げて愁(うれ)いを消せば愁い更に愁う

訳)流れる水を刀で断ち切ろうとしても、水はサラサラ流れ続けるように、酒で憂さ晴らしをしようとしても、悲しみは次から次へと湧きあがってくる。

<李白>

河島英五の「酒と泪と男と女」が脳内再生されるような名言ですよね。

色褪せない名曲なので、ぜひ聞いてみてください。


中国の偉人が残した名言26

前に古人に見ず

後に来者を見ず

訳)自分が生まれる前に亡くなった人に会うことはできない。自分より後に生まれてくる人にも会うことはできない。

<陳子昂(ちんすごう)>

理解者を求める孤独感が漂ってくる言葉ですが、それが逆に腹をくくる要因にもなっています。

つまり『誰にも頼れない』と腹をくくれば、自分一人で成し遂げようと頑張るはずです。

そのような勇気をくれる名言だと思いますが、『勇気をくれる名言』が知りたい人は下の記事もご覧ください。


中国の偉人が残した名言27

国破れて山河在り

城春にして草木深し

訳)戦争によって国は破壊されたが、山河は昔のままそこにある。街にはいつもと同じように春がきて、草木を青々と茂らせている。

<杜甫>

これはとても有名な詩ですよね。

たとえ国が朽ち果ててしまっても、そこには自然があり、強い生命力を感じることができるのです。


中国の偉人が残した名言28

海内 知己存す

天涯 比隣の若し

訳)この国のどこかに真の友がいると思えば、地の果てに別れていようとも、隣同士みたいなものだ。

<王勃(おうぼつ)>

心の中で繋がっていれば、物理的な距離は関係ないということです。

「天涯(てんがい) 比隣(ひりん)の若(ごと)し」と言えるような友人を作りましょう!


中国の偉人が残した名言29

人生 相見ざること

動(やや)もすれば参と商との如し

訳)離れ離れになった友人との再会は、夏の星座と冬の星座が夜空で出会うのと同じくらい難しい。

<杜甫>

参(オリオン座の星)と商(サソリ座の星)が夜空で出会う…

とてもロマンチックな表現ですよね。

昔は携帯電話がなく、インターネットもありませんでした。

手紙を送っても明日到着することはないので、この詩のような現実があったのでしょう。


中国の偉人が残した名言30

君に勧む 金屈巵(きんくっし)

満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず

花発いて 風雨多し

人生 別離足る

訳)君に黄金の杯を勧めよう。なみなみと注いだ酒をどうか断らないでくれ。花が咲けば風雨に散らされてしまうように、出会いに別れはつきものだから。

<于武陵(うぶりょう)>

友人との出会いを楽しんでいる様子が伝わってきますよね。

昔は、一度離れるとなかなか再開できなかったので、『一緒の時間を大切にする』という気持ちが強かったのでしょう。

まさに”一期一会の精神”ですが、この気持ちを現代人も持つべきだと思います。


中国の偉人が残した名言31

言わんと欲して予(われ)に和する無く

杯を揮げて孤影に勧む

訳)誰かに話しかけたいと思ったが、答えてくれる人がいないので、盃を上げて自分の影に酒を勧めた。

<陶潜(とうせん)>

真夜中、月に照らされた自分の影へ酒を勧める…

情緒溢れる酒盛りですよね。

個人的には、とても好きな詩です。


中国の偉人が残した名言32

夫れ美は自ら美ならず。

人に因って彰(あらわ)る。

訳)美しいものは、最初から美しいものとして人々に認識されているのではない。誰かが、その美を発見することによって、初めてその美しさが人々に認識されるのだ。

<柳宗元(りゅうそうげん)>

なんとなく哲学的な名言ですよね。

パブロ・ピカソはキュビスム(キュビズム)の創始者として有名ですが、最初に見た時は誰もが「不細工な絵だ!」と思うはずです。

しかしキュビスムの奥深さを知ってしまうと、その美しさに感銘を受けるはずです。

このような事例は多いと思うので、『美』についての感性を磨いていきましょう!

中国には名言が多い

ここまで中国4000年の歴史が作り上げた名言集をご紹介してきました。

他にも有名な言葉や格言はたくさんあるので、もし座右の銘を探しているのであれば、下の記事もご覧ください。




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