代理店手数料の相場
代理店契約を締結する上で、最も気になるのが代理店手数料についてだと思います。
代理店手数料とは、代理店が上げた実績の中から、代理店に対して支払う取り分を意味しています。
代理店手数料は、
- 代理店マージン
- キックバックマージン
- 代理店フィー
- 取次手数料
- 代理店報酬
などと呼ばれることもありますが、どれも同じ意味で使われています。
この代理店手数料は、契約当事者双方で自由に設定することができるので、まずはお互い話し合ってみましょう。
販売代理店マージンに正解はありませんが、一般的には売上の40%~50%の割合が相場と言われています。
ただし、代理店スキームや代理店の種類によっても異なるため、その金額はあくまでも目安値になります。
また「契約1件につき5万円」という固定報酬が設定されることも稀にあります。
他にも定額報酬(月額30万円など)を支払う業務委託という代理店スキームも存在します。
定額報酬を支払うケースは珍しいですが、この辺りは要望に応じて使い分けるのが良いでしょう。
もし代理店と業務委託の違いについて知りたい場合には、下の記事をご覧ください。
代理店フィーの種類
代理店手数料を決定する上でしばしば問題となるのが、「フロー収入 or ストック収入」という話題だと思います。
この2種類の違いがわからない人のために、まずは両者について詳しく解説しておきたいと思います。
まずフロー収入ですが、フロー収益とは一時収入を意味する言葉になります。
つまり、売上が発生した時に一度だけ手数料を払うというやり方なので、ビジネスの現場では「スポット」や「ショット」とも呼ばれています。
その反対がストック収入です。
ストック収入は継続収入とも呼ばれていて、売り上げが継続している限り、永続的に代理店マージンを支払い続けることを言います。
この二つを並べた場合、絶対にストック収入の方が条件よく見えますよね。
まさにその通りで、フローとストックだった場合、ストック収入にした方が代理店側には魅力的に映るはずです。
しかし、ビジネスモデルによってはストック収益にすることができないので、このあたりは悩ましいところだと思います。
一般的なストックビジネスは、SaaSなどが代表的だと思います。
インターネットを活用したweb関連商材では、月額制やサブスクリプションサービスになっているケースが多いので、代理店マージンもストックにしやすいのです。
しかし、サブスクリプションサービスは一般的に料金が安い傾向があります。
例えばNetflixなどの動画サービスであれば月額1,000円ぐらいですし、高額なサービスだった場合でも月額1万円ぐらいが限度でしょう。
法人向けサービスの場合には、月額10万円、20万円というケースもありますが、それはかなり高額な部類だと思います。
このようにお客様から頂く料金が少ないため、代理店に支払う報酬額も低くなってしまうのがストックビジネスの特徴だと言えます。
もしストックビジネスについて詳しく知りたい場合には下の記事をご覧ください。